●上野動物園
日本で最も古くからある動物園で、年間来園者数も最多、飼育動物の種類も最多、全国でも最も有名な動物園といえます。敷地面積は約14haもあり、広さは同じ東京都の多摩動物園にこそかないませんが、不忍池にまで及ぶ見学路は見応え十分です。

<住所>
東京都台東区上野公園9-83

<開園時間>
9:30〜17:00 年末年始、月曜日休園。 入園料 600円。無料公開日あり。

観光地とはまた違いますが、東京観光に飽きたら是非おすすめな癒しスポットです。写真は一番人気のパンダです。癒されますぅ。
トラもいます。勿論、ゾウやキリン、カバ、サイ・・・と、上野動物園はメジャーな動物からマイナーな動物までその種類も豊富です。
ゴリラですね。動物なので隠れてうまく見えないこともしばしば。また、あまり遅い時間(16:30〜)になると見られなくなる動物とかもいますので注意です。
結構、上野動物園も多摩動物園や旭山動物園に対抗して、通路だけでなく飼育場所も自然を意識したつくりとなっています。
お猿さんも癒されるスポットの一つですね。小猿が遊んでいる姿は何時間でも見ていたい光景です。「何時間」は言い過ぎました・・・
上野公園にある不忍池も三分の一くらいは動物園の敷地になっています。オオワシとかもいるんですが、とくに柵があるわけでもなく不忍池にいる鳥達が動物園の住人なのか、もしくは普通に周辺で見られる鳥なのか見当もつきません。いや〜、広いです。上野周辺には美術館、博物館、科学館も点在し、どこも歩いて近い距離にあります。

●小石川後楽園
江戸時代初期、寛永6年(1629年)に水戸徳川家の祖である頼房が、その中屋敷(のちに上屋敷)として造ったもので、二代藩主の光圀の代に完成した回遊式築山泉水庭園です。園地は数少ない江戸初期の大名園となっています。

<住所>
東京都文京区後楽1-6-6

<開園時間>
9:00〜17:00 年末年始休園。 入園料 300円。
<アクセス>
都営地下鉄大江戸線の飯田橋駅を下車し徒歩約3分。JR総武線の飯田橋駅または水道橋駅からは徒歩約10分です。
二代光圀が建てた園内で最古の建物、得仁堂(とくじんどう)。伯夷・叔斉(はくいしゅくせい)の木像を安置し、堂の名は論語の「仁を求めて仁を得たり」によるものだそうです。伯夷・叔斉は中国古代・殷代の小国の王子兄弟の名前で、二人は跡継ぎになることを互いに譲り合い、国を去ったといわれています。そして、その後に餓死したそうです。徳川光圀は、6歳の時に兄をさしおいて世継ぎと定められ、苦しみ続けた自らの身の上と重ねたこの伯夷・叔斉の物語を読み、非常に感銘を受けたそうです。
トップの写真が大泉水で、中心に蓬莱島があり、その先端には大きな鏡石、徳大寺石を配しています。後楽園の名は中国の范仲淹(はんちゅうえん)「岳陽楼記(がくようろうき)」の「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から名づけられたそうです。

園内は大別してトップにある大泉水を含む後楽(後楽園)と、写真の内庭とに分かれていて、内庭は水戸藩邸の書院の庭であって江戸時代には「うちの御庭」などと呼ばれていたそうです。

中国の名勝地、西湖を模して造られた西湖の堤。本園以後の大名庭園の西湖の堤の先駆けとなったそうですよ。
屏風のように真直ぐに屹立していることから名づけられた屏風岩。園内には他にも水面に映る形が満月のように見えることから名づけられた円月橋や、紅葉の時期には美しさがより映える通天橋、京都の清水寺を写した清水観音堂跡など、見所?が満載です。
梅林や稲田なんかもあります。かかしが可愛らしいです。
名前が大袈裟ですが、こちらは白糸の滝。六代治保の時に造られたそうです。他にも枯滝や寝覚滝なんかもあります。
地図の中心はJR総武線の飯田橋駅。小石川後楽園へは東口改札を出て左手へ進み、歩道橋を渡ってください。大きな案内看板もあり、迷うことはないでしょう。同じく東口改札を出て右手方向、または西口改札を出て左手方向へと進めば、東京における伊勢神宮の遥拝殿として明治13年に創建された東京大神宮があります。
天照皇大神と豊受大神を祀った東京大神宮は、もとは日比谷に鎮座していたことから日比谷大神宮、関東大震災後に現在地にて飯田橋大神宮と称され、戦後に東京大神宮と改められたそうです。都内では一番人気の縁結びスポットだけあり、女性の参拝者が恐ろしいほど目立ちます・・・

