●川崎大師(平間寺)
平間寺(へいけんじ)は真言宗智山派の大本山で、金剛山乗院平間寺と称し、厄除弘法大師または川崎大師(かわさきだいし)として、昔から庶民の厚い信仰をあつめています。特に江戸時代中頃からは、徳川将軍家でも厄除けに参詣していました。初詣の参拝客数は全国でも指折りの寺院です。

<住所>
神奈川県川崎市川崎区大師町4-48

境内自由です。
<アクセス>
京浜急行の川崎大師駅から徒歩10分程度。横浜駅方面からは京浜急行(本線)で京急川崎駅。そこから京浜急行の大師線へ乗り換え川崎大師駅まで約15分、240円。JRを利用する場合も京急川崎駅で京浜急行の大師線へと乗り換えますがJR川崎駅から京急川崎駅まで5分程度の徒歩移動あり。尚、東京都にも近く、品川駅からでも京浜急行で約20分、240円です(大師線への乗り換え有り)。
参道には多くの土産物屋さんが建ち並びます。川崎大師の名物でもある住吉屋の久寿餅(くずもち)や、松屋のとんとこ飴、せき止飴、きなこ飴もトロンとした食感で美味しいです。
総門となる大山門。川崎大師の建造物は全て戦災によって焼失してしまっているため、こちらも昭和52年に鉄筋コンクリート造によって建立されたものです。両脇と裏側には立派な四天王像が安置されています。
大山門の左手にも入口があり、こちらは現在の大山門が建立されたことに伴い、移築された不動門です。
昭和59年に大開帳記念ならびに弘法大師1150年御遠忌として落慶された八角五重塔(中興塔)。
境内の建造物は全て焼失してしまっていますが、参詣者のための道案内として当時、川崎宿近くにあった弘法大師道標や、南無阿弥陀仏の六文字を刻んだ写真の六字名号塔は江戸時代の貴重な石造物として今も境内に残っています。
こちらは東海道から川崎大師への分岐点に置かれた有名?な道しるべ(道標)で、文化財としてとても貴重な石造物となっています。
こちらは弘法大師像(遍路大師像)。その昔、平間兼乗という武士が夢枕に立つ高僧に告げられて海から弘法大師(空海)の像を引き上げ、これが現在の御本尊となっています。弘法大師像は写真トップの大本堂に安置されています。
境内のマップにも載っていない、しょうづかの婆さん。人は死後、三途の川(橋、浅瀬、深瀬の渡り場のある川)を渡るという。その川の通行料(六文銭)を持ってこなかった死者の衣服を剥ぎ取り、奪衣婆(だつえば:だついば)がその衣服の重さで罪の重さを計るという。尚、善人は橋を渡るので衣類は当然軽くなります。この葬頭河(三途川)の婆が訛って『しょうづかの婆さん』と呼ぶようになったらしい。他にも境内には不動堂や聖徳太子堂、力くらべに使われた力石とか、旧本堂礎石などなど見どころも豊富?です。
川崎大師駅から歩いて2〜3分程度の場所には若宮八幡宮という神社があります。境内には、お稲荷さんで知られる藤森稲荷神社や厳島神社、地元では有名な「かなまら祭」の行われる金山神社などがあります。金山神社の前には写真のように多くの絵馬が奉納されています。はて?中央の足元にある突起物はなんでしょうか。
こちらが金山神社。ん?ここにも怪しい突起物が。
近づいてみると・・・・( ̄Д ̄;)なぬぅっ!!

日本神話によればイザナミが火の神、カグツチを産んだ際(詳しくは宮崎県のページ参照)に陰部に火傷を負い、その時の嘔吐物から産まれたとされる金山比古神と金山比売神。この二神を祀ったのが金山神社であり、決してふざけているわけではありません。そう信じましょう。。。

●よこはま動物園ズーラシア
生命の共生・自然との調和をメインテーマに掲げる、よこはま動物園ズーラシア。東京都の多摩動物公園と並び日本最大級の動物園でもあり一日中いても飽きることがありません。

<住所>
横浜市旭区上白根町1175-1

<営業時間>
9:30〜16:30 600円。小学生未満は無料。
臨時開園日を除く火曜日休園。
<アクセス>
JR横浜線・横浜市営地下鉄の中山駅南口を下車し、よこはま動物園行きバスに乗り終点まで約15分、220円。

