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●四万温泉(しまおんせん)
四万の病を治すとも言われる四万温泉は、草津温泉や水上温泉、伊香保温泉などと並ぶ群馬県を代表する温泉地です。登録文化財にも指定されている旅館積善館の元禄の湯は、日帰り入浴も可能です。
<住所>
群馬県吾妻郡中之条町 |
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<アクセス>
高崎駅からはJR上越線で渋川駅、そこからJR吾妻線に乗り換え中之条駅まで約1時間、760円です。中之条駅からはバス約40分、930円です。高崎駅や東京駅からの直行バス(往復4700円)もあります。バスは1時間1本程度の運行です。マイカーの場合は比較的大きな?無料駐車場があります。時期にもよりますが、週末の場合は昼頃には満車になるので注意です。 |
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バス停から歩いてすぐの場所、四万川沿いに河原の湯という無料の共同浴場があります。右側が女湯、左が男湯。無料とはいえ一応は源泉掛け流しです。 |
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四万温泉の中でも、最も有名なのがこの旅館積善館の本館です。元禄7年(1694年)に旅籠宿として開業した積善館は、宮崎駿監督の代表作でもある、千と千尋の神隠しのモデルにもなった場所でもあります。 |
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この旅館積善館、見るからに歴史を感じさせる風貌なのですが、昭和5年に建てられた室内浴場の、元禄の湯もレトロ感が満載です。宿泊や食事+入浴だけでなく、入浴のみも可能(1000円)です。写真撮影禁止なので詳しくは公式サイトにて確認してください。ちなみに、その写真写りがあまりにも良過ぎて、実際と雰囲気が違うのですが、それでも個人的には好きです。 |
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土産物屋や飲食店もそれなりに充実しています。それなり・・・なので草津とかと比較にならないくらい少ないのですが・・・ 飲泉場もあるよ。
ちなみになんですが、全体的に四万温泉は、こじんまりとした温泉地なので、積善館くらいしか見所はありません。観光として癒しや湯治以外の何かを期待して訪れるのは禁物です。 |
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マイカーでお越しの方は、四万温泉までの道中に四万の甌穴(おうけつ)郡といったものがあります。甌穴は四万川の急流を流れる強い水の力が、川底の転石をまわし、岩盤に凹みを生じさせ侵蝕したものです。県指定の天然記念物だそうです。 |
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四万温泉の最奥地には(車で数分)、四万川ダムによって堰き止められた人造湖、奥四万湖があります。湖の色が青くて美しいだけでなく、訪れた日は紅葉も素敵でした。 |
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●茂林寺(もりんじ)
曹洞宗の寺院、青龍山茂林寺は有名な昔話である分福茶釜(ぶんぷくちゃがま)ゆかりの寺としても知られています。
<住所>
群馬県館林市堀工町1570 |
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<拝観時間>
9:00〜16:00 木曜不定休。境内自由ですが、堂内および寺伝の分福茶釜の拝観は300円となっています。
<アクセス>
東武伊勢崎線の茂林寺前駅から徒歩約10分。駅からは案内看板も出ているので、地図がなくても迷わないでしょう。群馬県に位置しますが、埼玉県寄りにあるため高崎駅よりも大宮駅からのアクセスのほうが早く、都内からでも楽々日帰りで行くことも可能です。 |
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参道には狸グッズが数多く売られています。分福茶釜のあらすじとしては、その昔、罠にかかってしまった一匹のタヌキが男に助けられ、その恩返しにと自身が茶釜に化け、換金目的で和尚さんに売られました。その後、寺で湯を沸かしますが、熱さに耐えかねて逃げ出し再び男の家へと戻ります。次にタヌキは見世物として綱渡りをすることを男に提案し、見事にこれが大当たり。男の暮らしは豊かになったというのが一般的に知られる分福茶釜のお話しです。 |
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こちらのお寺に伝わる話ではちょっと違っています。その昔、僧であった守鶴が千人法会のために用意した茶釜。この茶釜は不思議なことに湯を汲んでも尽きることがなく、紫金銅分福茶釜と名付けられました。しかし、ある時に別の僧が、寝ている守鶴の姿を見て仰天します。手足には毛が生え、尾まで付いていたのだそうです。ちなみに寺伝では、この正体は狸ではなく狢(むじな)とのことです。鯱や狛犬みたいなものでしょうか。 |
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上の写真は1468年に建立された総門で、こちらは1694年に建立したとされる山門です。そんでもって、両脇にはタヌキ像がズラリと勢ぞろいしています。 |
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分福茶釜とはこんな感じです。私にも福を分けておくれ・・・ |
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狸ではなく狢とするならこんな感じでしょうか。一体だけすげ〜巨大でした。顔も怖いし・・・ |
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守鶴和尚の像が安置されてる守鶴堂。いちいちタヌキが置いてあります。写真トップが本堂で、拝観料を払えば堂内にある分福茶釜が見れるとの事ですが、時間が間に合わず・・・まいっか的な。 |
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駅から案内看板に沿って歩くと、分福茶釜の昔話が要所要所に書いてあっていいのですが、実は茂林寺公園という湿原の中を通り抜ける方が早かったりします。 |
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木道も整備され、豊富な動植物をゆっくりと鑑賞することができますよ。 |
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って、実は時期的にこんな感じだったんですけど・・・ |
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●臨江閣(りんこうかく)
前橋市に貢献した楫取素彦(かとりもとひこ)や前橋の有志等の協力と募金によって明治17年に群馬県や前橋の迎賓館として完成した臨江閣。県の重文である本館及び、貴賓館として明治43年に建てられた市の重文でもある別館が残されています。
<住所>
群馬県前橋市大手町3-15 |
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<開館時間>
9:00〜18:00(季節変動あり)無休ですがH28年1月31日以降は改修工事予定となっています。見学は無料です。
<アクセス>
JR前橋駅からバスで約10分、遊園地坂下を下車し徒歩約5分。高崎駅から前橋駅まではJR両毛線で約15分、200円です。 |
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群馬県庁からは徒歩で約10分程度です。第二次群馬県初代県令(知事)で幕末の長州藩の志士でもあった楫取素彦は、吉田松陰との関わりが深く、松蔭の妹を妻として松蔭亡き後の松下村塾を任された人物です。現在、前橋に群馬県庁があるのもこの楫取素彦のお陰と言っても過言ではありません。高崎市民としては歴史的に見て県庁所在地を取られてしまった格好になっていますけど・・ |
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写真トップは別館で、こちらは隣にある本館となります。建物は和風木造建築の中の数奇屋風建築に含まれるそうです。茶室とともに県の重要文化財に指定されています。 |
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迎賓館と言うだけあって、泊まりたくなるようなお部屋ですね。 |
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こちらは別館の大広間です。180畳もあるらしいです。道場としても立派に使える広さですね。建物自体は明治42年(渡り廊下は明治43年)に建設が着手されたものと棟札に書き残されています。 |
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貴賓館の名に恥じない美しい渡り廊下も見所となっています。 |
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ほっと落ち着く美しいお庭もあります。 |
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群馬県の観光
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