●小倉城(こくらじょう)
慶長7年(1602)細川忠興公が築城した名城、小倉城。当時は「唐造り」とよばれ、全国唯一の珍しいものでした。現在の城は、昭和34年に在りし日の名城を再建したものです。

<住所>
福岡県北九州市小倉北区城内2-1
<アクセス>
JR小倉駅より徒歩約20分、西小倉駅からは徒歩約10分。小倉駅からでも賑わいある魚町銀天街や有名な旦過市場を見学しながら歩けば苦になりません。尚、旦過市場は日曜日は営業していない店舗が多いので注意です。

<開館時間>
9:00〜18:00(冬季は17時まで)、年中無休。料金は350円で小倉城・小倉城庭園・松本清張記念館の3施設に入場できるお得なチケット700円は、各施設の窓口でお求め下さい。
小倉駅から徒歩で向かうと大手門側から天守に向かいます。大手門跡の次に見えるのが写真の槻門跡。
天守閣は1837年に焼失してしまいましたが、石垣や堀は現在も遺構として残されています。当時、城の中心は天守閣のある本丸と松ノ丸、北ノ丸で、これを囲むようにして二ノ丸、三ノ丸を配していたそうです。
トップの写真と同じ天守閣です。当時の天守閣の外観は五重で、五重目の内部が上下二段に分かれているために内側は六層(現天守閣は四重五層)だったそうです。また、五重目の下段までは白壁が塗り込まれ、上段は黒塗りで張り出しになっており、天守閣の屋根には破風がなく、当時この天守閣は唐造りと称されていたそうです。
城内はこんな感じです。資料展示もそこそこに見応えあります。
入ってすぐに目を引くのは入城者を迎える迎え虎。どこの角度から見ても虎の目線が合うという八方睨みの虎です。なるほど、怖いくらいにどの角度に行っても目が合います。
城内体験ゾーンにある「島原の乱」出陣前夜の作戦会議風景をリアルなからくり人形で再現したコーナー。こういった歴史の人形劇って、話の内容が子供には分りづらくて、むしろ大人の方がワクワクしてしまいますよね。
最上階の展望ゾーン。あまり眺めは良くなさそうな絵ですが、それなりに眺望も良かったですよ。
さらに海が近いせいでしょうか、風も気持ち良かったです。
天守閣の近くに残る旧第十二師団司令部の正門。日清戦争後の軍備拡張のため、明治31年に小倉、大分、久留米、佐賀の各連隊や下関要塞砲兵連隊をもって第十二師団が生まれ、その司令部庁舎が本丸跡に建てられ、この煉瓦造の正門は当時のものだそうで、明治32年6月から第十二師団の軍医部長を務めた森鴎外もこの門を通って登庁したとのことです。
旧第十二師団司令部の正門のすぐ隣には、日本陸軍が大正4年に制式制定したという四年式十五珊榴弾砲がありました。
大砲や司令部の正門のすぐ近くにある鉄門(くろがねもん)。藩主及び家老など、ごく限られたものは槻門(けやきもん)をとおり、鉄門はそれ以外の武士などの登城口でした。現在、一部復元していますが、中央部目地の左側が幕末時の石垣と階段であり、落城時の様相を示すように石垣が火熱を受けて赤く変化している。
明治初頭、小倉藩沖の白洲と呼ばれていた岩礁地帯は遭難が後を絶たず、この海の難所から船を守るために岩松助左衛門は私財を投げ出し灯台建設に力を尽くしたそうです。明治6年に完成しましたが助左衛門は灯台の明かりを見ることなくその前年に亡くなりました。城内にある写真の白洲灯台岩松翁記念塔は岩松翁が設計した白州灯台を模した(昭和38年)ものです。
こちらは八坂神社へと続く多門口門跡。

●小倉城庭園
小倉城の城主、小笠原氏の別邸であった下屋敷(御遊所)跡を復元した大名の庭園として典型的な江戸時代の武家の書院を再現し、それに茶室や展示棟を備えた体験型の文化施設です。

<住所>
福岡県北九州市小倉北区城内1-2
<アクセス>
小倉城に同じ。

<開館時間>
9:00〜18:00(冬季は17時まで)、年中無休。料金は300円で小倉城・小倉城庭園・松本清張記念館の3施設に入場できるお得なチケット700円は、各施設の窓口でお求め下さい。
入口は立派なんですが、敷地内には書院と池泉回遊式庭園がポツンとある感じで見所的なものは少ないです。
これと言って何もない庭園です・・ 他の見所として、小倉城は細川氏のあと小笠原氏に引き継がれ、その小笠原氏(府中小笠原氏)は小笠原流礼法の宗家としても知られることから、礼法に関する小さな展示施設もあります。

●八坂神社
関ケ原合戦の合戦で勲功のあった小倉の初代藩主、細川忠興は、1600年に豊前一国と豊後二群をあわせて四十万国の大大名として入国し、1617年に祇園社を創建したのが八坂神社の始まりです。

<住所>
福岡県北九州市小倉北区城内2-2
<アクセス>
小倉城に同じ。境内自由です。
参道入口は写真の鳥居(正門)のある小倉城庭園側なのですが、私の場合、小倉城⇒松本清張記念館⇒八坂神社⇒小倉城庭園の順に見学していったので、実はこの鳥居、参拝後の振り返って見た写真なのでした。
さすが小倉(藩)の鎮守、正門の奥には立派な楼門があります。
何故だか手水舎にはフクロウがいました。不苦労ってことなんですかね。
リバーウォーク北九州側からのアクセスは写真の東楼門をくぐり抜けてアクセスします。
境内はこんな感じです。右の方にチラッと見えるのが、写真トップにもある拝殿でその奥に幣殿、本殿と続きます。

●松本清張記念館
松本清張記念館は、社会派推理小説、歴史小説、現代史、古代史の研究など広範囲な創作活動と、「人間・松本清張」を体系的に理解できるように、ビジュアルな手法で展示・紹介しています。

<住所>
福岡県北九州市小倉北区城内2-3
<アクセス>
小倉城に同じ。

<開館時間>
9:00〜18:00、年末のみ休館。料金は500円で小倉城・小倉城庭園・松本清張記念館の3施設に入場できるお得なチケット700円は、各施設の窓口でお求め下さい。

松本清張に関する資料展示や再現家屋など見所は多いものの、館内は残念ながら全て撮影禁止となっています。



福岡県の観光