ヤシの木も多く南国情緒が漂う宮崎県には、県を代表する渓谷美の高千穂をはじめ、迫力あるえびの高原の火山湖や鬼の洗濯板など自然景勝地も豊富です。日本神話にまつわる地も多く、天照大神が岩戸隠れの際に神々が集まって相談したとされる天安河原も有名で人気があります。宮崎牛にチキン南蛮、冷や汁や肉巻きおにぎりなどの名物も豊富でグルメツアーも面白いですね。
<お土産>
マンゴーや日向夏みかんをはじめ、宮崎地鶏や冷や汁、肉巻きおにぎり、焼酎などがあります。

宮崎空港から宮崎駅まではバスで約30分、440円。鉄道ではJR宮崎空港線で約10分、350円です。但し、宮崎空港線は毎時1〜2本の運行(バスは毎時2〜3本)となります。又、宮崎空港線の特急を利用する際、宮崎駅までは特急券は不要です。

宮崎県の観光にはマイカーやレンタカーが断然便利です。空港近くにはレンタカー会社も多くあります。特に高千穂峡や天岩戸神社などの観光地は県境にあるため、宮崎⇒熊本、宮崎⇒大分
宮崎県一の繁華街は宮崎駅から少しだけ離れた橘通周辺となります。歓楽街には飲み屋さんが多く、地鶏を扱った店も豊富です。
街の中心となる橘通3丁目交差点。角には街のシンボルともいえる百貨店の山形屋(やまかたや)があります。
宮崎駅から繁華街まで続くアーケード街は特に人通りも多く、近県の繁華街ほどではありませんが、多少の賑わいがあります。

●高千穂峡(たかちほきょう)
宮崎県を代表する観光地でもある高千穂峡は、阿蘇山の火山活動によって溶岩流が五ヶ瀬川に沿って流れ込み、長い年月を経て侵食し現在のような美しい渓谷美をつくりだしました。

<住所>
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井御塩井
<アクセス>
宮崎駅からはJR日豊本線で延岡駅まで(約2時間、1650円)。宮崎駅からのバスもありますが、同じような時間、運賃かかります。さらに延岡駅前バスセンター→高千穂バスセンターを下車(約1時間半、2000円程度)し徒歩10分程度。位置的には高千穂神社→高千穂峡の順での観光となります。写真の案内図の右下から来るような感じです。バスも1時間1本程度なので周辺の天岩戸神社などの観光地を行くことも考えると、マイカー又はレンタカーが断然お薦めとなります。ちなみに熊本駅からも日に1〜2本のバスが出ています(約3時間)。
車で来られる方は幾つか駐車場(有料)があるのですが、上の案内図の基点となる御塩井駐車場500円(Pのマーク)がボート(30分、2000円)乗り場も近くてベストでしょう。尚、貸しボートは滝の真下まで行くことができますが、混雑必至なのと、雨などで一度増水すると運休が長引きます。
一般的なルートは、御橋を渡って真名井(まない)の滝を見ながら遊歩道を進み槍飛橋を渡り対岸へ、さらに神橋まで行って折り返します。
深いV字の谷がとても美しいです。ここから遊歩道を10分程度さらに進めば高千穂神社まで行くことができます。

●高千穂神社
高千穂八十八社の総杜でもある高千穂神社には高千穂皇神と十社大明神が祀られています。国の重要無形民俗文化財にも指定されている神事、高千穂の夜神楽では、日本神話にちなんだ舞を見ることができます。

<アクセス>
高千穂峡からも遊歩道を歩いて10分程度の場所にあるのでセットで観光してみましょう。
<住所>
宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1037

神話によれば天照大神(アマテラス)が天岩戸に隠れてしまった時に、岩戸の前で天鈿女命(アメノウズメ)が天照大神を誘い出すために行った舞。毎年、神楽宿(各地区)では神楽三十三番の舞が夜通しで行われ、高千穂神社の神楽殿では神楽三十三番のうち、代表的な舞の4種類を公開(観光神楽)しています。

