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●三千院(さんぜんいん)
天台宗の寺院である三千院は、天台宗五箇室門跡の1つで、最澄(伝教大師)が比叡山に庵を結んだ時に東塔南谷に一堂を建立したのが起こりとなっています。本堂の往生極楽院にある国宝、阿弥陀三尊像と、それを納める堂の舟底天井、極楽浄土図、美しい庭園など見所も満載です。
<住所>
京都市左京区大原来迎院町540 |
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<拝観時間>
8:30〜17:00(季節変動あり) 拝観料700円。
<アクセス>
京都駅からバスで約1時間、大原で下車し徒歩約10分。バスは1時間3本程度の運行です。尚、市バス専用一日乗車券カードは適用範囲外となり注意です。京都観光一日(1200円)・二日乗車券(2000円)。京都市バス、京都市営地下鉄、京都バス(制限有)が乗り放題のお得な切符もあります。マイカーの場合は有料駐車場(400円程度)点在。行き止まりギリギリまで駐車場ありますが、途中から道幅狭くなりますので注意です。 |
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京都大原三千院、恋に疲れた女が、ひとりぃ♪ 結城に潮瀬のすがきの帯が池の水面に揺れていた。京都大原三千院、恋に疲れた女が、一人♪
この地へ来ると、デューク・エイセスの『女ひとり』という歌が頭の中で何度もリピートされます・・・ ここから右手に進むと、来迎院や音無しの滝などがあります。 |
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三千院と同じく魚山と山号する天台宗の寺院である来迎院は、851〜854年頃に円仁(慈覚大師)が唐で学んだ梵唄(ぼんばい:梵語の仏教歌謡)などの声明(しょうみょう)の修練道場として創建したものです。声明とは、インドで始まった学問の1つで、日本では仏を讃える歌謡や経を読む音律として広がり、仏教のほか民謡などの日本音楽にも大きな影響を及ぼしました。その後、平安時代末期に、融通念仏の開祖、良忍が再興して、円仁に始まる声明を大成したそうです。本堂には藤原期の薬師・阿弥陀・釈迦三尊(重文)が安置されています。 |
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近くには朱塗りの美しい朱雀門もあります。小さな門ですが、極楽院を本堂としていた頃の正門にあたるそうです。尚、残念ながら江戸時代に再建されたもの。京都レベルになると江戸時代の建造物が残念レベルになるのが凄いですけど・・・ |
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良忍上人がこの滝に向かって声明の修行をしていると、滝の音と声明の声が和して、ついには滝の音が聞こえなくなったという故事から音無しの滝と呼ばれるようになったそうです。三千院からは15分くらいかかりますが景色もよいので、お暇な方はどうぞ・・・ |
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再び道を戻って最初の地点へ。左手には土産物屋さんが建ち並びます。千枚漬がある時期は迷わず買いましょう。
途中右手に入口の御殿門があります。この道の突き当りには三千院と同じく魚山と号する天台宗の寺院、勝林院(しょうりんいん)があります。 |
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勝林院は円仁(慈覚大師)が唐から持ち帰り、比叡山に伝承した法儀声明の修練道場として、弟子の寂源が1013年に創建し、後に天台声明の根本道場となったそうです。梵鐘と宝篋印塔が重要文化財に指定されています。この他にも近くには聖徳太子の創建と伝わる尼寺で平安時代に建立された池泉回遊式の庭園の美しい実光院や、同じく勝林院の僧坊、宝泉院もあります。こちらも鶴亀庭園や盤桓園、絵画を見ているかのような樹齢700年の五葉の松、ちょっと怖い血天井などの見所満載です。 |
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こちらもすぐ近くにある後鳥羽天皇、順コ天皇の墓所である大原陵。法華堂も手前にあります。また寂光院の裏手に建礼門院徳子の墓所と呼ばれる大原西陵もあります。ここまでくると大原観光だけでも丸一日かかりそうですね。 |
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ということで、再び土産物屋が建ち並ぶ元来た場所へと戻ると、立派な御殿門が迎えてくれます。三千院は三千院門跡とも呼ばれますが、門があった跡という意味ではなく、開祖の後継寺院、または寺院の格を表す呼び名です。 |
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三千院には有清園庭園(瑠璃光庭)と、客殿に面する聚碧園(しゅうへきえん)庭園の二つの美しい庭園があります。写真は客殿から見る聚碧園です。 |
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紅葉の時期は、それはそれは美しい眺めでしょう。大混雑でしょうが・・・
写真トップにある宸殿(しんでん)から眺める有清園(ゆうせいえん)庭園と奥にある往生極楽院(おうじょうごくらくいん)は人気の撮影スポットでもあります。スギだかヒノキだかが邪魔して、なぜ人気の・・なのかは知りません。 |
