●村上
温泉や自然、古い商家が建ち並ぶ城下町など観光資源の豊富な村上には、他にも鮭が遡上することでも知られる三面川があり、イヨボヤ会館では三面川の分流、種川に設置された観察窓から実際に鮭の産卵シーン(11月〜12月あたり)を見ることが出来ます。

<住所>
新潟県
村上市
<入館料>
600円。おしゃぎり会館・若林家住宅・村上歴史文化館とのセット券もあり。
9:00〜16:30 年末年始休館。

<アクセス>
JR
羽越本線の村上駅から徒歩約20分です。新潟駅からは約70分かかる上、帰りの新潟行きの時刻は13時台の次は15時台となるため、注意が必要です。
駅からは観光案内所でもらったパンフレットを見ながら村上の町を歩いて行くのがオススメです。
鮭が吊ってあるのを見かけると、さすが鮭の町という感じがしてきます。
イヨボヤ会館への曲がり角を通り越し、広い交差点まで来ました。
ここにも鮭が吊るされています。鮭が無性に食べたくなります。
鮭のお土産を買うなら味匠 喜っ川がとても有名です。
大通りからそれた場所にある安善小路(黒塀通り)。なんだかとっても風情がありますね。左奥には安善寺が見え、手前には重文の浄念寺など見所も豊富です。
こちらはパンフレットのマップには載っていませんが、村上の九品仏などのミニスポットもあります。
かなり寄り道をしてイヨボヤ会館に到着です。
サーモンシアターでお勉強した後は鮭のミニ孵化場へ。関係ない魚も多く飼育されていました。厳密に言えば関係なくはないのでしょうが・・
イクラがいっぱい。
生態観察室です。ここにも関係ない魚が多く飼育されています。
観察室の一番奥が三面川の分流、種川(たねかわ)からさらに人工的に分流された川の観察窓です。鮭がたくさん泳いでいます。
ブルブルと体を震わせて雌(メス)に産卵を促す雄(オス)。雄の体は縄張りを守るためにボロボロです。その争いときたら恐ろしいほどでした。
産卵床を作るため小石を尾びれで飛ばして窪みを作っています。こちらは雌のお仕事です。たまに垂直に立って穴の深さも測ったりしてます。
産卵と同時に雄が放精します。
観察室から長めのトンネルと抜けると三面川の分流、種川(たねかわ)の観察室となります。写真トップもこの観察室からです。
この観察室を外から見るとこんな感じです。この場所はイヨボヤ会館の敷地外になります。
観察を終えた後は階段を上がり、鮭に関するさらなる展示がありました。こちらも勉強になるものばかりです。ちなみにイヨボヤとは村上の言葉では鮭のことになります。鮭の雄はカナ、雌はメナ。ハラコが鮭の卵でナワタは鮭の内臓など、その土地だけで通じる独特の言葉が多く存在しているんですね。
会館のまわりは公園になっていました。
三面川の分流、種川は鮭が生まれた川へと帰ってくる習性に着目し、世界で初めて自然保護増殖のために江戸時代につくられた人工河川です。この村上の鮭文化の礎を築いたのが銅像の人物、青砥武平治です。武平治は鮭の漁獲量が年々減ることに困窮していました。そこで考えたのが鮭が産卵するのに適した分流を設け、そこに鮭を導き産卵させ、春には育てた稚魚を本流に返してやるという方法で、この川の整備には31年も費やしたとされます。
イヨボヤ会館を後にして種川まで散歩してみると、おお!そこには多くの鮭が泳いでいました。ちょっと感動。いや、大きく感動しました。
シーズン真っ只中だったので結構な数の鮭がいました。イヨボヤ会館には多くの人がいましたが、ここには見学者は皆無です。いや〜勿体無い。
本流の三面川。ここにも恐ろしい数の鮭がいるのでしょうが、その気配は感じられず・・・ イヨボヤ会館以外にも若林家住宅や村上歴史文化館、郷土館など多くの見所がある村上。私はこの種川で帰りの新幹線のことなどすっかり忘れて、鮭を永遠と眺めてしまいました。

●赤倉温泉
冬場は多くのスキー客で賑わう赤倉温泉。夏場でも妙高高原スカイケーブルで山頂まで行けば斑尾山や野尻湖をはじめとする大パノラマを楽しむことができ、日帰りトレッキングコースをはじめ、1周約20分のブナ林コースなどの散策コースもあります。

<住所>
新潟県妙高市大字田切216
<アクセス>
東京方面から約2時間30分、大阪・名古屋方面から約4時間40分、新潟方面から約2時間40分。JR妙高高原駅からバスで約15分。1時間1本程度なので注意です。
周辺は緑に囲まれ心癒されます。車がないと観光には不便ですが、上越観光や長野観光のついでにでも立ち寄ってみては如何ですか?

