全国的にも有名な別府温泉や由布院温泉など、大分県は数多くの温泉があり、なんと源泉数および湧出量は日本一です。温泉以外にも八幡宮の総本社である宇佐神宮をはじめ、臼杵磨崖仏や熊野磨崖仏、菅尾磨崖仏などの仏教遺跡も豊富。グルメでは、関アジ、関サバ、城下カレイなどの海産物や、だんご汁、とり天、やせうま等、美味しい郷土料理も盛りだくさん。
<お土産>
別府や由布院などにも地域ならではの土産物がありますが、大きくまとめて大分の土産と言ったら『ざびえる』が断トツの人気です。同会社(ざびえる本舗)から出ている、ちょこっと高級な瑠異沙(るいさ)も人気です。

大分空港から大分市内や別府、由布院まではそこそこの距離があります。空港バスで大分市内までは約60分、1550円で、別府も停車します。尚、地獄めぐりは別府駅からバスを利用。由布院行きのバスもありますが本数は少なめです。由布院直通バスを利用しない場合は大分駅まで空港バスで移動してから、JR久大本線で由布院駅となります。観光で初日に由布院を最初に訪れる方は、なるべく直通バスを利用したいところです。
大分の県下一の繁華街は、JR大分駅北口周辺となります。縦線のメインとなるセントポルタ中央町を中心に、横に伸びるガレリア竹町などのアーケード商店街も賑わいをみせます。地図の円内右側の中央通りを挟んだ府内五番街も、ヨーロッパ風の景観も楽しめる人気のあるエリアです。尚、昭和通り(197号線)から北側のジャングル公園を中心としたエリア(都町)が昔ながらの歓楽街となります。
写真はメインアーケードの様子です。賑わってるというよりも、多くの人がこの商店街を通り抜けていました。通り抜けたところで特に何もないんですが・・・
行った時の大分駅はどうやら大規模な工事中のようでした。2014年の春に大きな駅ビルが完成とのことで、新しくなったらまた来ようと思います。

●別府地獄めぐり
733年頃に書かれた豊後風土記にもその名が登場するなど、別府地獄の歴史は古く、別府だけでなく大分県を代表する観光地となっています。定番は地獄組合に加入している8つの地獄めぐりです。

<住所>
大分県別府市御幸〜野田
<営業時間>
8:00〜17:00 年中無休。8地獄共通観覧券2100円。

<アクセス>
JR別府駅から鉄輪(かんなわ)行きのバス(2・5・41・43番)で約20分、海地獄前を下車。8地獄のうち、血の池地獄と龍巻地獄は3km程度は離れていますので、6地獄見学後に鉄輪バス停(16番)から血の池地獄前を下車です。逆からまわる場合は、最寄駅のJR亀川駅からバス(26番)で血の池地獄前を下車し2地獄見学後にバス(26番)で海地獄前を下車となります。車の場合、各地獄に無料駐車場有。
バス停の場所を記したマップです。血の池地獄と龍巻地獄までは歩いて向うには厳しい位置にあります。おまけに歩道もない場所が多いので、バスやタクシーで向かうのが無難でしょう。マップの6つの各地獄はマイカーの場合、1ヶ所に車を止めて徒歩で全てまわれる距離にあります。また、残る2つの血の池地獄と龍巻地獄は隣接しています。
鬼石坊主地獄
公園みたいな広めな敷地に小さな池のようなものが数個あります。
当時の地獄は田畑の所々に点在していて、熱泥により稲が育たず、人々の暮らしもできない、まさに地獄の土地だったらしいです。
灰色の粘土質の泥の中から湧き出てくる湯玉は坊主頭にそっくりです。この鬼石坊主地獄の隣には入浴可能な鬼石の湯という温泉があります。但し泥湯ではありません。近くでは、どれもアクセスに難ありですが、明礬 湯の里、いちのいで会館(食事客のみ利用可)、ひょうたん温泉あたりが人気の日帰り入浴施設なようです。別の日に湯の里を利用しましたが、とてもよかったですよ。
海地獄
地獄めぐりの中でも最も綺麗であり、人気があるのがこの海地獄。
かなり広い敷地です。おお〜!まるで海のようだと思ったら、写真の池は海地獄ではなさそう。
おお!これが海地獄か。なんとも言えない美しいコバルトブルーの池です。温度は98度もあるようで、美しすぎて思わず浸かりたくなりますが、入浴するにはちょっと熱過ぎですね。
なんでも、1200年前に鶴見岳の爆発によってできたらしいです。それにしても湯気が凄いですね湯気が。
このように風向きによっては目の前が何も見えなくなることも・・・
この温泉熱を利用して大鬼蓮を育てている温室もあります。この大鬼蓮は夏が見頃のようです。
赤茶の池もありますが、あまりにもひっそりし過ぎて見学している人はいませんでした。他にも温泉たまごや足湯もあるよ。
山地獄
こちらは山地獄。なんか、フラミンゴとかカバがいたりして、出始めはミニ動物園のよう・・・
山からモクモクと立ち上がる噴煙。迫力あるなぁ、え?ない?? 意外と地味な地獄でした・・・ 泉温は90度だそうです。
かまど地獄
続いてはかまど地獄。大きなかまどでもあるのでしょうか。
その昔、氏神竈門八幡宮の大祭に地獄の噴気で御供飯を炊いた習わしがあったころから名付けられたというかまど地獄。
1丁目〜6丁目まで色んなカマドを見ることができます。
なんか色がブルーなんで海地獄っぽくない?と思ってしまうのは私だけでしょうか。
鬼石坊主地獄っぽいこんな泥地獄もあります。
一番奥のかまどが大きくて見所です。いや〜、これまた海地獄っぽくて湯に浸かりたい衝動に駆られます。でも、こちらも90度もあるらしい。他にも足湯とかもあるよ。
鬼山地獄
またまた鬼の名が付いた泉温98度の鬼山地獄。奥にある道路の方まで勢いよく湯気が飛んでいました。この地獄、何が凄いかって、他の地獄と違って湯面を波打ってるのが写真でお分かりでしょうか?なんか力強い地球のパワーを感じちゃいます。
こんな赤っていうかオレンジの池もありました。
別名ワニ地獄とも呼ばれる鬼山地獄では、この温泉熱を利用して多くのワニを飼育しています。
日本では温泉熱で初めてワニを飼育したのがこちらなんだそうです。もちろん見学は柵越しなんですけど、結構近いです。
白池地獄
鬼石坊主地獄と同じような、公園の雰囲気の地獄です。
順路を進むと、最初は熱帯魚が出迎えてくれます。小汚いミニ熱帯淡水魚館といった感じです。ピラニアもいるよ。
さてさて、こちらがメインの白池地獄。写真でもお分かりのように、噴煙の勢いが物凄い、白っぽい色の地獄です。入浴すれば皮膚病に効果がありますと説明に書いてありますが、泉温は95度もあります。そもそも入れませんが・・
血の池地獄
続いては血の池という、なんとも恐ろしいネーミングの地獄です。
血の赤というよりもピンクっぽい色です。
なんか浅いし、ちょっと期待外れ・・・ こちらでは現在、池の撹拌作業を定期的に行っているらしく、それまでは爆発が数年ごとにあったというから恐ろしい話です。
高台から展望も可能です。いや〜広いですね。泉温は78度と他の地獄と比べると低めです。
龍巻地獄
最後に紹介するのは龍巻地獄。あれ人が誰もいない。
池の中は・・・ 湯もない。
しかし、30〜40分間隔でご覧の通り、勢いよく105度の熱湯が吹き上げます。噴出が池の中からじゃないのが残念ですが・・・ 噴出は6〜10分も続きます。
この間欠泉、屋根がなければ50mほど噴き出す力があるそうです。全く自然の力(周期)で噴出しているのにも関わらず、噴出時刻は入場の際に、あと何分くらいですと教えてくれます。もしかしたら秘密のボタンがあるのかもしれません。
別府湾です。え?特に意味はありませんが・・・

