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一人旅の便利な道具


一人旅に限った道具と言うものは特別ありませんが、あると心強い道具があります。先ずはオーディオプレーヤー。電車内での不快な雑音をカットしてくれるだけでなく、長時間の移動では気分転換にもなります。携帯用のゲーム機も持ち運びにも便利で退屈しのぎには良いでしょう。また、気分転換として読書もお薦めです。読書は電車内だけでなく、一人でレストランに行ったときなど料理が運ばれてくるまでの退屈な時間を有効に使えます。携帯電話も旅先で気分が悪くなったなどの緊急用として、念の為に持参しておいたほうがよいでしょう。特に最近の携帯電話はインターネットにも接続でき、レストランやホテルなどの検索は勿論のこと、地図やGPS機能の付いたもの、時刻表に乗り換え案内など旅行の必須アイテムとなりつつあります。

アプリアプリアプリ 私の場合は普段iPhoneを持ち歩いていますが、中でも旅での三種の神器ともいえるのがこのアプリです。グーグルマップに乗換案内、食べログは今や欠かすことの出来ないアイテムです。
車旅で重宝するのが、車中泊に便利な道の駅を網羅したアプリや、全国のスーパー銭湯の詳細がわかる温泉天国など。他にも渋滞情報やタクシー配車、電車の路線図や飛行機の時刻表など、いい時代になりました。 アプリアプリ
一眼レフで撮影した写真 一眼レフで撮影した写真 デジカメも今では各家庭に普及し、旅先にカメラを持参しない人のほうが少ないかもしれませんが、数年後、数十年後と旅を振り返る上では重要な思い出アイテムとなります。カメラもコンパクトタイプのものよりも少し高価ですが、一眼レフタイプのほうが、一人旅をカッコよく演出してくれるだけでなく、旅先での撮影する楽しみも増えます。
最近ではミラーレスタイプのような、軽量で持ち運びに便利なタイプも登場しています。そして一眼レフだと、上の写真のような絹の糸のような滝を撮影することや、隣の花の写真のように背景をぼかしたプロっぽい?雰囲気ある写真撮影も可能です。他、小型のノートパソコンやタブレット、それらを操作するマウスやキーボードもあれば、もはや無敵です。私の場合は小さめのタブレットに折り畳みのキーボードとマウスを持参して、ホテルでも新幹線の中でも、あるいは車の中などでこれらを操作して、HPにブログやツイッター、フェイスブック等を更新しています。

タブレット端末

ホテルの泊まり方

一人旅の場合、旅館やシティホテル、リゾートホテル、ビジネスホテル、カプセルホテルなど選択できる宿泊施設は何種類かあります。快適性や料金を考えれば、一人だと気軽に泊まれて設備もそこそこ整っているビジネスホテルを宿泊先に選ぶことが多いでしょう。ビジネスホテルと言っても出張などの仕事以外での利用も可能です。しかも、最近のビジネスホテルはサービス、設備面も満足いくもので、場合によっては地方にあるシティホテルと比べて良かったりします。ここではビジネスホテルの泊まり方を例に説明してみます。
ビジネスホテル 先ず最初にしなければいけないのは予約。ビジネスホテルに限らず、大抵の宿泊施設では事前に予約を入れていないと場合によっては断られてしまうこともあるので、旅行に行くことが決まったら予約を何日か前に入れておきましょう。当日、宿泊するホテルに到着したら「チェックインお願いします。」又は「予約した○○です。」と名前を告げましょう。ちなみにチェックインとは手続きのことであり、チェックインの時間もホテルによって決められています。例えばチェックイン14時のホテルがあったとしましょう。