温泉街には足湯や日帰り温泉、滝の湯がお薦めです。冬季は営業していませんが、ほのかに硫黄の匂いが漂った源泉かけ流しの露天風呂は魅力です。混雑期を外せば週末でも大きな露天風呂を独り占めにすることができますよ。
赤倉温泉からさらに高所へと車で上れば妙高山登山の入り口、燕温泉があります。夏場はとても静かでいい場所です。詳しくは知りませんが。。。
赤倉温泉から車で10分程度走った場所に、いもり池という観光スポットがあります。標高750mの高さにある妙高高原いもり池は、その昔に多くのイモリがすんでいたので、この名が付いたそうです。
かつては池はなく、約20haに及ぶ広大な湿原帯と沼地であったそうです。池の廻りに584mの遊歩道を設置し、小さいながらも妙高山の美しい姿を水面に映すさまは、池の平温泉並びに妙高高原町を代表する景観として、多くの人から親しまれています。春の水芭蕉や秋の紅葉シーズンに訪れるのがお薦めです。写真は7月上旬ですが。。。

●高田公園(高田城三重櫓)
高田城(たかだじょう)は、わずか4ヶ月という短い期間に造られた松平忠輝の居城であり、このため城郭には石垣がありません。さらには天守もなく、1614年に三階櫓を建てて天守閣の代用としましたが、焼失により現在の三重櫓は平成5年に再建されたものです。

<住所>
新潟県上越市本城町6-1
<入館料>
200円 9:00〜17:00

<アクセス>
直江津駅からはJR信越本線で高田駅まで約10分。駅からは徒歩約20分。

トップの写真が再建された三重櫓。周辺は高田公園として整備されており、城跡というよりも大きな公園です・・・
高田城の築城に伴い城下の整備も進められ、高田公園と線路を挟んだ反対側(寺町)には多くの寺院が集中しています。今でも63ヶ寺もの寺院が残り、全国的にも稀な寺院群と言われています。
明治時代の廃城令によって当時の建造物は残っていませんが、駅周辺や高田公園には当時の面影が残っています。
こちらは極楽橋。当時、二の丸から本丸に渡っていた橋を発掘調査の資料をもとに再建されたものです。
竣工まで4ヶ月と短かった理由には、大坂の陣を控えて加賀の前田氏、出羽の上杉氏など豊臣の重臣を牽制し、江戸の背後を固めたものといわれているそうです。

尚、三重櫓の内部はこれといった展示物がないものの、全て撮影禁止です。

●只見線の車窓
観光地ではありませんが、新潟県の小出駅から福島県の会津若松駅までを結ぶ只見線は鉄道マニア憧れの路線でもあり、年配を中心とした観光客にも人気のある路線です。

途中下車する乗客は少なく約4時間の列車の旅ですが、特に新潟県側の豪雪地帯の車窓からの眺めは最高です。


注:現在、会津川口駅 - 只見駅間は長期運休中。
<アクセス>
新潟駅からは新幹線で浦佐駅又は越後湯沢→上越線で小出駅。又は新潟駅から信越本線で宮内駅→小出駅。ローカル線と言われるだけあって小出駅発の列車は5時、13時、16時の3本しかありません。
ここから福島県の会津若松駅までの長旅が始まります。飲食物はあらかじめ用意しておきましょう。
小出駅前にある富貴亭。新潟名物のへぎそばも美味しいのですが、私のお薦めは岩魚定食(1500円)。岩魚の刺身、味噌汁と絶品です。
車窓からの景色は右側がお薦めで早めに座席を確保しないと鉄道マニアに占領されます。また学生の冬休期間も混雑が予想されますのでご注意を。会津若松駅→小出駅よりも小出駅からのアクセスのほうが空いていると思われます。

車窓動画(26秒)



新潟県の観光