●天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)
日本神話に登場する太陽神である天照大神(あまてらすおおみかみ:古事記では天照大御神)を祀っている東本宮と西本宮からなる天岩戸神社。西本宮近くにある岩戸川沿いには、岩戸隠れの舞台となるアマテラスが隠れたとされる洞窟や八百万(やおろず)の神々が集まったとされる天安河原(あまのやすがわら)があります。

<住所>
宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸

境内自由です。
<アクセス>
高千穂峡のある高千穂バスセンターからバスで天岩戸神社前(終点)を下車。公共機関ではアクセスが悪く、マイカー又はレンタカーが断然お薦めです。西本宮から東本宮までは徒歩で15分程度。西本宮から天安河原までも同じく徒歩15分程度です。人気の西本宮、天安河原と比べ東本宮の観光客(参拝者)はごくわずかです。。。
ギリシア神話に登場するヘラクレスと同じく、日本神話の怪力男と言えば、アメノタヂカラオ(天手力男神、天手力雄神、手力男命)。神話によれば天岩戸に隠れてしまったアマテラスが顔を覗かせた隙に、重い岩戸をこじ開けて引きずり出したそうです。
こちらは、そのアマテラス。あくまで想像したものと言うのは分かりますが、神様と言うか物凄く人間っぽくて完成度が低く感じるのは私だけでしょうか。。。
日本神話
寺院と神社。どちらも神社仏閣(寺社)として親しみのある場所ですが、両者は同じようでいて仏教を信仰する寺院と、神道(しんとう)を信仰する神社とに分かれます。外来の仏教とは異なり、神道は日本固有の信仰であり日本神話がその基となっています。日本神話については現存する日本最古の歴史書、古事記(712年)と日本の正史でもある日本書紀(720年)に詳しく書かれています。

古事記と日本書紀(合わせて記紀と呼ぶ)を参考にまとめると、明るく輝くものは天に、澱んで濁ったもの地になります。そして天と地が分かれた時、古事記によれば最初に高天原に現れたのが天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)です。その後にタカミムスヒノカミ、カミムスヒノカミが現れ、これらは三柱の神(造化の三神)と呼ばれています。続いてウマシアシカビヒコヂノカミ 、アメノトコタチノカミと呼ばれる二柱の神が生まれ、さらに続いて神世七代(かみのよななよ)と呼ばれる神々が次々と産まれます。日本書紀では最初に現れたのが国常立尊(クニノトコタチノカミ)となっています(古事記では六番目に現れる国之常立神にあたります)。そして、最後に生まれてきたのが、国産みを命じられた伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)です(日本書紀:伊奘諾と伊奘冉)。
イザナギとイザナミは先に登場した神々と違って性別もあり、姿も人の形に似ていたそうです。先に生まれた五柱の神々(別天津神)によって国産みを命じられたイザナギとイザナミは、天と地に浮かぶ天浮橋(あめのうきはし)に立ち、別天津神たちに与えられた天沼矛(あめのぬぼこ)で海水を「こおろこおろ」とかき混ぜ、矛から滴り落ちたものが積もり重なり淤能碁呂島(オノゴロ島)をつくりだします。これにより、今まで天上界(高天原)と死後の世界(黄泉国)しかなかった空間に地上(葦原中国)が完成することとなります。島に降り立った二神は、互いに交わり国を産もうとしますが、女性であるイザナミの方から男性のイザナギを誘ったために失敗してしまいます。