●由布院(ゆふいん・湯布院)
別府温泉と同じくらい大分県の代表的な観光スポットがこちらの由布院です。地名では湯布院ですが温泉名では由布院となるそうです。

<住所>
大分県由布市湯布院町
<アクセス>
大分駅からはJR久大本線で由布院駅まで約1時間、940円です。駅から人気のエリアでもある湯の坪街道までは徒歩で約10分程度です。
情緒ある湯の坪街道は、江戸の雰囲気漂うお洒落な街道となっています。湯の坪街道も歩くと片道15分程度はあります。時間の関係でと言うか、写真ではよく分かりませんが、実は大雪で私は行けませんでしたが、散策の定番コースとしては金鱗湖(きんりんこ)まで行って帰ってくるコースっぽいです。
なかでも人気スポットが、こちらの湯の坪横丁です。別府と同じく由布院も温泉が有名で、近くにあるこれもアクセスに少し難有なのですが、庄屋の館では日帰り入浴も可能で、有名過ぎる場所でもあります。実際行ってみると、それ程広くはないんだと(期待し過ぎました・・)少しガッカリしましたが、それを差し引いても十分満足できる温泉だと思います。古びた感じの温泉が苦手な人には注意ですが・・・

●杵築武家屋敷(きつきぶけやしき)
杵築城があったころにその城下町に形成された武家屋敷が数多く現存されています。北台と南台にわかれて広い範囲に点在する立派な屋敷は当時の面影を残します。

<住所>
大分県杵築市大字杵築
<アクセス>
JR杵築駅からバスで杵築バスターミナルまで約10分、290円です。運行本数は1時間0〜3本程度なので注意です。尚、大分駅から杵築駅まではJR日豊本線で約50分、650円です。
アクセスが駅からバスを乗り継ぐこともあり、また大分や別府からも離れているため、訪れる方は少なかったです。写真は南台の武家屋敷?侍屋敷?です。
人気がない分、静かな石畳の坂道など、とても雰囲気がいいです。写真は飴屋の坂と呼ばれる場所。他にも石畳の坂が有名だけあって周辺は坂が多いです。
北台の酢屋の坂から南台の志保屋の坂を望んだアングルです。サンドイッチ型城下町とも呼ばれ、北台と南台の間に商家が挟まれています。観光客は日本人よりも外国人の方が多く目に付きました。
で、こちらが北台にある武家屋敷です。時代劇は勿論、映画やドラマのロケとかにも使われるんですって。
北台と南台の間の商人の町を進んでいくと杵築城が高台にあります。
1394年に築城された杵築城ですが、焼失によって現在の天守は模擬天守となっています。入館料は300円。
左手には守江湾、正面には大きな別府湾と、ここから見る海も素敵でした。



大分県の観光