●虎渓山永保寺(こけいざんえいほうじ)
臨済宗南禅寺派の虎渓山永保寺。名の由来は開創、夢窓疎石が中国廬山の虎渓に似ていることから名付けられたと伝わります。鎌倉時代末期に建てられた国宝の観音堂と開山堂を有し、他にも樹齢700年とも言われる見事な銀杏の木や夢窓国師の作による広大な庭園と見所も豊富です。

<住所>
岐阜県多治見市虎渓山町1-40
<アクセス>
JR多治見駅から東鉄バス小名田線で虎渓山を下車し徒歩約5分です。バスの本数は比較的に少ないので注意です。徒歩では駅から約30分程度です。境内自由。
取りあえず境内は広いです。これで拝観料が無料なんですから、驚き桃の木ですよ。
樹高25.3mもあるイチョウの木は、永保寺の開山である仏徳禅師(元翁本元)お手植えの木だとされます。この言い伝えが正しければ樹齢は約700年となるそうです。写真トップにもある左手に見える建物は平成に再建された本堂と庫裏です。
さらに奥には昭和2年に建立された鐘楼がありました。
国の名勝に指定されている池泉回遊式の永保寺庭園は自然美を生かしたつくりとなっています。その中心にある大きな池は臥龍池(がりゅういけ)と呼ばれ、往時の姿を保ち続けます。
反対側から見た光景です。臥龍池の上に架かる橋は無際橋。左に見える建物は国宝の観音堂です。
無際橋の先に国宝の観音堂があります。尚、境内の入口が写真の奥の方なんで、池を一周して遠回りしない限り、観音堂⇒無際橋の順路になってしまいます。
鎌倉時代末期に建てられた観音堂は国宝に指定されています。夢窓疎石が虎渓に来られた翌年に建立されたとされ、禅宗伽藍の中では一番大切な仏殿です。
須弥壇上の岩窟式厨子には県重要文化財の聖観世音菩薩坐像が本尊として祀られています。
観音堂のすぐ脇には岩山(梵音巌:ぼんのんがん)があり、湧水を利用した小さな滝もありました。さらに梵音巌には千体地蔵が祀られている六角堂があります。願をかける人が地蔵を借り、願がかなうと新しい地蔵を添えて返されるんだそうです。
境内奥には土岐川(庄内川)が流れていて、美しい渓谷をつくりだしています。
訪問時は紅葉も見事で、ここを訪れる人は少ないのですが、その少ない訪問者の大半も紅葉狩り目的でした。
見落としそうなほど境内の隅っこには、観音堂と同じく国宝で1352年頃に足利尊氏が建立したとされる開山堂があります。開山堂の裏側の祠堂には開祖、夢想礎石と開山、仏徳禅師(元翁本元)の座像が安置されているそうです。
帰りの道中に庭園から見上げた梵音巌にある六角堂を見に行くために、永保寺の塔頭である保寿院へ向かいます。朱塗りの三門が美しいですね。
ここからは木がだいぶ邪魔ですけど、一応境内を一望できます。
岩山の上に建つ六角堂。門があってこれ以上、近くで見ることはできませんでした。

●新穂高ロープウェイ
麓の新穂高温泉駅からは第1ロープウェイで鍋平高原駅(標高1305m)まで。隣にある、しらかば平駅からは2階建てゴンドラの第2ロープウェイで西穂高口駅(標高2156m)まで一気に駆け上がります(往復2900円)。なんと2つのロープウェイ合わせた高低差は1036mもあり、勾配も最大38度もあります。

<住所>
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂710-7
<アクセス>
濃飛バスの高山バスセンターから新穂高温泉行きで約1時間30分。アクセスは良くないものの1時間1本の割合で運行しています。

穂高岳の展望台からは槍ヶ岳、笠ヶ岳などの北アルプスの山々の雄大な景色を見ることができます。
山頂は真夏でも20度以下と涼しく、下界の暑さを忘れることが出来ますよ。又、秋の紅葉シーズンも人気で、毎年多くの人が訪れます。

●馬籠宿(まごめじゅく)
江戸時代の五街道の1つ、中山道(なかせんどう)の43番目の宿場である馬籠宿。火災によって建築物は全て焼失してしまったものの、今も残る石畳や復元された家並みなど、江戸時代の旅人気分を存分に味わうことができます。

<住所>
岐阜県中津川市馬籠4300-1(観光案内所)
<アクセス>
名古屋方面からは名古屋駅→中央本線の中津川駅からバス(毎時1本程度)で約30分(540円)で馬籠を下車です。東京方面からは東京駅→名古屋駅経由、新宿駅からは塩尻駅経由で中津川駅。あとは名古屋方面からのアクセスと同じです。長野県側には中山道42番目の宿場であった妻籠宿(つまごじゅく)があります。
馬籠宿の近くに妻籠宿(長野県)があります。セットで観光される場合は、南木曽駅⇔妻籠宿⇔馬籠宿を運行するバスもあります。妻籠宿、馬籠宿間は600円。ただし馬籠宿までの本数は2時間1本程度となりますので注意です。マイカー、レンタカーの方は嬉しいことに駐車場は無料です。アクセスに関してや詳しい駐車場マップは公式ページに細かく書かれていますのでそちらを参照して下さい。

