●唐戸市場(からといちば)
ふく(河豚:ふぐ)の市場として有名な唐戸市場は、下関を代表する観光スポットにもなっています。毎週金、土、日と祝日に開催されている活きいき馬関街では、お寿司などの海鮮が手軽に、そしてリーズナブルに味わうことができます。普段、とても食べられない、とらふぐのお寿司や、ふぐの白子軍艦、ふぐ皮の湯引きや唐揚げ、ふぐ以外にも大トロ、ノドグロ、真鯛、石鯛に甘鯛、クエなどのお寿司も驚くほど安い!

<住所>
山口県下関市唐戸町5-50
<アクセス>
JR下関駅からはバスで約7分、唐戸バス停を下車し徒歩約3分です。週末は周辺道路、及び駐車場は大変混雑します。運行本数も多いのでバスでのアクセスの方がオススメです。尚、新下関駅からはバスで約25分です。

<市場営業時間>
月〜土5:00〜15:00
日・祝8:00〜15:00
市場に足を踏み入れると、そこには巨大な河豚のオブジェが・・・ ちなみに下関では、ふぐのことをふく(福)と呼称します。
パッと見た感じ、入口付近はいたって普通の市場ですが、奥の方ではただならぬ熱気を感じます。
2階から見るとこんな感じです。2階には食事処もあります。市場以外にも、お隣の建物にはカモンワーフという海鮮を取り扱う飲食店がごっそり入っている人気のスポットもあります。
上の写真から後ろを振り返ると・・・物凄い熱気です。カモンワーフでゆっくり食事もいいですが、リーズナブルに高級寿司を立ち食いするのも粋だと思います。隅っこに小さなテーブルがいくつかあるので、そこで各店より買ってきた寿司を食べることができます。トラフグだろうがノドグロだろうが、お寿司は大体1貫200〜300円程度ですかね。土産用にふぐ刺しや唐揚げなどを購入・発送する際にも、ここで買う方が断然お得で安いですよ。

●赤間神宮(あかまじんぐう)
壇ノ浦の戦いで平清盛の正室でもある平時子に抱かれたまま、幼くして海に身を投じた安徳天皇を祀った赤間神宮。明治の神仏分離によって、耳なし芳一という怪談話の伝説地でもある阿弥陀寺から天皇社、赤間宮、赤間神宮と神社へと改称されています。

<住所>
山口県下関市阿弥陀寺町4-1
<アクセス>
JR下関駅からバスで約10分230円、赤間神宮前を下車です。
さすが格式高い神宮の名を語るだけあって入口から建物が立派です。大東亜戦争(太平洋戦争)による空襲によって社殿は焼失し、今ある社殿は昭和40年に建てられたものだそうです。
水天門をくぐった先にあるのが写真トップにもある拝殿の大安殿です。
大安殿(拝殿)の奥に見えるのが本殿だと思ったら実は内拝殿でした。さらにその奥に神殿(本殿)があるそうです。私は寄りませんでしたが、拝殿の左手方向には平家一門の武将を祀った七盛塚があり、主祭神の安徳天皇や源義経のライバルとされる猛将、平教経らは生存説もあり墓所は定かではないものの、平時子の墓所はあるそうですよ。
右手には、これまた立派な鎮守八幡宮が建っていました。
振り返れば関門海峡。なんかスケールが違うなぁ。

●みもすそ川公園
壇ノ浦の戦いで有名な、源平合戦(治承・寿永の乱)の最後の舞台となったこの場所には源義経・平知盛像が建てられています。また、江戸時代には長州藩が外国船に対し砲撃を行い、下関戦争(馬関戦争)の切っ掛けとなった地でもあり、公園には長州砲のレプリカも設置されています。

<住所>
山口県下関市みもすそ川町1
<アクセス>
JR下関駅からバスで約12分260円、御裳川を下車です。道路の向かい側には、関門トンネル人道の出入口があります。
左手に関門海峡があり、その上には関門橋(かんもんきょう)があります。そして、この地面の下には関門トンネルが通っています。ここから九州側へ移動する場合は、道路を挟んだ向かい側にある関門トンネル人道を徒歩で渡るか、鉄道の場合はバスで下関駅まで行ってから山陽本線で移動します。船を使う場合は、徒歩あるいはバスで唐戸市場まで行き、そこから関門連絡船(5分、400円)を利用します。
対岸は福岡県の北九州市です。関門海峡の水は、川の流れのような速さでゴォーゴォーと音をたてながら流れています。
1185年3月24日、平知盛を率いる平家と、源義経率いる源氏がこの壇ノ浦を舞台に合戦をしました。当初は平家が優勢でしたが、潮の流れが西向きに変わり始めると源氏が勢いを盛り返し、最期を覚悟した知盛がその旨を一門に伝えると、二位の尼は当時数え八歳の安徳天皇を抱いて入水。知盛も後を追って海峡に身を投じ、平家一門は滅亡。日本の政治は貴族から幕府による武家政治へと移行していきました。尚、この戦いにおいて義経は平教経の攻撃を船から船へと飛び移ってかわし、いわゆる「八艘飛び」を見せたと言われています。写真トップにもある源義経・平知盛像はその時の様子を再現したものです。
ここ壇ノ浦は源平合戦(治承・寿永の乱)の舞台となった場所と同時に、幕末に長州藩がイギリス・フランス・オランダ・アメリカの四国連合艦隊に攘夷決行をした下関戦争(馬関戦争)の舞台となった場所でもあります。写真はその時に活躍?した天保製長州砲(原寸大模造)。
攘夷実行とはいえ、力の差は歴然。この敗戦で、長州藩は攘夷から開国論へと転じることとなり、やがて薩摩藩とともに倒幕への道を進むこととなります。

●関門トンネル人道
山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ全長780mの関門トンネル。トンネル内部の上が車道で下が人道となり、徒歩でも海峡を渡ることができ、両県人気の観光スポットにもなっています。

<住所>
山口県下関市〜福岡県北九州市
<アクセス>
みもすそ川公園と同じ位置(道路を挟んで向かい側)にあり、バスも同じく御裳川を下車です。尚、通行可能時間は6:00〜22:00で人は無料ですが、自転車・原付バイクは20円(手押し通行)です。
ここが関門トンネル人道の入口です。
人道は海底トンネルなので、エレベーターに乗って海の下まで降ります。海底に行くことに加え、エレベーターも古っぽいので微妙に怖いです。
エレベーターを降りたところはこんな感じです。ちょっとした休憩スペースがあります。写真トップにもあるトンネルは、終点までずっとこんな絵の状態です。780mなので歩いて15分程度でしょうか。歩いている人と自転車押している人、さらにはランニングしている人もそこそこいました。
対岸の北九州市側です。ここからなら門司観光も楽しむことができます。ただ歩いて門司港まで行くとなると結構な時間を要します(私は歩きましたけど・・)。この場合、アクセスがあまりよくないのですが、タクシーや季節限定ですがトロッコ列車での移動が多少便利です。
和布刈神社(めかりじんじゃ)から海へと続く階段の先に、なんとも言えない趣のある石灯籠がありました。和布刈神社の和布刈はワカメを刈るという意味で、奈良時代には和布刈神事で使用するワカメを朝廷に献上したという記録が残っているほどの古社です。また、ワカメは万物に先んじて芽を出し自然に繁茂するため、幸福を招くとも言われています。



山口県の観光