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有清園庭園から往生極楽院の裏手にまわると(正確には正面なのですが)、内部には国宝、阿弥陀三尊像が安置されています(撮影禁止)。三千院の一番の見所でもあります。金箔の残る木造の阿弥陀如来坐像は極楽浄土のお姿(丈六)であり、両脇の観音菩薩と勢至菩薩は、私たちをあの世へと直ぐにでも案内できるよう前傾姿勢で正座しています(大和座り)。往生極楽院の特徴でもある船底天井には極楽浄土に舞う天女や諸菩薩の姿が極彩色で描かれていましたが、現在では肉眼では分かり難く、円融蔵の展示室にて復元模写されています。 |
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三千院の有清園は苔の美しい庭園としても有名で、わらべ地蔵は人気のマスコットキャラクターです。 |
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こんな可愛らしいポーズのお地蔵様もいらっしゃいます。 |
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紫陽花苑内の金色不動堂は、智証大師作と伝えられる秘仏、金色不動明王を本尊とした、ご祈願の根本道場です。建物は平成になってから建立されたものとなっています。 |
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観音堂には身の丈が3mもある観音様が祀られ、観音堂の左手には補陀落浄土を再現した石庭、二十五菩薩慈眼の庭が配されています。え?っというような石庭なのですが・・・ |
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順路の最後には大原の石仏と呼ばれる鎌倉時代の大仏様がいらっしゃいます。 |
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●高山寺(こうざんじ)
栂尾山(とがのおさん)と号する真言宗の寺院、高山寺。寺伝によると、774年に光仁天皇の勅願によって開創され、当初は神願寺都賀尾坊と称し、1206年後鳥羽上皇の院宣により、明恵(みょうえ)上人が華厳宗復興の道場として寺名を高山寺と改められたとのことです。世界遺産にも登録されており、石水院をはじめ、国宝の鳥獣人物戯画や明恵上人樹上坐禅図は必見です。 |
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<住所>
京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8<拝観時間>
8:30〜17:00 境内自由(紅葉期を除く)、石水院600円。
<アクセス>
京都駅からJRバスで約1時間、栂ノ尾で下車すぐです。市バスでは約50分、高雄を下車し徒歩約10分。マイカーの場合、隣接する駐車場は無料ですが、11月のみ有料となります。 |
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JRバスの停留所及び駐車場から境内へと入る場合、裏参道を抜けていきます。せっかくなので表参道から・・という方もいるかもしれませんが、歩道のない車道を通行することになりますので、その場合は十分注意してください。 |
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京都栂尾高山寺、恋に疲れた女が、ひとりぃ♪ 大島紬につづれの帯が影を落とした石畳。京都栂尾高山寺、恋に疲れた女が、ひとりぃ♪
京都大原三千院♪の歌で有名なデューク・エイセスの『女ひとり』ですが、その2番で高山寺が歌の中に登場することは世間ではあまり知られていません。 |
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表参道の最奥に位置するのが写真トップの金堂(本堂)です。釈如来像を本尊とし、1219年に建立されたそうですが、焼失により現在の金堂は江戸時代に御室仁和寺真光院から古御堂を移築したものとのことです。
写真は開山堂。こちらも兵火により、今あるお堂は江戸時代の建造物だそうです。 |
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開基である明恵上人の墓所、明恵上人御廟です。鎌倉時代の華厳宗の僧であった明恵上人は、華厳宗に密教を取り入れた人物として広く知られ、開山後は戒律を重んじ華厳密教の普及に努めました。 |
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境内にある茶園は、鎌倉時代初期に明恵上人が栄西禅師から贈られた茶種を植えた所で、ここから全国に茶が普及したといわれています。中世以来、栂尾の茶を本茶、それ以外を非茶と呼んでいたそうです。茶園の入口には日本最古之茶園という碑が建てられています。 |
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一番の見所となる石水院。寺内の建造物は、戦乱期に荒廃したために江戸時代になってから再興されたものであり、現在ではこの石水院だけが明恵上人時代の唯一の遺構となっています。 |
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国宝にも指定されている石水院は、鎌倉時代初期の寝殿風住宅建築で、後鳥羽院の賀茂別院を移築したものだそうです。 寺宝は多く、鳥羽僧正筆とされる鳥獣人物戯画や明恵上人樹上坐禅図などの国宝8点、重文約1万点を所蔵するそうです。 |
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鳥獣人物戯画は見所の1つでもありますが・・・ え?これで600円!という感じがします。紅葉期以外、よほどの信仰心がない限り、見学時間は10分程度でしょう。 |
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●仁和寺(にんなじ)