横浜駅からはJR京浜東北線で東神奈川駅→JR横浜線で中山駅まで約20分、310円です。
とにかく広いズーラシア。順路の決まっていない多摩動物公園と比べ、ズーラシアは基本の順路が決まっています。なので迷子になりそうな広大な動物園でありながら、あれ?ここ見たっけか。といった悩みは無用です。尚、平日は見ての通り、かなり空いています・・・ 逆に言えば癒されたい人には平日がオススメです。
展示ゾーンは、アマゾンやアフリカ、オセアニアなど地域ごとに分かれています。写真はアジアの熱帯雨林コーナーにいるトラです。
ペンギンも広大なスペースで飼われていて幸せそうです。あくまで人間目線ですが・・・
遠くに見えるホッキョクグマも自然と一体化しています。
いろんな場所、角度から動物達を観察することができます。ホッキョクグマやペンギン、オットセイは地上だけではなく水中からも見学できるんですよ〜。
同市にある狭い野毛山動物園(市民の要望により存続中)の移転先として、動物達がのびのびと暮らせるよう広大な敷地を確保したズーラシア。とにかく歩きます。なので、20分間隔で運行されるオカピ型園内シャトルバス「ズッピ」なんていうのもあります(土日祝のみ)。大人100円、小学生50円、小学生未満は無料です。
動物園の定番のお猿さん。人間っぽい動きが癒されますね。
チンパンジーも可愛らしいです。大きな動物園ですからゾウやライオン、オカピなど他にも多くの動物を見学することができます。

●西叶神社・東叶神社
高雄山神護寺の僧、文覚が源氏の再興を願って京都の石清水八幡宮の霊を迎えたことに始まるといわれてる叶神社。叶神社は浦賀湾を挟んで、西叶神社と東叶神社の二社からなっています。

<住所>
西叶神社
神奈川県横須賀市西浦賀1-1-13

東叶神社
神奈川県横須賀市東浦賀2-21-25
<アクセス>
京浜急行の浦賀駅から徒歩約20分。横浜駅からは40分程度、品川駅からは1時間程度です。
西浦賀と東浦賀とを結ぶ渡船は150円。就航は7:00〜18:00、昼休みは12〜13時です。ちなみに犬は50円です。乗船時間は2〜3分といったところでしょうか。距離もないし、すごく遅い舟ですが、歩いて湾を迂回するよりはマシです。
西浦賀にある西叶神社は1837年に焼失した社殿を1842年に再建したもので、再建に要した費用は約3千両と記録されています。「アリャ、アリャ、ありがたや、叶明神の威徳をもって、虎もやすやす従えたり、皆々いさんでカッピキュー」これは、1720年から当地に伝えられているといわれ、毎年9月の祭礼に奉納される「虎踊り」に登場する和藤内のせりふの一節です。叶明神は、平家の横暴ぶりを憤った文覚上人が、上総国(現在の千葉県)鹿野山にこもり、はるかに山城国(現在の京都府)石清水八幡宮に源氏の再興を願って叶えられたことから、1181年にその御霊をこの地に迎えて祀ったことに始まると伝えられています。
この美しい彫刻の作者は、のちに名工とうたわれた安房国千倉(現在の千葉県)の彫刻師、後藤利兵衛橘義光によるものだそうです。当時、日本にまだ存在しなかった花や鳥の彫刻があるのも。西叶神社の見所です。
神社やお寺でよく見かける魔除けの狛犬(こまいぬ:狛犬像・獅子像)。通常であれば右側には口を開いた阿形(あぎょう)の獅子像、左側には口を閉じた吽形(うんぎょう)の狛犬を一対配置するのが一般的ですが、叶神社では西叶神社と東叶神社とで一対になっています。
浦賀の渡し
1720年、浦賀奉行が置かれると、江戸湾に出入する船は、すべて浦賀で船改めをすることが義務づけられました。そのために、浦賀の町は大いに栄え、黒船の来航、咸臨丸の出港、日本最初の様式船、鳳凰丸の建造の地として、ことあるごとに歴史の舞台に登場してきました。この港は、港が約1.5kmも入り込み、昔から東西両岸の住民が往来するのには、渡船を利用することが最も便利でした。今でもこの航路は横須賀市2073号となっており、東西浦賀を結ぶ道となっています。
写真トップが東叶神社です。西叶神社と同じく応神天皇(第15代天皇)を祀る東叶神社は、1181年に高雄山神護寺の僧、文覚が源氏の再興を願って京都の石清水八幡宮の霊を迎えたことに始まるといわれています。寺伝によれば、その後に源頼朝によって、その願いが叶ったことから叶大明神の名で呼ばれるようになったそうです。

神社裏手の明神山には勝海舟断食の場(跡)なるものがあります。しかし、一応は山なので石段が強烈です・・・
1860年、日本で初めて太平洋横断を成遂げた咸臨丸の艦長格・勝海舟は、航海前に東叶神社の井戸で水垢離(みずごり)をした後、この明神山の山頂で断食をしたと伝えられています。
後北条氏の頃、しばしば房総半島の里見水軍が、三浦半島に攻撃をかけてきましたので、それを防ぐために、神社の裏山にある標高50mほどの明神山に水軍を配置したそうです。現在でも浦賀城址として空掘などの遺構が残されています。
勝海舟が断食修行の時に使用していた井戸だそうです。