最初に産まれたのは不具のヒルコ(水蛭子、蛭子神)であり、葦の舟に乗せて流されてしまいます。次に産まれたのが、形の整わないアハシマ(淡島)。困った二神が別天津神に相談すると、どうやら女性から誘ったのが原因らしい。今度は男性のイザナギからイザナミを誘って性交をします。すると今度は無事に島々が産まれていきました。最初にできたのが淡路島。続いて四国、隠岐、九州・・・と産まれ、こうして日本列島が完成します。イザナギとイザナミは後に多くの神々も産んでいきました。日本書紀ではこの後も二神で神々を産んでいきますが、古事記ではイザナミは火の神、カグツチ(火之迦具土神、軻遇突智)を産んだ時に陰部を焼かれて死んでしまいます。怒ったイザナギは十拳剣でカクヅチを殺してしまいます。この時、イザナミの死を悲しんだ涙や、カグツチを切った剣からしたたり落ちる血からも多くの神々が産まれています。そして、イザナミのことを忘れられないイザナギは妻のいる黄泉国へと向かいます。イザナギは死の国(黄泉国)にいるイザナミに一緒に帰ろうと誘いますが、既に黄泉国の食べ物を口にしてしまっていたイザナミは帰ることができません。しかし、イザナミもまたイザナギのことが忘れられず、黄泉国の神に相談するといって姿を消します。イザナミは相談している間、自分の姿を決して見ないようにとイザナギに忠告しますが、イザナミが帰ってくるのを待ちきれなかったイザナギは見てしまいました。ウジがたかり体は腐り、蛇の姿をした八つの雷神が棲み付いた醜く変わり果てたイザナミの姿を・・・ 
変貌した妻の姿を見たイザナギは慌てて逃亡。それを知ったイザナミは激怒し追っ手を差し向けます。櫛を投げ、追っ手が櫛から生まれた筍を食べている間になんとか地上付近まで逃げてきたイザナギ。それでも追ってくる相手には黄泉の境に生えていた桃の実を投げ、遂に追っ手を振り切ることに成功します。ところが最後に追ってきたのが当の本人であるイザナミです。これに対しイザナギは出口を大岩で塞ぎ難を逃れます。岩に隔てられたイザナミとイザナギ。イザナミが「あなたの国の人間を1日1000人殺します」と言うと、イザナギは「私は1日1500人の産屋を建てよう」と言い返し夫婦はついに決別したそうです。
イザナギは黄泉の穢れを清めるために禊ぎをします。この禊ぎを行った際に脱ぎ捨てた帯や腕輪などの装飾品からも多くの神々が産まれ、さらに左目を洗った際には天照大御神(アマテラスオオミカミ)が産まれます。日本書紀では天照大神(アマテラス)と呼ばれます。右目を洗った際には月読命(ツクヨミ)が産まれ、鼻を洗うと建速須佐之男命(スサノオ)が産まれました。アマテラス、ツクヨミ、スサノオの三柱の神々は三貴子と呼ばれ、やがてアマテラスはイザナギによって高天原を治めることを任され、ツクヨミは夜の世界をスサノオは海の統治を任されることとなりました。尚、日本書紀ではイザナミは死んでいないため、イザナギ、イザナミとともに三貴子を産んでいます。