世界遺産にも登録されている仁和寺は、888年に宇多天皇により完成した勅願寺で、また皇子・皇族が門跡を務めたことから門跡寺院の筆頭とされて、「御室御所」といわれています。応仁の乱(1667〜1677)の戦火により全伽藍を焼失しましたが、1641〜1644年頃に徳川家光の協力を得て再建され、現在見られる伽藍は、主にこの時のものです。国宝の金堂をはじめ、御影堂、鐘楼、五重塔、経蔵、二大門が重要文化財に指定されています。 |
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<住所>
京都府京都市右京区御室大内33
<拝観時間>
9:00〜16:30(季節変動あり) 拝観料500円(御殿、霊宝館は別途料金)。霊宝館は期間限定です。また、春の御室桜の時季には、特別入山料がかかります。
<アクセス>
JR(嵯峨野線)花園駅から徒歩約15分、又は嵐電(京福電鉄)北野線、御室仁和寺駅下車し徒歩約2分。京都駅からのバスでは御室仁和寺前、又は御室東で下車。所要時間約30分、230円です。 |
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道路沿いに建つ迫力満点の二大門は、残念ながら応仁の乱によって焼失してしまい、現在の二大門は1641〜1645年頃の建立といわれています。尚、この二大門は国の重要文化財にも指定されています。 |
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平安時代〜鎌倉時代には門跡寺院として最高の格式を保っていたという仁和寺。参道も広々としています。紅葉の名所のほか、桜の名所としても知られる仁和寺。それらの時期には写真の参道は人で埋め尽くされます。参道の最奥に写真トップにある金堂が建ちます。現在の金堂(本堂)は1596〜1615年頃に造営された内裏紫宸殿(だいりししでん)を1624〜1644年頃に移築したものだそうで、当時の宮殿建築を伝える現存最古の紫宸殿(御所の中心的建物)として国宝に指定されています。堂内には、本尊である阿弥陀三尊像や、四天王像などが安置されていますが、拝観は特別公開時のみです。 |
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1644年建立の五重塔は総高36m、塔身高さ32mもあり、近世の五重塔のなかでも古寺の塔としての貫禄を示しています。 |
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江戸時代(1644〜1648年)に建立された経蔵は鎌倉時代の禅宗様で統一され、内部には釈迦如来・文殊菩薩、普賢菩薩などを安置し、壁面には菩薩や羅漢などが描かれています。 |
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江戸初期に建立された観音堂は千手観音菩薩を本尊とし、脇侍として不動明王・降三世明王、その周りには二十八部衆を安置します。
境内はかなり広く、他にも中門、鐘楼、御影堂など殆どの建造物が江戸時代に再建されたとはいえ重要文化財になっています。 |
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仁和寺の魅力は国宝の金堂以外では御殿の庭園の美しさでしょうか。仁和寺庭園は、宸殿の庭園と重要文化財の飛濤亭、遼廓亭の露地から構成され、宸殿の庭園は境内が再建された江戸時代初期に、また飛濤亭、遼廓亭の露地は、それぞれの茶室が建てられた江戸時代末期、中期に作られたと考えられているそうです。写真は南庭。 |
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御殿の中で最も重要な建物である宸殿は明治42年着工、大正3年に完成した比較的に新しいものですが、明治以降の木造建築としては、設計、施工ともに最高のものの1つと言われているそうです。 |
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築山と池を配した北庭です。白砂一色の南庭と違って、こちらの方が心和む光景です。 |
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こちらの北庭からは五重塔も望む事が出来ます。 |
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●平等院(びょうどういん)
平等院は1052年、関白である藤原頼通(藤原道長の子)によって開創され、鳳凰堂はその翌年の1053年に阿弥陀如来(国宝)を安置する阿弥陀堂(国宝)として建立されました。10円玉にも描かれている鳳凰堂の他、鳳凰堂内部、そして鳳凰1対、梵鐘、木造雲中供養菩薩像などの国宝を展示する平等院ミュージアム(鳳翔館)は必見です。
<住所>
京都府宇治市宇治蓮華116 |
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<拝観時間>
8:30〜17:30 年中無休。拝観料600円。拝観料には平等院ミュージアム(鳳翔館)の見学も含まれますが、鳳凰堂内部拝観(トップの写真建物内部)は別途ご志納金 300円が必要。また9:30より拝観開始で、以後20分毎に1回50名様までとなっています。
<アクセス>
JR奈良線の宇治駅を下車、徒歩約10分。京都駅からJRで約30分、240円です。 |
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拝観受付をして最初に出迎えてくれるのが平等院旧南門。伏見桃山城からの遺構(安土桃山時代)とされ、古典技法によって色鮮やかに再塗装されています。 |