この場合、いくら当日に予約を入れていても14時前に宿泊することはできません。つまり、宿泊できるのは14時以降という意味です。但し、大抵の宿泊施設では指定されたチェックイン時間前であっても荷物の預かりだけは可能です。この場合は、「予約している○○ですが、荷物を預けたいのですが?」と言えば、荷物の預かりと同時に引換券を渡してくれます。さらにもう1つ、ホテルではチェックインと同じように、帰る際のチェックアウトという手続きもあります。例えばチェックアウトが10時のホテルがあったとしましょう。この場合は、10時までに帰りの手続きをしないといけません。次に指定の用紙に氏名や電話番号を記入して、部屋の鍵を受け取ります。この時に翌日の朝食の予約を既にしていれば朝食の引換券も同時に受け取ります。予約していなくても別途頼むこともできます。朝食には、おにぎり程度のものから和食、洋食、バイキング形式(食べ放題のこと:ホテルによってはビュッフェと呼んでいます)など様々ですので事前に確認しておきましょう。

フロントで鍵を受け取ったら、鍵に書いてある番号の部屋に向かいます。鍵の種類によってはカードキーと呼ばれるものがあります。単純にカードをタッチすれば部屋の鍵が開くものもありますが、タッチするのではなくカードを抜き差しするタイプのものもあります。この場合カードキーの使い方は、ドアの差込口にカードを入れて、すぐに抜きます。その後、緑のランプが一瞬点灯すればノブを回して入室が可能になる仕組みとなっています。注意点は、カードの表裏と差込方向、そしてカードを挿入したらすぐに抜くということです。

部屋に入るとホテルによっては、室内灯が右の写真のように鍵を差し込まないと電源が入らない方式のもの(カードキーなど)があるのも注意です。チェックインを終えて入室後に再び外出する場合、大きな鍵の場合は持ち歩くには少し不便です。この場合は、フロントで「外出します。」と告げて鍵を渡しておきます。紛失等も考慮すれば、カードキー以外であれば基本的には預けたほうがよさそうですね。注意点として通常、ホテルはオートロック式の鍵が大半となっています。
セキュリティキー
オートロックとは名前のとおり鍵が自動でロックされると言うことなので、入室時には鍵を使いますが退室時には鍵を掛けなくても自動で鍵が掛かります。カードキーも同じくオートロックします。この為、必ず鍵を手に持っていることを確認してから部屋を出ましょう。くれぐれも鍵をフロントに預けに行ったら部屋に忘れてきた・・・ と、恥ずかしい事態にならないよう注意しましょう。逆にオートロック式ではない宿泊施設では、鍵の掛け忘れに注意です。念の為に、外出時には自分の部屋がオートロックであることをノブを回して確認しておくことをお薦めします。そして、外出して戻った時には「鍵を預けている○○○(部屋番号)の○○(名前)です。」と言えばよいでしょう。


電車、バスの乗り方


電車 電車(列車)に乗る場合、先ずはじめに切符を自動券売機で購入します。券売機が無い駅では窓口で行き先を言えば運賃と引換えに切符を購入することができます。券売機で購入する場合は、あらかじめ行き先の運賃を確認してから、金額を投入し行き先までの運賃のボタンを押します。運賃表に書いてある行き先までの料金には大人と子供用の運賃がそれぞれ書いてありますので、中学生(12歳)以上であれば金額の高いほうを選択します。切符を購入後、改札(ホーム入口の)の駅員に渡します。切符は降りる時にも必要ですので必ず受け取ります。自動改札機があれば切符を機械に通します。

ちなみに切符を機械に入れる時、、切符に裏表はありません。投入した切符が出てきてゲートが開いたらホームへと進みます。殆どの駅では、列車は行く方向によって上り、下りと2方向ホームが存在します。ホームが1つしかなかったり、多くの列車が乗り入れていてホームが複数ある駅もあります。いずれにせよ列車の行き先と、あなたの行き先が同じ方向に乗車しましょう。又、行き先によっては降りたい駅を通過してしまう特急列車や急行列車が通る駅も存在します。いずれにせよ分からなければ、「○○駅へ行くには何番線ですか?」、「次の列車は○○駅に停車しますか?」と事前に駅員に尋ねるとよいでしょう。乗車時に気を付けるマナーとしては、降車する人が優先し先に降ります。移動時のマナーでは携帯電話の使用を避けること。もしくは大声で話さない。車内で飲食をしないこと(地域、列車、混雑状況による)。優先席でなくとも、お年寄りや体の不自由な人には席を譲ること。おならをしないこと等々、常識の範囲内でお願いします。目的地に着いたら改札で切符を駅員に渡すか、自動改札機があれば切符を投入し駅の外へと出ましょう。首都圏などでは大半がロングシートを採用しているため長時間の移動では大変疲れてしまいます。そこで、在来線の中には通常の車両の他にグリーン車が接続されている列車があります。