●六義園(りくぎえん)
六義園は、文京区にある小石川後楽園とともに江戸の二大庭園としても有名で、徳川五代将軍、徳川綱吉の家臣、柳沢吉保が設計し造ったものであり、綱吉も度々訪れたという立派な庭園です。

<住所>
東京都文京区本駒込6-16-3

<開園時間>
9:00〜17:00 300円。年末年始 休園。
<アクセス>
JR山手線の駒込駅から徒歩10分程度。

柳沢吉保が没すると庭園は次第に荒れてしまいますが、明治初めには三菱財閥の創業者でもある岩崎弥太郎が六義園を購入し別邸の一部として昔の美しさを取り戻します。昭和13年には岩崎氏が市民の鑑賞・休養の地として東京市に庭園を寄贈され今日に至っています。
こちらは立派な石橋、渡月橋(とげつきょう)。六義園は桜と紅葉の有名スポットでもあり、これらのシーズンは多くの人が訪れますが、普段は東京とは思えないくらい静かな場所です。

●六義園(りくぎえん)
古代オリエント博物館は、我が国最初の古代オリエントをテーマとする博物館として1978年に誕生。 以来、シリアなどでの海外学術調査を行い、その出土品に加えて考古、美術、歴史等の幅広い資料を展示しています。

<住所>
東京都豊島区東池袋3-1-4サンシャインシティ文化会館7階
<開園時間>
10:00〜17:00 600円〜(開催中の展覧会によって異なる)年末年始休館、他展示替えの休館有。

<アクセス>
JR池袋駅の東口より徒歩13分。
展示スペースがビル内の7階のしかも一部分なので、興味がない人は10分程度で見終えます。頑張っても90分です。子供は皆無、全体的に解説も大雑把なので玄人向きの博物館です。尚、入口付近以外写真撮影禁止です。

●高尾山(たかおさん)
高尾山薬王院の寺域となる高尾山。標高は599mと低山でありながら都内からのアクセスも良く、週末には多くの登山客が訪れます。その数はなんと約260万人だそうで、この数字は富士山やエベレストの登山者数をも上回り世界一だそうです。2007年にフランス・ミシュラン社が出した旅行ガイドでは高尾山が三つ星(富士山と同じ!)を獲得するなど人気もさらに急上昇?

<住所>
東京都八王子市高尾町2177
<アクセス>
京王線の高尾山口駅を出て右手に進み、徒歩約5分で登山口、又はケーブルカー・リフト乗り場です。新宿から高尾山口駅(北野駅から京王高尾線)までは約1時間、370円です。手前の停車駅に中央線と接続する高尾駅もあり間違えぬよう注意。
駅からは歩いて5分程度のケーブルカー・リフト乗り場です。道中には少ないながらも土産物屋さんや食事処が建ち並びます。

ケーブルカーは高尾山駅から15分間隔(8::00〜)で片道470円、往復900円で清滝駅まで約6分。リフトも同額で山麓駅から山上駅まで約12分。ケーブルカー・リフトを使用しても山頂まで約40分の登山が必要ですが舗装(1号路)されているのでスニーカーでも可です。
登山道(自然研究路)には6つのコースが設定されています。ただし図で見るように2号路は山頂までは行かず、3、4号路は1号路からの分岐となります。5号路は単に山頂散策コースです・・・ 一番楽チンなコースは、ケーブルカー又はリフトを利用して1号路で山頂を目指すコースです。登山気分を味わいたいなら途中から3、4号路へ進んで見ましょう。

尚、薬王院(高尾山薬王院有喜寺)は2号路と山頂との中間に位置します。
マイナスイオンたっぷりの自然林が残る高尾山では、多くの野鳥や昆虫、野草などの動植物を見ることができます。他にも高尾山は大昔、海の底であったことから、砂や泥が固められた粘板岩、運が良ければムササビをも観察することができます。

本格的な登山を味わいたいのであれば6号路、又は稲荷山コースがお薦めです。登山とは言え、低山なので約90分で山頂に到達できます。若い人なら1時間程度です・・・ ただし、狭い道に急斜面、根が突き出ている場所や小川の横断などなど、注意が必要です。
6号路は沢に沿って登っていくコースで景色もよく、一番のお薦めコース。びわ滝コースとも呼ばれ、途中には琵琶滝(びわ滝)があります。