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平等院の塔頭となる浄土院は、もとは平等院修復の為に開創した寺と伝わるそうです。現在の平等院は浄土、天台両宗の共同管理となっているそうです。 |
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1640年に建立された浄土院羅漢堂。平等院内の建物群にあって、鎌倉時代の禅宗様を主体とした特異な存在で、美術的・歴史的価値が極めて高く貴重なものだそうです。堂内の鏡天井には鮮やかな龍図が描かれています。 |
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写真トップと同じく鳳凰堂は国宝に指定されています。約1000年前に建立された鳳凰堂は元々、この近くに藤原道長の別荘、宇治殿があったものを道長が没した際に、子の藤原頼通が1052年に寺院に改めました。翌年には現在の平等院の阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶されました。
鳳凰堂内の木造阿弥陀如来坐像や雲中供養菩薩像、壁扉画14面は必見です。 |
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10円硬貨の表の絵柄としてこの鳳凰堂が描かれているのは有名です。他にも1万円札にも屋根上の鳳凰が大きく描かれているのですが、意外にもあまり知られていません。 |
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当初は須弥壇を置く程度であったと見られ、道場的空間にふさわしい簡素な建物である観音堂。鎌倉時代に建立されたものだそうで、重要文化財に指定されています。 |
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最後に平等院ミュージアム(鳳翔館)を見学して終了です。鳳翔館には日本三大銘鐘の1つにあげられている装飾の見事な国宝の梵鐘や、これまた息を呑むほど美しい、一万円札にも描かれる鳳凰1対などの国宝が展示されています。展示順路最後にある国宝の木造雲中供養菩薩像52躯(26躯、残りは鳳凰堂内)は圧巻です。雲に乗った菩薩の様々な姿はユーモアで心和みます(館内撮影禁止)。 |
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●宇治上神社(うじがみじんじゃ)
世界遺産にも登録されている宇治上神社の創建は古く、平安時代の後期に造営されたものとみられ、現存する神社本殿としては最古の建築に属します。平安時代、平等院が建立されるとその鎮守社となり、その後に近在住民の崇敬を集めて、社殿が維持されてきました。本殿は、正面一間の流造の内殿3棟を並立させ、それを流造の覆屋で覆った特殊な形式となっています。拝殿は鎌倉時代初期に建てられたもので、こちらも奈良県の石上神宮と同じく、現存する最古の拝殿に属します。 |
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<住所>
京都府宇治市宇治山田59
<拝観時間>
9:00〜16:30 境内自由。
<アクセス>
京阪電鉄宇治線の京阪宇治駅を下車し、徒歩約10分。京都駅からはJR奈良線の宇治駅を下車、徒歩約20分。平等院とは川を挟んですぐの向かい岸となりますので、セットでの観光がお薦めです。 |
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この門の奥に宇治神社があり、その先に世界遺産の宇治上神社があります。 |
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宇治上神社は、明治維新までは隣接する宇治神社と二社一体で、それぞれ、離宮上社と離宮下社と呼ばれていました。写真の宇治神社は、平等院建立後は鎮守社としての役割を果たしたそうです。本殿は重文に指定されています。古墳時代の皇族と伝わる菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)を祀っています。 |
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宇治神社から徒歩3分程度の場所に宇治上神社があります。写真は拝殿で、現存する最古の拝殿として国宝にもなっています。神のための本殿に対し、人の使う拝殿には住宅形式の様式が採用されることが多く、ここでは、拝殿が初めて建てられた頃の住宅建築の様式である寝殿造の軽快な手法が、鎌倉時代の再建にも受け継がれたと考えられます。
トップの写真の本殿も、現存する神社本殿としては最古の建築となり同じく国宝に指定されています。祭神には宇治神社の祭神でもある悲運の皇子、菟道稚郎子(菟道稚郎子皇子・宇遅能和紀郎子)のほか、父の応神天皇と兄の仁徳天皇を祀っています。 |
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手水舎もちょっといつもと違う感じがいいですね。トイレかと思った・・・ |
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紫式部が11世紀に書いたといわれる源氏物語は全体で54帖からなっていますが、45帖から54帖までは、ここ宇治を主要な舞台にしていることから宇治十帖と呼ばれています。後ろに見える橋から、平等院まで徒歩ですぐにアクセスすることができます。
宇治といえば他にも抹茶が有名ですね。JR宇治駅前にある人気店、中村藤吉本店でのスイーツは旅のもう1つのお楽しみです。平等院入口、京都駅にも直営店有り。 |
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