グリーン車 他の列車との違いは車内販売の有無と座席がリクライニングシートであるのが大きな特徴であり、ここではJR東日本の路線でのグリーン車の乗り方について説明してみたいと思います。グリーン車に乗車するためには、乗車券とは別にグリーン券が必要になります。グリーン券は駅の窓口かホームにある発券機で購入し、券券機の場合は利用したい路線と目的地を入力するだけの簡単な操作で済みますが、Suica(スイカ)等の交通系ICカードしか使用できないので注意です。

料金は土曜・休日及び12月29日〜1月3日に利用した場合が50キロまで570円(平日770円)。51キロ以上は780円(平日980円)で平日はプラス200円です。車内での購入も可能ですがプラス260円になります。座席は全て自由席になっていて、万が一に満席の場合には乗務員(グリーンアテンダント)に払い戻しの案内をしてもらいます。好きな席に座ったら、写真のような座席上部にあるセンサーにICカードをタッチします。すると赤いランプが緑色に変わり、検札の手間も省かれます。また、降りる時はタッチする必要はありません。グリーン券をお持ちの場合は車内検札が必要になります。

続いては路面電車の乗り方を説明します。広島の路面電車を例にすると、停留場は道路の中央にあり市内の運賃は160円(宮島線、白島線を除く)です。後ろのほうから乗車して、前の出口でお金を運賃箱に入れます(豊橋や都電の一部では前乗り前払い)。鹿児島や熊本、札幌も同じ乗り方で市内料金は均一です(鹿児島170円、熊本150円、長崎120円、札幌170円)。
市内を走る路面電車は1両のものが多いのですが、広島県などでは宮島口からやってくる電車は2〜3両編成で走っています。この場合は、後ろの車両に車掌さんが乗っていますので、車掌さんのいるドアからも下車が可能となっています。市内は停留場ごとに止まってくれるので降車ボタンを押す必要はありません。他の地域での路面電車では降車する場合は目的の停留場手前で降車ボタンを押しましょう。尚、札幌駅周辺には停留場がありません。観光で利用するとすれば大通り公園や、すすきのから藻岩山にアクセスするのに大変便利です。又、函館の路面電車は運賃は均一ではありませんが乗り方は同じです。 路面電車