ある日、高尾山を歩いていた坊さんが、どこからか琵琶の音が聞こえ、鹿に道案内されてついていくと、白髪の老人が大岩に座って琵琶を弾いていたそうです。その美しい調べに深く心を動かされた坊さんが、老人に悟りの道を教えて下さいとお願いすると、老人は大岩に吸い込まれるように消え滝が現れたそうです。以来、坊さんはこの滝を修行の場としたそうです。
こちらは山頂。天気が良ければ写真の中央部付近に富士山を見ることができます。この日は富士山に雲がかかって見えませんでした・・・
写真の高尾山薬王院の本堂には薬師如来と飯縄権現を祀っています。寺の建立は、薬王院縁起によれば744年に行基が勅命を奉じて、本尊薬師如来を安置したのに始まるとありますが、後の1375年〜1379年に沙門俊源が飯縄の神を安置して中興し、これにより高尾山の信仰は世に広められたと伝えられています。
神仏習合の思想から寺院の中に神社もあります。写真の薬王院飯縄権現堂では飯縄権現を祀っています。
高尾山薬王院の本尊となる飯縄大権現は一般に、山伏装束の天狗の姿で現され、我々がよく知っている鼻の高い天狗の元祖でもあります。写真の小天狗の右側には大天狗の像があります。

●トリックアート美術館
これは一体、現実なのか錯覚なのか。そんな世界が体験できる高尾山近くにあるトリックアート美術館。

<住所>
八王子市高尾町1786

<開館時間>
10:00〜19:00(12月〜3月は18:00まで) 不定休
入館料1200円。
<アクセス>
新宿駅からは京王線で高尾山口駅まで約50分、370円です。1つ手前には高尾駅もあり注意です。駅からは道路を渡って徒歩1分です。尚、道路を渡らず右手に進めば高尾山です。
チケット売り場に見せかけた壁に書かれた騙し絵です。騙される人はいないと思いますが・・・
入館すると初めに係員によって館内の見学方法が説明されます。順路に沿って進んでいくと、千円札が落ちてたりします。ラッキー!・・・ って、こちらも騙し絵なんですが、近くで見ても実にリアルな絵でした。
こちらも有名な絵なのですが、写真では分かりませんが視点を変えると、絵の中の家がグニグニと動きます。
平面に見えた絵も実は立体的に描かれています。だからウニウニと動いているように見えたのですが、仕組みを分かった後でも正面に再び立って見てみると、やっぱり脳は騙されてしまいます。
少女のいる家の壁は自分から見て右にあるのでしょうか?それとも左?何度見ても不思議な絵ですね。
いや〜ん!魚が額から飛び出していますよ。と、まぁ見どころの多い楽しい美術館でした。

●高幡不動(高幡山明王院金剛寺)
関東三大不動の1つでもある高幡山明王院金剛寺は、平安時代初期に慈覚大師(円仁)が清和天皇の勅願によって当地を東関鎮護(とうかんちんご)の霊場と定め、山中に不動堂を建立したのに始まり、古来日本一(不動明王像と火炎、二童子像との総重量)と伝えられる木彫の丈六不動三尊像を安置し、高幡不動尊と呼ばれ親しまれています。