海原を治めることを任されたスサノオですが、スサノオは母神のイザナミのいる黄泉国に行きたいと泣き叫び海原の統治を断ります。そのため、イザナギは怒りスサノオを葦原中国から追放してしまいました。そこで、スサノオは黄泉国へと行く前に姉神のアマテラスに別れを告げようと高天原へ向かいます。アマテラスはスサノオが高天原を奪いに来たものと思い込み弓矢を構えて待ち受けました。アマテラスが何をしにきたのだと問いただすと、スサノオは訳を話しますが信じてもらえません。ならば、別れを告げるために来たことをどうやって証明するのかアマテラスがさらに問いただすと、その疑いを解くためにスサノオは誓約(うけい)を行います。誓約の内容は互いの持ち物を交換して神産みを行うことによって、スサノオが潔白かどうかを確かめようというもので、初めにアマテラスがスサノオの十束剣を噛み砕いて吹き出すと三柱の女神が産まれました。スサノオはアマテラスの勾玉から五柱の男神を産みました。その結果、スサノオは心が清いから自分の剣から女神が産まれたのだとし一方的に勝利を宣言し、高天原で田を荒らすなどの大暴れをしてしまいます。最初は弟でもあるスサノオをかばっていましたが、行いは次第にひどくなりアマテラスは天岩屋(天岩屋戸、天岩戸)へ篭ってしまいました。太陽神であるアマテラスが天岩戸(天岩屋)に隠れてしまったため、世界(高天原、葦原中国)は暗闇に包まれてしまいました。それに困った神々(八百万の神)は天安河原(あまのやすかわら)に集まって相談をします。
知恵の神であるオモイカネがアマテラスを誘い出すための案を出します。神々に命じ八咫鏡(やたのかがみ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)つけた御幣を作り、天児屋命(アメノコヤネ)が岩戸の前で祝詞を唱え、怪力のアメノタヂカラオ(天手力男神、天手力雄神)が岩戸の横で待ち構えます。アメノウズメ(天宇受賣命、天鈿女命)は胸をさらけ出し服の紐を陰部まで押し下げて踊りだしました。笑い声が飛び交う賑やかな神楽によって、自分のせいで外は暗闇だというのに一体この騒ぎは何事かと外の様子が気になったアマテラスは顔を覗かせ、その瞬間にアメノタヂカラオによって引っ張り出されました。
こうして無事に世界に光が戻りました。尚、スサノオはその罪によって高天原を追放され葦原中国(出雲)の地へと降り立ちました。その後、葦原中国はオオクニヌシによって完成され、後に統治はアマテラスの孫神であるニニギによって行われたそうです。尚、ニニギの子にホヲリ(山幸彦)、その孫に神武天皇(初代天皇)、そして今上天皇(現在の天皇)と皇位継承されていくのでした。これを万世一系といい、これほど長く続く王朝は世界でも類がありません。神武天皇ですら存在が怪しいのですが・・・
i(日本神話の以降の話は島根県・出雲大社を参照してください)
西本宮で参拝を済ませた後は案内版の道に沿って天安河原へと向かいます。西本宮から歩いて10分程度の場所にある天安河原は、アマテラスを天岩戸から出そうと八百万の神が集まって相談をした場所です。
実際に八百万の神が集まった場所が本当にここなのか、それとも天上界の話を照らし合わせた場所を探してここに決めたのかは謎ですが、石を集めて積み重ねれば八百万の神々が願いを叶えてくれるという言い伝えがあり、一体には恐ろしいほどの小石が至る場所に積み上げられています。
石を積んだ数だけここに訪れた人の数々の願いが詰まっていることを思うと、ここがパワースポットとして人気があるのもわかります。
それにしても、石を置く場所がないくらいに隙間なく積んである小石。仰慕窟(ぎょうぼがいわや)と呼ばれるトップの写真の洞窟には八百万の神を祀った天安河原宮が鎮座しています。ここが神話で登場する天岩屋となります。天岩戸神社はこの天岩屋を神体としアマテラスを祀っています。
時間がある方は岩戸川を挟んだ向かい側にある東本宮へも寄ってみましょう。岩戸橋を渡ってすぐの場所にあり、歩いても5〜10分程度です。
東本宮は西本宮とともに昭和45年に合併したそうで、こちらもアマテラスを祀っています。西本宮と比べて訪れる人も皆無に近く、駐車場も無料でガラガラでした。。。 少しだけ辛い階段を上れば社殿が見えてきます。
社殿の右奥には御神水が飲める場所があります。水は冷たくて、特に夏場はとってもありがたいです。
入口近くにいるのは、天岩戸に隠れた天照大神を身振り面白く誘い出させる舞を踊っている天鈿女命(アメノウズメ)です。さすがに教育上、胸をさらけ出し・・・とまではいかないようで。