次に路線バスの乗り方です。路線バスは運賃の支払方法が地域によって様々であり、東京都で例えると区内は前乗り後降りで料金は乗車時に支払い、運賃は210円です。Suicaなどの交通系ICカードを利用する際には、乗車時にタッチすれば料金が差し引かれる仕組みになっています。市内は後乗り前降りで乗車時に整理券を取ります。ICカードがあればタッチします。降りる際には整理券とバスの前方に掲示されている整理券と同じ番号の金額を一緒に運賃箱に入れます。ICカードの場合は再びタッチします。
ICカード
使えるICカードも地域によってIcoca(イコカ)PiTaPa(ピタパ)TOICA(トイカ)と様々ありますが、2013年3月23日より、上記の10枚の交通系ICカードの相互利用サービスが開始されました。ただし、各エリアをまたがっての利用は出来ません(Suica・PASMO等の直通可能エリアを除きます)。
観光地を走るバスでは車両が見た目は観光バスそっくりといったものもあり、前乗り前降り 運賃後払いの場合もあり注意が必要です。長距離を走る高速バスの場合は、乗車時に乗車券を運転手に見せ、大きな荷物はバスの下のトランクに預けます。トイレ付きの車種もありますが、長距離を走る高速バスの場合は途中のサービスエリアでの休憩が何回かあります。高速バスが夜行便の場合、移動中は景色を見たり読書をしたりといった時間はなく、睡眠時間の占める割合が殆どです。 高速バス
高速バス(シート) なのでリクライニングシートは後ろの人に一声掛けた後に遠慮なく倒せるだけ倒してしまっても問題ありません。尚、基本的に高速バスに乗るには事前に予約が必要となります。座席は4列シートから独立3列シートなど、選べる種類も豊富です。最近ではJRバスやWILLER(ウィラー)、などの高速バス会社大手では、豪華な内装の座席も増えてきています。写真はWILLERのエグゼクティブシリーズ。1階は3席のみでTV・DVDプレーヤー・プライベートカーテン・トイレ・コンセントなどを完備した個室空間は、まさに贅沢の極みです。

新幹線の乗り方

JR切符売り場(新幹線) 特急列車や新幹線に乗車する場合、在来線で普段使用してる乗車券とは別に特急券(指定席券又は自由席券)といったものが必要になります。ここでは新幹線を例に切符の買い方、乗り方を説明してみたいと思います。新幹線の切符(乗車券と特急券)は通常は、みどりの窓口で購入します。駅によっては、みどりの窓口と表示されていない場合もありますが、左の写真のようにJR全線きっぷうりば等でも同じく購入できます。そのような専用の窓口の無いような小さな駅などでは駅員に直接言えばよいでしょう。そこで、「○○駅までの乗車券と指定席(又は自由席)をお願いします。」と聞いてみましょう。

ちなみに、全席指定席の新幹線もあります。切符は当日の他、翌日以降の切符も購入でき、自動券売機でも購入が可能です。座席を乗車前に確保したい場合は指定席券を買います。その場合は料金が少しだけ(1000円前後)高くなりますが、確実に座れる安心と、空きさえあれば窓側、通路側の座席の指定も出来ます。一方の自由席は運賃は安く済みますが、混雑が予想される時期や時間帯では座る場所を確保するために駅のホームで並ぶ必要があります。又、新幹線に乗る場合、ICカードは基本的には使用できません。使用できるのはモバイルSuica(要予約)や一部のSuica定期券のみです。在来線から新幹線へと乗り換えでの使用は勿論できます。

購入した切符は乗車券と特急券の2枚の場合と、1枚で両方を兼ねている切符もありますがどちらも同じです。又、自動改札を抜ける際に切符が2枚(乗車券と特急券)の場合でも、重ねて通しても紙詰まりはしません。SuicaやICOKAなどのICカードを使用して在来線から新幹線へと乗り換える場合は、駅内の新幹線用の改札で新幹線の切符を先に投入し、その後にICカードをタッチすればICカードは自動精算され、一度改札を出てから・・・といった手間が省けます。 切符売り場(新幹線)
新幹線 特急券が自由席の場合、自由席の車両が停車する場所で待ちます。列車が到着したら空いている好きな座席を確保しましょう。指定席の場合は、切符に書かれている車両に乗車し自分の座席を探します。東海道新幹線では東京駅を基点として下り方面(大阪方面)から1号車、2号車・・・ と続きます。東北新幹線では逆に東京駅を基点とした場合、下り方面(仙台方面)から16号車、15号車・・・ と続きます(注:16両編成時)。

もう少し分かりやすく言えば、東海道新幹線で東京駅から新大阪駅へ行く場合には先頭車両が1号車、東北新幹線で東京駅から仙台駅に行く場合には先頭車両が16号車(注:16両編成時)となります。尚、新大阪駅から東京駅へ行く場合は先頭車両16号車(16両編成時)と、車両の向きは変わりません。特急券が指定席の場合には切符には○号○号車 ○席と記入してあり、○号は列車全体の番号で、○号車は車両の番号です。