<住所>
東京都日野市高幡733
<アクセス>
京王線の高幡不動駅を下車し徒歩約5分です。他、最寄駅に多摩都市モノレールの高幡不動駅からもアクセス可。新宿駅からは京王線で約40分、310円です。車でアクセスする場合は無料駐車場あり。
写真は昭和34年に楼門として解体復原修理された仁王門で重要文化財に指定されています。高幡山の額は江戸時代初期の運敞僧正「号泊如」の筆、仁王尊は室町時代の作とのこと。
仁王門の先に立派な不動堂がありますが、その途中の左手には新選組副長、土方歳三の銅像があります。ここ金剛寺には多くの土方家の墓があり菩提寺となっていますが、土方歳三の墓は末寺である愛宕山地蔵院石田寺(多摩都市モノレールの万願寺駅下車徒歩約5分)にあります。尚、土方歳三が戦死した戊辰戦争(箱館戦争)では旧幕府軍の戦没者は埋葬すら許されなかったことから、土方歳三も実際に何処に埋葬されたのか、又はされていないのかは謎となっています。
こちらは不動堂で重要文化財にも指定されています。1335年の暴風雨により倒壊し、1342年に山中より移建されているそうです。堂内には本尊でもある丈六不動三尊(身代わり本尊で、本物は奥殿にあり)が安置されています。又、ここ不動堂では1日に5〜6回の護摩修行が行われ、なんと護摩料を納めなくとも誰でも参加することができます。護摩初心者は是非ともこの機会に一度体験してみることをお薦めします。
こちらは奥殿になります。拝観料は300円なのですが、本尊である丈六不動三尊を外から拝むことができます。不動明王の前には紐がぶら下がっていて、これに触れることにより御本尊様と握手をするという意があるそうです。
駅からの目印にもなる比較的新しい五重塔です。境内には他にも弁天堂・弁天池や大師堂、不動尊像が落ちて鼻をついた、お鼻井戸などミニスポットも多く楽しめ?ます。又、アジサイの名所としても知られる高幡不動は、毎年6月頃には計20万人以上もの人が訪れるそうですよ。
何気に広い境内です。右が奥殿、左手に五重塔、この奥に本堂となる写真トップにある大日堂があります。堂内には平安時代の大日如来像及び諸佛を安置し、土方歳三の位牌も納められています。拝観料は200円かかりますが、鳴き龍ならぬ鳴り龍を体験することができます。鳴き龍と同じく手をパンパン叩くと心地よい音が反響します。
大日堂の左手から奥へ進むと、お寺ですから墓がたくさんあるのですが、その中に勝五郎の前世、藤蔵(とうぞう)の墓というのがあります。中野村(現・八王子市東中野)で生まれた小谷田勝五郎(こやたかつごろう)が八歳になった1822年秋、自分の前世は疱瘡(ほうそう)にかかり1810年に六歳で亡くなった程久保村(現・日野市程久保)の藤蔵であると語りました。勝五郎が話したことが本当である事が分かると、この噂は地元だけではなくいち早く江戸でも大評判になりました。この話を書物にした平田篤胤(あつたね)が仁孝天皇にこの著書を献上すると御所でも評判になったそうです。

●池上本門寺(いけがみほんもんじ)
日蓮(にちれん)は病気療養のために身延山より常陸(茨城県)の湯へと向かいますが、道中の武蔵国池上郷(日蓮の信徒、池上宗仲の居館)で入滅し(亡くなり)ました。数年後に宗仲は日蓮の御影像を安置し、法華経の字数(69384)に合わせて約7万坪の寺域を寄進します。法華経の道場として長く栄えるようにという祈りを込めて日蓮聖人が名付けた長栄山本門寺は入滅後、池上本門寺と呼ばれるようになりました。

<住所>
東京都大田区池上1-1-1
<アクセス>
東急池上線池上駅、又は都営浅草線の西馬込駅より徒歩約10分。山手線では五反田駅からアクセスが可能です。

写真は元禄年間(1688〜1703)の頃に建立されたとされる総門。五重塔、大宝塔、経蔵などと共に戦災を免れた貴重な文化財です。
上に掲げられている本門寺の額は本阿弥光悦の筆の複製で、現物は霊宝殿にて展示されています。
本門寺の石段は築城の名手でもある加藤清正の寄進よって造営されたと伝えられ、「法華経」宝塔品の偈文の96文字にちなみ96段に構築されています。後(元禄)に改修されていますが、造営当時の租型を残しており、貴重な石造遺構となっています。
仏教において宗派が乱立していた頃、後の日蓮宗(法華宗)の宗祖となる日蓮は釈尊の説かれた真実は1つであるのに何故これほどまでに宗派が生まれるのか?と疑問を抱いていました。そして、法華経(妙法蓮華経)こそが釈尊の真実の教えであると確認し自ら法華経の行者として説法します。
1608年に建立された五重塔は、関東に4基現存する幕末以前の五重塔のうち一番古い塔だそうです。
昭和52年に再建された仁王門。 三種の解脱(さとり)を求める者だけが通れる三門(三解脱門、山門)とも呼ばれます。尚、仁王像のモデルはアントニオ猪木だそうです。
と言うことで?力道山のお墓もあったりします。場所は五重塔から左手に進んだ奥の方です。それにしても、横にある力道山の銅像はマッチョでカッコいいです。
1784年に建立された経蔵(きょうぞう)です。江戸中期の大型の経蔵は戦災を免れた貴重な文化財となっています。
日樹(にちじゅ)聖人の五輪塔は本門寺山最大の五輪石塔で、 日樹(花押)の署名が刻まれていることから、日樹が不受布施事件で信州に流される寛永7年(1630年)より前の造立とのことです。