●記念館「三笠」
日露戦争で東郷平八郎司令長官が乗艦する連合艦隊の旗艦として活躍した戦艦、三笠(みかさ)。三笠は集中砲火を浴びながらも当時、世界最強ともいわれたロシアのバルチック艦隊を撃退させ戦争を勝利に導きました。

<住所>
神奈川県横須賀市稲岡町82-14

<観覧料>
600円 9:00〜17:30 年末休館
<アクセス>
横浜駅からは京浜急行で横須賀中央駅まで約25分、360円。都内からは品川駅より約45分、640円。駅からは徒歩約15分。
こちらはバルチック艦隊の写真。玉砕のロシア艦隊に比べ日本艦隊は、ほぼ無傷という大勝利をあげ、世界各国を驚愕させたそうです。
戦艦自体は当時から現存するものですが、主砲や煙突などの多くは戦後にレプリカとして復元されたものとなっています。
15cm砲に砲弾を込める砲員。司令長官の指揮能力や統率能力、そして彼らのチームワークが日本海海戦の勝利へと導いたのでしょう。
こちらは作戦会議やVIPの晩餐会等が行われた部屋だそうです。他にも船内には司令長官の私室や士官の公室、三笠艦物語を放映しているビデオ室など見所がいっぱいです。

●ペリー公園
1853年、マシュー・ペリー率いる黒船は浦賀に来航し久里浜に上陸しました。このペリー来航を記念し、公園内には伊藤博文の筆のペリー上陸記念碑が建てられています。

<住所>
横須賀市久里浜7-14

<アクセス>
JR、又は隣接する京浜急行の久里浜駅より徒歩約20分です。
三浦半島に位置する久里浜は横浜駅から約50分程度です。運賃的にはJR(720円)よりも京浜急行(430円)の方が安く済みます。鎌倉駅からはJRで約30分、310円です。都内からのアクセスは品川駅を経由し京浜急行で1時間程度となっています。
久里浜駅からペリー公園までは少し距離があります。徒歩では東京湾フェリーの久里浜港方面に向かって、海沿いの道を左折します。尚、右折すると久里浜港になります。
公園内には記念碑の他に入館無料(9:00〜16:30、月曜休館)のペリー記念館があります。
無料だけあって展示されている資料は乏しいのですが、当時(黒船来航)の様子を描いた古書などがあります。
歩いても行ける場所に久里浜港があり、ここから東京湾を横断して千葉県の金谷まで行けるフェリー(720円、往復1320円)が出ています。金谷港からも近い鋸山の観光にも大変便利です。尚、バイクや車も運ぶことも可能です。

●大船観音寺(おおふなかんのんじ)
昭和4年に観音信仰によって国民の平安と国家の安寧を祈願しようと護国大船観音建立会を設立。昭和9年には大部分が完成するも、日中戦争、太平洋戦争と度重なる不運により工事が中断し、完成したのは昭和35年の大船観音。
<住所>
神奈川県鎌倉市岡本1-5-3
<拝観料>
300円。9:00〜17:00(季節変動あり)年中無休。

<アクセス>
鎌倉観光でも使われる北鎌倉駅の隣駅、JR大船駅の西口から徒歩5分程度。
参道です。階段ではなく急なスロープになってます。
おっ、電車からも見える観音様のお顔が見えてきました。ここまで徒歩2〜3分ですが景色も多少良いです。
胎内にも入れたりします。可愛らしい小さな木彫りの千体仏とか、改修工事の時の写真パネルとかがあります。
聖観世音菩薩が祀られている慈光堂です。

全体的に歴史は浅いものの、車窓から見える大きな観音様は存在感があり、私のように電車の車窓から見える巨大な観音様が前々から気になっている人は多いようです。この日も参拝者?というか気になっていた人達が続々と訪問してました。

●新横浜ラーメン博物館
その名の通り新横浜駅近くにあるラーメンの博物館で、ラーメンの歴史が学べるだけなく全国各地(9店舗)の人気ラーメンを食することができます。

<住所>
神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21

<入場券>
310円で当日に限り何度でも再入場が可能です。
<アクセス>
JR又は市営地下鉄線の新横浜駅から徒歩7〜8分。新横浜駅は新幹線の停車駅でもありますが、横浜駅からは4つ駅が離れているので注意です。
週末には多くの観光客?というか、何処から来てるのか謎の人達で混雑します。
日本の国民食でもあるラーメン。日本人の大好物、ラーメンの歴史についての資料は勉強になりますよ。又、嬉しいことに土産物も驚くほど充実しています。
美味しいラーメンが食べられるだけではなく、館内は昭和の街並みを再現したつくりになっていて、どこか懐かしい雰囲気を味わうことができます。あげパンに牛乳、駄菓子や名物のラーメンコロッケなどの露店もあり、食しても昭和を懐かしむことができます。


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