新幹線の座席位置 ○席の座席位置は車両の右側、左側とそれぞれ3人掛け、2人掛けとある場合、3人掛けの窓側から順番にA席、B席、C席となり2人掛け通路側がD席、そして最後の窓側がE席となります。例えば10Aと記入されていれば、座席10番目の3人掛けの窓側になります。

座席上部にも書いてあるので間違わないように座りましょう。ちなみに、東海道新幹線から富士山が見える座席は、東京方面、大阪方面ともにE席となっています。場所は三島駅から新富士駅の間あたりです。東京方面へ向かう列車の場合にはA席でも一瞬だけ静岡駅付近で富士山が見える時もあります。座席位置を確認し、荷物を棚の上に上げたら座席の調節をしましょう。リクライニングシートは後ろの人の迷惑にならないと思われる程度に傾けましょう。他にも微妙にシートの調節が出来るボタンがあったりするので、座ったら直ぐに確認してみましょう。新幹線以外の列車では、テーブルが肘掛に収納されていて解かりづらい列車もあるので注意です。列車が動き出すとしばらくして、東海道新幹線では乗務員が車内改札の為に乗車券の確認を求められます。乗車後、この車内改札が済むまでは爆睡してしまわないよう注意しましょう。

手荷物については飛行機のように検査があるわけではないので特に心配する必要はありませんが、決まりとしては危険物、例えば爆弾やガソリン等や動物、ケースに入れていない犬や猫、ライオン、象など(本人が随伴する盲導犬、介助犬、聴導犬を除く)、悪臭のするものは常識においても持ち込み厳禁です。大きさについても縦、横、高さの合計が250cm(長さは2メートルまで)以内、重さが30キロ以内のものを2個までと一応の決まりはありますが、常識外れの大きな物でなければ持ち込んでもよいかと思います。旅行鞄、スーツケースは勿論のこと、ギターやスノーボード、自転車も解体が出来、袋に収納されていれば問題はありません。尚、それ以外の大きい手荷物に関しては手回り品料金が発生します。車椅子の使用等で列車乗降の手伝いが必要な方は、乗車の2日前までに利用する新幹線の駅に連絡しましょう。車いす対応座席、車いす対応トイレのある車両(例:のぞみ16両編成11号車)、多目的室などもありますので事前に調べておきましょう。最後に、例えば東海道新幹線には、こだま、ひかり、のぞみと種類があり停車駅も違えば到着時間も違ってきます。遅いこだまなどは速度も遅いだけではなく通過待ちの時間もあるので、距離が長いほど目的地への到着時間に影響が出てくるので注意が必要です。
東海道新幹線路線図

参考までに上図は東海道新幹線の停車駅です。東京-大阪間の新幹線での所要時間は、停車駅の少ないのぞみで約2時間30分、ひかりでは約3時間、各駅停車のこだまだと約4時間もかかります。

飛行機の乗り方


空港 ここでは飛行機と言っても海外に飛び立つ国際線ではなく、国内線について飛行機の乗り方を説明します。まず最初に飛行機に乗るためには航空券が必要になります。パスポートは必要ありません。航空券はインターネットで予約も可能ですし、旅行代理店でも航空券を扱っています。空港に到着したら最初に搭乗手続き(チェックイン)をしなければなりません。搭乗手続きは自動チェックイン機でも可能ですが、初めてであれば搭乗する航空会社のカウンターに直接行きましょう。ここで尋ねられることが2つあります。1つ目が、座席位置です。