このアメノウズメ、横を人が通るとセンサーが感知して、突然踊りだしますので心臓が弱い人は注意です。

●青島(あおしま)
約200種にも及ぶ亜熱帯植物が自生する周囲1.5kmほどの小さな島、青島。島の周辺には国の天然記念物でもある通称、鬼の洗濯板と呼ばれる波状岩が見られます。島の中央には海幸彦・山幸彦の神話でも知られる青島神社があります。

<住所>
宮崎県宮崎市青島2-13-1
<アクセス>
宮崎駅からはJR日南線で青島駅まで約30分、370円。青島駅の東口から徒歩約10分。島の中へは車の乗り入れは不可のため、マイカー、レンタカーを使用される方は手前の県道沿いの駐車場を利用(有料)してください。
周辺の岩盤は海底に堆積した砂岩と泥岩の規則的な地層が傾き、海上に露出して浸食し凸凹となったらしい。
鬼の洗濯板と言われるだけあって、確かに洗濯できそうな平べったさです。それにしても、これ人工物じゃない?と思うくらい見事な配列です。
鬼の洗濯板と呼ばれる波状岩ですが、海岸線をドライブすると至る場所でこの洗濯板を見られるじゃあんじゃひか!宮崎の海岸は至る場所で洗濯し放題の洗濯アイランドだったんです。
島内にある青島神社は彦火火出見命(山幸彦)が海宮からお帰りの時の御宮居の跡と伝えられ、彦火火出見命・豊玉姫命・塩筒大神の三神を祀っています。
日本神話における山幸彦と海幸彦
海幸彦(うみさちひこ)は海のものをとり山幸彦(やまさちひこ)は山のものをとり、それぞれに領分を決めて暮らしていたが、山幸彦は「たまには交代してみたい。どうか道具を貸してほしい」と海幸彦に頼んで、一日漁師になってみた。ところが慣れないせいで、兄の海幸彦が宝としていた釣針を魚に取られて無くしてしまう。兄は怒り、どうしても許してくれない。しまいには自分の剣をつぶして針を作って持っていっても、あの針でなくてはだめだという。途方に暮れて海を見つめていたところ、向こうからやってきた老人あり。これが塩筒大神という人物で訳を話すと、「それなら綿津見大神(海の神)の宮へ行きなさい」と教えてくれる。言われるままに訪ねた宮で山幸彦は、綿津見大神の娘、豊玉姫と結ばれて三年の間、楽しく暮らす。さて、この綿津見大神の宮は青島沖にあったとされ、青島神社は山幸彦と豊玉姫を祭っている。また、山幸彦が三年の後に帰って来た時、村人が海に飛び込んで迎えたという故事にちなんで、今でも青島では「裸詣り」というお祭りが行われている。『青島の案内板から』

ちなみに海幸彦(ホデリ)、山幸彦(ホヲリ)はニニギの子であり、山幸彦の孫が神武天皇(初代天皇)となります。で、案内板にはその後、肝心の無くしてしまった釣針について何も書いてないのですが、豊玉姫の父である綿津見大神によって無事に見つけ出され兄に返されたそうです。
そんなこんなで青島神社では縁結び、安産、航海、交通安全に御利益があるとされています。尚、本殿は昭和49年に再建されたものです。
本殿の右手から南国情緒が漂う茂みを抜けた先に元宮があります。
古代祭紀に使われたとされる勾玉、土器、獣骨、貝殻などが多く出土しているとのことから再建された元宮。願い事がが叶うとされる天の平甍(あまのひらか)投げとか出来ます。。

●日向岬・馬ヶ背
馬が背茶屋から遊歩道を約400m歩いたところにある柱状節理の断崖絶壁では、太平洋の荒波によって造りだされた海面高約70m、奥行き約200mにもおよぶ切り立った断崖絶壁を間近に見ることができます。

<住所>
宮崎県日向市細島1-1
<アクセス>
日向市駅からタクシーで20分程度。アクセスはマイカー又はレンタカーが断然便利です。

遊歩道はアップダウンもなく歩きやすいです。どこの山でも同じですが、海沿いの山を歩くと、山の斜面に無数の穴が開いているのをよく見かけます。
そ〜っと近づいてみると、そこに住んでいるのはベンケイガニ。アカテガニ・とともに日本の海沿いで多く見られるカニで、見分け方は目と目の間の甲羅がギザギザになっているのがベンケイガニです。産卵の時期だけ海に戻るんですよ。
トップの写真が奥行き200m、幅10の海水路の両岸に高さ70mで垂直にそそり立つ馬ヶ背の断崖絶壁。断崖絶壁と言えば全国的に知られる福井県の東尋坊ですが、個人的には東尋坊より比べ物にならない迫力ある風景だと思います。

さらに遊歩道は海に延びて岬の先端まで行くことができます。
それにしても綺麗な海です。泳ぎたい、潜りたい!釣り糸でも垂らせばイカとか美味しそうな魚もいっぱい釣れそう。。。
電車・バスでのアクセスは悪いのですが、車であれば高千穂方面に向かう際に是非とも寄り道して欲しい場所です。