体力に自信がある方は昔の旅人が歩いていた中山道(ハイキングコースが整備されています)を徒歩で移動してみましょう。馬籠宿→妻籠宿まで約8km(2時間)。妻籠宿から南木曽駅(3.5km)まではバス(300円)が毎時1本程度あります。妻籠宿よりも馬籠宿のほうが標高が高く、妻籠宿→馬籠宿の逆コースは疲れますので要注意。
こちらが県道7号線の馬籠交差点から少し下った場所にある馬籠宿の下入口。近くに馬籠館(土産物屋)の駐車場があり、車でのアクセスの方はここが一番近くて便利です。
宿場は上り坂となっています。街道は一直線ではなく二度、直角に折り曲げてあり、この部分の山手側は切り土になっています。これは城郭建築の桝形を模したもので、本来宿場が軍事的な目的をもって造られたことを示しているのだそうです。角には水車小屋があります。
山の尾根に沿っている街道なので、坂を登って後ろを振り返った景色もいいもんです。尾根に沿った宿場は水の確保も大変だったようで火災には弱く、明治28年と大正4年の二度の大火で残念ながら江戸時代の遺構の殆どを焼失してしまったそうです。

それにしても復元されたとは思えぬほど当時から現存しているかのような景観です。電柱もないんですよ〜。
周辺は明治から昭和にかけて活躍した文豪、島崎藤村(しまざきとうそん)の生誕地でもあり、写真は藤村記念館(500円)です。
江戸時代、どの宿場にもあったと言う高貴な人の宿泊に備えた本陣や脇本陣。こちらは馬籠脇本陣史料館(300円)で、当時の脇本陣の上段の間が復元されています。

他にも当時は荷物運搬の差配をする問屋が置かれ、旅人の利用する旅籠(はたご)が18軒、このほか飯屋や馬宿があって、行き交う旅人で賑わったそうです。
坂を登りきると再び県道17号線に出ます(上入口)。ここまでが見所で、観光バスで来る方は、逆に坂の上から下へと歩いて見学しているようです。この県道17号を横切った場所に村人たちに禁制や法度等などを徹底遵守させる目的で、板に墨書した高札場(写真中央)があります。さらに進めば展望台があります。
「お民、来て御覧。きょうは恵那山がよく見えますよ。妻籠の方はどうかねえ、木曽川の音が聞こえるかねえ」・・・ 島崎藤村『夜明け前』より。

写真の右手にあるのが標高2190mの恵那山(えなさん)です。
ここから昔の旅人気分で妻籠宿まで約8km(2時間)の中山道を歩いてみるのもいいですよ。私は猛暑だったこともあり(言い訳)、途中で引き返して車で向かいましたが・・・
所々で県道沿いを歩く部分もありますが、ちょっとした運動にもいいですよ。道中にはいい滝もありますし。ですから、車で行ったんですが^^;

●伊奈波神社(いなばじんじゃ)
景行天皇14年に創建されたと伝わる古社、伊奈波神社。古事記や日本書紀にも登場する垂仁天皇の子、五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)を祀り、例祭の岐阜まつりでは当神社を中心に多くの人で賑わいをみせます。

<住所>
岐阜県岐阜市伊奈波通1-1
<アクセス>
JR岐阜駅、又は名鉄岐阜駅より市内ループ左回りのバスで伊奈波通りを下車。約10分、200円。そこから進行方向右手に横断歩道を渡り、徒歩で5分程度です。
多くの摂社・末社も鎮座し、故に境内はとても広くなっています。境内入口付近には、武田信玄没後に織田信長が善光寺如来を迎えたとする岐阜善光寺もあります。
神様が通るとされる神橋。すごく渡りにくそうなんですが、神様ですから・・・ このように神様は常に真ん中を通りますので、参拝者は必ず参道の端っこを歩きましょう。
写真トップは神門で神門の奥に拝殿、さらに奥に本殿が建っています。訪問時は工事中のため神門までしかいけませんでした。
可愛らしい神馬もいらっしゃいました。現在の絵馬とは違い、昔は実際に馬を奉納していたそうです。

●円徳寺(えんとくじ)
寺宝の織田信長による楽市・楽座の制札や信長が寄進したといわれる梵鐘がある円徳寺。他にも境内には1547年に織田信長の父、信秀が斎藤道三との合戦で敗北した5千人もの戦死者を弔うための塚(織田塚)が残されています。また、1600年には岐阜城の戦いで敗北した織田秀信が当寺で剃髪し高野山へ入ったとされる寺院でもあります。

<住所>
岐阜県岐阜市神田町6-24
<アクセス>
JR岐阜駅から柳ケ瀬方面に歩いて徒歩約10分程度です。境内自由。ここから岐阜県一の繁華街・歓楽街でもある柳ケ瀬は目と鼻の先です。
こちらが岐阜市の重要文化財にも指定されている、信長が寄進したといわれる梵鐘です。他、境内には1547年に織田信秀(信長の父)が加納口の戦いでの戦死者を弔うための塚が残されています。写真撮り忘れましたけど・・・

●金神社(こがねじんじゃ)
古来より産業繁栄、財宝・金運招福、商売繁盛の御神徳あらたかな神として、篤い信仰を集めているという金神社。さすがお金に後利益があるだけに2015年には鳥居が金色に・・現在の社殿は度重なる焼失によって昭和63年に再建されたそうです。

<住所>
岐阜県岐阜市金町5-3
<アクセス>
JR岐阜駅から徒歩約15分です。バスでは文化センター金神社前を下車です。尚、境内は自由です。
普段私、ピピっと感じた時しか寺社で手を合わることはしないんですけど、さすがにこの鳥居を見たら、賽銭投げて宝くじが当たりますようにとお願いしちゃいましたよ。


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