事前に座席を指定してある場合を除き、窓側、通路側と希望の座席位置を選ぶことが出来ます。より細かく前方や後方、座席スペースが幾分広い非常口座席などの指定も可能です。ただし、非常口座席については緊急脱出の際の非常口ドアの操作や他の客の脱出援助、パニックに陥ったお客の制止等が必要になりますので女性の場合は断られる場合もあります。そして、2つ目に尋ねられるのが、預ける手荷物があるかどうかです。機内に持ち込める旅行バックには大きさや重量、個数に制限があります。機種によっても違いますが目安としてはW45cm×H35cm×D20cm以内のサイズで、重さは10kgまでです。

個数は1個でハンドバッグや傘などの身の回り品を除いて1個です。一般的な大きさのリュックサック等は問題ありません。それら以外の大きな楽器やスキー板、ダイビング機材、長さが60cmを超える三脚等の持ち物は手荷物カウンターに預けます。又、貴重品や壊れやすいものは預けないように注意しましょう。チェックインを終えたら次に保安検査へと進みます。尚、ここから先へは搭乗券がないと入る事の出来ない場所となります。保安検査場ではバックに入れない時計、アクセサリー等の金属類をトレーに置きます。 空港チェックイン

財布も小銭の量次第で探知機にかかります。飲みかけのペットボトルやパソコンがあればバックから取り出しましょう。それから金属探知機のゲートを通過し搭乗ゲートへと向かいます。ここで、機内にも手荷物の預かりでも旅先に持ち込めないものがあります。オイルライターや通常のライターも1個までと制限があり、マッチや花火、磁石やナイフ、カミソリ、はさみ、拳銃、スーツケース型の核爆弾、手榴弾なども残念ながら持ち込みは不可です。この保安検査場は最低でも20分前くらいには通過するようにしましょう。東京国際空港(羽田空港)などでは空港自体がとても広いため、保安検査場から搭乗口までの移動には保安検査を受けた場所によっては大変時間が掛かりますので注意が必要です。
飛行機は離着陸前後はトイレの使用が出来ません。自分の乗る搭乗ゲートに到着したらトイレは済ませておきましょう。搭乗案内は15〜20分前くらいから始まります。車椅子使用の人は、この案内より先に優先搭乗することが出来ます。案内アナウンス後、最初に搭乗できるのは体が不自由な人、病気の人、赤ちゃん連れの人、妊娠中の人、手伝いが必要な高齢者などです。続いてファーストクラスや各種会員の優先搭乗のアナウンスが入り、最後に全ての人が搭乗出来るようになっていますが、混雑緩和のために座席後方の人から搭乗させる場合もあります。 航空写真
赤ちゃんの同乗については生後8日以上から同乗することが可能で、機内にはおむつ交換台付の化粧室やベビーベッドなども用意されています。尚、国内線では飛行機の料金は座席を使用しない場合に限り(抱っこ状態)幼児(満3歳未満)は無料となっています。妊婦さんの場合、妊娠9ヶ月目までは問題ありませんが、出産予定日まで4週間(28日)以内に入っている方は、医師の診断書が必要(7日以内は産科医の同伴が必要)となります。
空港チェックインカウンター

そして、改札機に搭乗券にあるバーコードをかざします。飛行機に乗ったら自分の座席を探しましょう。例えば搭乗券に20Aと記入してある場合、座席は飛行機に乗り込んでから20番目のA席です。横列は右から(飛行機に乗り込んだ向きから)ABCDEFG・・・ と順番に並びます。尚、I、B、などの記号はそれぞれ1、13、と見間違え易いので使われないことが多いようです。座席を確認したら荷物を棚の上に収納します。棚の扉はCAさんが後で確認するので閉めなくても大丈夫です。棚の上に乗せない場合は座席下(前の人のシートの下)へと置きます。座席前(足元)は緊急脱出の妨げになるので置けません。小さなバックや身の回り品も離着陸前後はシートの下へ置いておきましょう。リクライニングシートやテーブルも離着陸前後は動かせません。続いて腰にシートベルトを着用します。両サイドのベルトを中央でカチッと、はめ込むタイプです。外す時は中央のレバーを引き上げます。シートベルトは離着陸時だけでなく離着陸前後も座席上部にあるシートベルト着用サインが消えるまでは外してはいけません。又、安全のために座席を立つ以外はシートベルト着用サインが消えても常に着用しておきましょう。