●サンメッセ日南(にちなん)
モアイのある島として有名なイースター島(Easter Island:Rapa Nui)。日本との友好と親睦を深めるために、モアイの複製が認められたサンメッセ日南。日南海岸とモアイ像がある風景がイースター島のアフ・アキビを見事に再現しています。

<住所>
宮崎県日南市宮浦2650

<営業時間>
9:30〜17:00 700円。園内カート30分900円。
<アクセス>
宮崎駅前バスセンターから日南行きで約1時間20分。サンメッセ日南を下車(1500円程度)。車では宮崎市内から約50分。

観光地と言うよりもカートもあって、まるで遊園地みたいですね。カーとがなくても園内の散策は可能ですが、高低さはかなりありますので注意。ちなみに、モアイ像は右から2番目のを触ると金運が、左から3番目に触ると恋愛運が上昇するそうです。
園内から見えるナタエ「灘江」という波状岩は、テーブルサンゴが共存する海の楽園だそうです。ほんとに綺麗で美しい入江です。
春分・秋分に近い日、この展望台へと続く太陽の階段は太陽の迫る光の道筋となっているようです。

地球感謝の鐘には、地球の平和を願う内外の著名な宗教者達のメッセージが石柱にはめこまれています。平和を祈る鐘が宗教協力に依って建立されたのは世界で初めてのことと思われます。と書いてあります。思われるって・・・
日南海岸は、県内でも蝶の飛来が最も多い地域の一つだそうで、敷地は狭いんですが「蝶の楽園」と呼ばれる場所があります。この日は2匹の蝶が楽園を飛んでいました。2匹って・・・

●平和台公園
県民の憩いの場所として有名な平和台公園。運動広場や自然散策路などが整備され、なかでも、戦前は八紘台(はっこうだい)と呼ばれた平和の塔は異国情緒が漂う光景で人気の観光スポット。

<住所>
宮崎県宮崎市下北方町越ヶ迫6146
<アクセス>
宮崎駅からバス約20分、平和台を下車。宮崎神宮駅からは徒歩約30分、タクシーだと約10分です。

宮崎神宮からも近いので楽々歩けそうな距離ですが、宮崎市街地が一望できる高台にあるだけあって汗だくになること間違いなし。アクセスは車かバスでどうぞ。
紀元2600年記念事業として日本サッカー協会のシンボルマークでもある八咫烏(三本足のカラス)を制作した日名子実三が設計した平和の塔。かつては八紘一宇(はっこういちう)の塔と呼ばれ、日本軍が持ち帰った石材などが使用されてるとの事。日本書紀に書かれた八紘一宇とは元々は世界を1つにみたいな解釈なんですが、日本はかつてこの言葉を軍国主義を正当化するためのスローガンとして利用していました。この文字、一度は戦後に削られたものの、現在では再び正面に八紘一宇の文字が大きく刻まれています。なんか怖い・・
時間があれば自然溢れる自然散策路を歩いてみるのもお薦めです。高低差がかなりあるので多少疲れますけど。。。 他の見所として全国に見られる400基余の埴輪のレプリカがある、はにわ園もお薦め。こちらは平和の塔からも歩いてすぐです。埴輪の説明書きがあるので、埴輪の勉強にはいいですよ。

●宮崎神宮
約25haという広い境内を持った宮崎神宮は、神武天皇を祭神に、その父神ウガヤフキアエズノミコト、母神タマヨリヒメを祀っています。神武さまと地元の人からも親しまれる秋に行われる神武大祭では毎年多くの人で賑わいます。

<住所>
宮崎県宮崎市神宮2-4-1

<アクセス>
宮崎駅の隣駅であるJR宮崎神宮駅から徒歩約5分。
日本の初代天皇でもある神武天皇(じんむてんのう)を祀る宮崎神宮。神武天皇は即位が弥生時代であるため実在したかが疑われますが、アマテラス⇒アメノオシホミミ⇒ニニギ⇒ホオリ(山幸彦)⇒ウガヤフキアエズ⇒神武天皇と、神話の世界から現在の天皇へと(万世一系)今も続いていることを考えると不思議な気分です。