●夢の島熱帯植物館
夢の島熱帯植物館のある夢の島公園一帯は、昭和14年から埋め立てが始まり、昭和53年に都立夢の島公園として開園しました。夢の島熱帯植物館は近くにある江東清掃工場のゴミ焼却余熱を利用する施設のひとつとして昭和63年に開館しました。

<住所>
東京都江東区夢の島2-1-2

<開館時間>
9:30〜17:00 250円。月曜、年末年始は休館。
<アクセス>
地下鉄有楽町線、JR京葉線、りんかい線の新木場駅を下車し徒歩10分程度。東京駅からは京葉線で160円、10分程度です。

夢の島熱帯植物館は、熱帯植物を通して「植物と私たちの生活との関わり」を紹介するための施設です。大温室で植物が生み出すエキゾティックな風景を楽しみ、映像ホールや情報ギャラリー、イベントホールを巡るうちに、植物や熱帯についての知識が得られるようになっています。
ゴミ焼却余熱を利用した大温室は、冬でも25℃に保たれ、年間を通じて熱帯の雰囲気が楽しめます。館内は思ったより、かなり狭く感じますが内部は一応A・B・Cの3つのドームに分けられています。
滝の裏側にも行けちゃったりします。サッサと歩くとすぐに見終わってしまいますので、じっくり見学しておきましょう。
う〜ん、なんだっけ、この葉っぱ。なんか怪しい葉で思わず撮ったんでしょうけど。。 写真には載せていませんが館内には、ヤシの木、ゴムの木、木生シダ等の熱帯のメジャーな植物も豊富です。
さすが熱帯らしく食虫植物コーナーもあったりします。写真は蓋が付いている食虫植物、ウツボカズラです。袋にはトゲが密生し、その間に蜜腺が分布し、虫を誘います。誘われた虫は、エリの部分が光沢のある表面で、大変滑りやすく、捕らわれた虫は這い上がることができないそうです。大型の種になると袋も食虫用の構造とは違い、ネズミとかリス、トカゲ等を獲物とするそうです。おいおい・・・
これも虫を食べちゃうやつです。多肉質の葉をロゼット状に広げ、その表面に粘液を出す毛と、消化液を出す毛の2種類で役割分担して補虫消化するそうです。
んで、コイツも。葉の表面にびっしりと毛が生えており、その数は1葉で200本前後もあり、虫を捕まえるとグルグル巻きにするのだそうです。あ〜、ヤダヤダ。。。
訪問日は光るキノコの特別展示なんてのもありました。ヒカリゴケどころではありません。物凄い光を発しています。
怪しい植物ばかりでしたが、館内では美しい花々も多くあります。施設内だけではなく夢の島熱帯植物館のある夢の島公園一帯にも花々が多く植えられていて、お散歩にも最適です。

●第五福竜丸展示館
この展示館には、昭和29年3月1日、太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁におけるアメリカの水爆実験による被害を受けた木造のマグロ漁船「第5福竜丸」およびその付属品、関係する資料を展示しています。

<住所>
東京都江東区夢の島3-2

<開館時間>
9:30〜16:00 無料。月曜、年末年始は休館。
<アクセス>
夢の島熱帯植物館と同じく、夢の島公園内にあります。新木場駅を下車し徒歩10分程度。東京駅からは京葉線で160円、10分程度です。

展示されている第五福竜丸は初めはカツオ船でしたが、後にマグロ漁船に改造され遠洋漁業に活躍し、被爆後は改造されて東京水産大学の練習船として使われ、昭和42年に廃船となりました。後に夢の島に捨てられた船を保存運動もあり、東京都が保存することとなりました。
アメリカが定めた危険区域外であったにもかかわらず、原子爆弾1000個分というその規模から想定外の被害をもたらし、被害にあった第五福竜丸は死の灰(白い灰)が降りそそぎ23人の乗組員が急性放射能症になりました。無線長だった久保山愛吉さんがこの半年後に亡くなり、アメリカは今もなお、死因を放射能症と認めていません。実験後、被爆した周辺の島々では強制的に移住させられた挙句、多くの島民が白血病で死亡しています。
この事件は日本のメディアでも大きく取り上げられ、反核運動など社会的に大きな影響を与えました。実験後に周辺で捕られたマグロなどは原子マグロなどとも呼ばれ、魚の消費も落ち込んだそうです。



東京都の観光