機内では作動時に電波を発信する状態にある電子機器の使用は常時出来ません。携帯電話は必ずマナーモードではなく電源を切りましょう。電子ゲーム機やパソコン、ワイヤレスヘッドホンも常時使用禁止です。デジカメやビデオカメラ、オーディオプレーヤー、ラジオなどは離着陸時以外であれば使用可能です。離陸後、短い路線であっても航空会社によっては有料販売以外にも無料でドリンクがサービスされます。ドリンクサービスは通常であれば、シートベルトサインが消えた数分後にCAさんが運びに来てくれます。又、トイレは機内の前後にあります。着陸時は忘れ物をしないよう到着の案内看板に沿って到着口へと向かいましょう。手荷物を預けている人も受け取りを忘れずに。

ニュース等で稀に報道される飛行機事故。万が一、飛行機が落ちることを考えると怖くて・・・ そんな方も多いかと思いますが、あなたが飛行機事故に遭う確率は自動車事故に遭う確率と比べれば、たいしたものではありません。自動車でいえば、死亡者数は年間で約1万人もいます。余談ですが、日本の自殺者数は年間、3万人程度もいます。比べて飛行機はどうでしょう?羽田空港だけでも一日に何百、世界で見れば何十万回と飛行機は離着陸を繰り返しています。wikipediaで調べてみると、アメリカ国内において8200年間毎日無作為に選んだ航空機に乗って一度事故に遭うか遭わないかという確率だそうです。


ローカル線の乗り方

ローカル線 のどかな風景を眺めながらコトコトと走るローカル線に乗るのも旅の醍醐味の一つです。そんなローカル線は、電気ではなくディーゼルエンジンを動力とした車両が多く、そのディーゼル音や振動もまた魅力があります。ローカル線はワンマン運転する車両もあり、慣れていないと乗り方に戸惑います。ここではワンマン運転するローカル線の乗り方を説明してみたいと思います。ワンマン運転する車両とは、車掌が乗車せずに運転士だけで乗務を行う鉄道車両のことであり、始発駅から終点駅まで乗車するのであれば始発駅で切符を買って終着駅で切符を渡せばよいのですが、無人駅だったらどうでしょう。ちょっと不安ですよね。

でも安心して下さい。ワンマン運転するローカル線の鉄道車両の多くは、路線バスのように整理券を取って、降車する際に整理券とともに運賃を運賃箱に入れます。運賃表は1両目前方にあります。小銭はあらかじめ用意しておきましょう。無人駅でも券売機がある所もありますので、この場合は切符の買い忘れには注意です。

1両編成の場合、乗車する場所は後ろのドアからで、ドアの横にあるボタンを押さないとドアが開かない車両が多いです。ボタンも無く、手でこじ開ける車両もあります。2両編成以上の車両では、乗車する場所は大抵1両目の後ろのドアからの場合が多く、後ろの車両ではボタンを押してもドアが開かない場合が殆どですので注意です。これは整理券を発行する機械が1両目の後ろにあるためです。一般的な電車のような乗り方のローカル線もあります。又、路線によっては前乗り、前降りの場合もあります。
ローカル線

まぁ、地元の方でも後ろの車両から乗ろうとして、ボタンを押してもドアが開かず焦っている光景をよく見かけますので慌てずに乗車しましょう(笑) 乗車する際にドアを開けたら、冬場などは他のお客さんも寒い思いをしてしまいます。すぐに発車しない場合は乗車後、ドアを閉めましょう。他にも、降車した駅に駅員のいる場合は運転士ではなく駅員に運賃を支払う場合や、駅によってはドアが自動で開閉する場所もあります。路線や駅や車両によって様々な乗り方のあるローカル線ですが、それもまた旅の良い思い出となることでしょう。ちなみにローカル線で運転席から聞こえてくるジジジ〜! キンコンカンコン♪といった音はATS(自動列車停止装置)の作動音で、赤信号が接近してますよ〜と、運転手に知らせるものです。万が一にもこの音を無視して赤信号を通り過ぎても非常ブレーキがかかるようになっています。ふ〜ん・・・

