アイヌ語の「オタ・オル・ナイ」(砂浜の中の川の意)が地名の由来と言われる小樽。札幌からもエアポート快速で約30分程度と比較的に近く、観光名所でもある小樽運河をはじめ、街のあちこちに点在する明治から昭和にかけての歴史的建造物を観ることができます。それらの多くの建造物は倉庫であったりレストランや土産物屋、銀行など現在も使われているものばかりです。ちなみに、新千歳空港(小樽まで約70分1740円)、札幌(小樽まで30〜40分620円)から電車でアクセスする場合、車窓からの景色が良いのは海の見える右側です。
小樽の観光コースとしては駅前の通りを直進して約10分程度の場所にある小樽運河。散策路か、運河の反対側の倉庫群を通ってから南小樽側にある北一硝子やオルゴール堂を見学するのが一般的です。観光客に人気がある場所は小樽周辺よりも南小樽周辺に集中します。お寿司屋さんや土産物屋も多く全て徒歩で移動することが出来ますが、小樽市内の観光スポットを回る「おたる散策バス」も20分間隔(210円)で走っています。

<お土産>
北海道の土産と言えば、白い恋人や六花亭のマルセイバターサンド、ロイズのチョコレートが定番中の定番となりますが、小樽限定だとルタオのチーズケーキが有名で人気です。尚、札幌や函館でも購入可。
駅から小樽運河に向かう途中に使われていない線路があります。これは国鉄であった手宮線の廃線跡で、北海道最古の線路として保存されています。
小樽のお寿司屋さんは海が近いだけに人気が高く、多くの店にはメニューにおまかせ握りがあり、手頃な価格でお寿司を食べられることが出来ます。うに丼やいくら丼も絶品です。より手頃な回転寿司も数店舗存在し、味は他で食べる回転寿司とそれほど大差ありませんが、北海道でしか食べられないようなネタも味わうことが出来ます。

●小樽運河
江戸の頃よりニシンやサケ漁が盛んだった小樽。大正の頃になると埋立て式の現在の運河も完成し、当時は貿易も盛んだったようです。現在の小樽運河の内陸側には散策路があり、夜にはロマンチックなガス燈がを運河を照らし、海側には明治、大正時代に造られた倉庫群が建ち並びます。これらの倉庫は、かつて港が栄えた頃とは用途は違いますが今でも飲食店などとして利用されています。
<アクセス>
小樽駅から徒歩10分程度。

内陸側には小樽市内、倉庫側には石狩湾があります。小樽駅の前の道を真っ直ぐ歩いて突き当たったところ(中央橋)がこの写真の場所です。右側の散策路を進めば観光パンフレットなどでもよく見かける光景の場所、浅草橋に辿り着きます。
この美しい運河を守るために、ゴミが運河に流れ込まないような工夫もされているんですね。
大正14年に建てられた旧篠田倉庫。内部の柱や梁は木で、外壁は煉瓦を積み立てた木骨煉瓦造という珍しい建造物です。小樽市指定歴史的建造物にもなっています。当時の倉庫は現在も店舗として再利用されています。
こちらは小樽倉庫No1。小樽ビールを飲むこともできるレストランです。小樽ビールとはハンバーグ専門店、びっくりドンキー(株式会社アレフ)が製造している地ビールです。麦芽は有機栽培されたドイツ産で、ビール純粋令に基づいて、大麦、ホップ、水のみを原料とし、他の原料は一切含まれていないというこだわり!

その先にある浅草橋近くには、びっくりドンキーのお店もあります。。。

●北一硝子(きたいちがらす)
小樽運河から南小樽駅方向に歩いていけば観光客にも人気のガラスショップ、北一硝子が数店舗あります。美しいクリスタル硝子や幻想的な石油ランプ、他にも茶器や醤油差しまでガラス製品ならなんでも揃います。

<営業時間>
年中無休 北一硝子各店9:00〜18:00
<アクセス>
小樽運河からは徒歩10分程度。南小樽駅から徒歩10分程度。小樽駅→小樽運河→北一硝子の観光ルートがお薦めです。おたる散策バスを利用の場合は北一硝子前を降車です。

近くにある硝子工房では、ガラス製品の製作風景を無料で見学することも出来ます。

●小樽オルゴール堂
明治時代に建てられた木骨造りの小樽オルゴール堂。世界各国の様々なオルゴールを展示、販売していて人気の観光スポットです。建物の前には大きな蒸気時計があり、15分毎にメロディが流れます。

<住所>
北海道小樽市住吉町4-1
<営業時間>
年中無休 9:00〜18:00(夏期金・土曜、祝前日は19:00まで)

<アクセス>
南小樽駅から徒歩5分程度。小樽運河から徒歩10〜15分程度。北一硝子からとても近い場所にあります。おたる散策バスでは北一硝子前を降車です。
シャンデリアが光り輝く堂内は、どこか幻想的で心落ち着く空間です。宝石箱オルゴールやアンティークオルゴールなどオルゴールの種類や数の多さには驚きます。オリジナルのオルゴールの製作もしてくれますよ。

写真は高級オルゴールのフロア。スイス・リュージュ社の世界最高級のオルゴールも展示、販売しています。
本館以外にも、近くには2号館やオルゴール他動物雑貨を扱った、からくり動物えんなどもあります。
かつて小樽にあった灯台を模した常夜灯のあるメルヘン交差点。観光客には人気の記念撮影場所のようです。