神社。寺院での参拝方法


寺社 一人旅で神社やお寺などに参拝する場合、正しい参拝方法を知らないと誰にも聞くことも出来ないので恥ずかしい思いをしてしまいます。ここではあまり堅苦しくない参拝方法を紹介しておきます。先ず、神社と寺院とありますが、二つを合わせて寺社とも呼び、細かな違いは宗教にあります。それぞれの場所に神様がいる、いわゆる多神教の宗教である神道の施設が神社であり、寺院が仏教となります。ただ参拝方法は基本的に同じです。寺院であれば山門(三門)、鳥居がある神社では先ず鳥居をくぐる前に本堂又は社殿に向かって一礼をします。又、山門によっては敷居(門入口の段差)があることが多く、聖なる領域への入口(境界線)でもあり、礼儀として敷居を踏まずに跨(また)いで通りましょう。
ちなみに神社の場合、参道は真ん中(正中)を歩いてはいけません。何故なら真ん中は神様が通るからと言われているからです。が、そもそも神様は本当に真ん中を歩くのでしょうか、飛んでくるような気もしますけど・・・ 参道は右側通行、寺社の内陣や拝殿は右まわりと色々と基本マナーがありますが、寺社によっては逆もあり、殆どの寺社において右、左とまでは細かい決まりはありません。いずれにせよ参道は端っこを歩きましょう。 参道
手水舎 続いて手水舎。水が貯めてあり柄杓のあるところが手水舎(てみずや、ちょうずや)です。手水舎は単に手を洗ったり水を飲む為の場所ではありません。手口を清める場所なのです。たまに柄杓に口をつけて水をゴクゴクと飲んでいる人がいますが、これは御法度です・・・
先ず右手で柄杓を持ち、水をすくって左手を洗い(清め)、続いて右手を洗います。再び柄杓を右手に持って左手に水を貯め口をすすぎます。決して柄杓に口をつけてはいけません。最後に左手を洗い、余った水で柄杓を立てることによって柄の部分を洗い流して清めは終了です。 参拝手順
鈴 鰐口 続いて線香があれば上げ、鈴や寺院に多い鰐口(わにくち)があれば鳴らして拝殿の前に立ち、賽銭を入れましょう。線香や鈴や鰐口を鳴らす行為には、清めやお祓いの意や参拝に来ましたという挨拶としての意味があります。ここでやってはいけないことは賽銭を投げずに静かに入れることです。神様仏様に投げつけるとは一体何様だ〜!となるからですね。
賽銭は縁起のよい5円玉が多いようですが特に金額に決まりはありません。十分ご縁がありますようにと15円でもいいですし、お財布に余裕があれば2951円(福来い)でもいいんですよ。そして寺院では一礼して合掌、神社では賽銭を入れた後に二礼します。この時、一礼は軽く二礼目は深くお辞儀をし、両手を2回打ってお願い事をします。寺院の場合は仏様への感謝の気持ちを伝えます。神様仏様は本人の努力あっての願い事を叶えるのであって、例えば普段の日常生活で暴飲暴食している人が「健康〜♪」と願っても無駄なのです。そんな私は、何事も上手くいきますように♪と、心で呟くことが多いのですが・・・ 願い事を伝えたら最後に一礼をして終わりましょう。鳥居、山門を出た後も一礼を忘れずに。尚、参拝において基本的には二礼二拍手一礼ですが、場所によっては違うこともあります。二拝二拍手一拝とも呼ばれ、拍手はそのまま「はくしゅ」と読みますが、一般的に手を打つときは「はくしゅする」ではなく、拍手(かしわで)を打つと言います。