西の富士、東の筑波と呼ばれるように万葉集にも詠まれた名山である筑波山をはじめ、国内では琵琶湖に次いで2番目に大きい湖、霞ヶ浦や日本三名瀑の1つとして挙げられる袋田の滝、日本三名園の1つ偕楽園など観光地として見所の多い茨城県。茨城弁の印象から「いばらぎ」と呼んでしまう人もいますが、昔から読み方に変化はなく「いばらき」です。

<お土産>
茨城県の土産の定番はダントツで水戸納豆ですね。数ある納豆の中でも天狗納豆は有名。他に吉原殿中や水戸の梅、納豆味のスナックも今や定番の土産物です。
茨城県と言えば水戸黄門と納豆があまりにも有名。水戸駅の北口には黄門様の銅像が、南口には納豆の銅像が。。。
将軍に納めた豆、納豆の歴史は古く2300年余りもさかのぼるといわれています。そんな納豆の歴史や水戸との関わりを学べるのが、天狗納豆で有名な笹沼五郎商店本店にある納豆展示館。行き方は水戸駅の北口を出て道路を右手に進み徒歩で5〜10分程度です。
茨城県一の繁華街と言えば水戸駅周辺となります。駅北口から少し離れた泉町にかけて飲食店も多く賑わい?があります。

●偕楽園(かいらくえん)
金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園に数えられる水戸の偕楽園。1842年に徳川斉昭(とくがわなりゆき)が創設した園内には3千本(当時は約3万本)もの梅の木が植えられています。

<アクセス>
JR水戸駅からバスで約15分。梅まつり期間中は臨時駅の偕楽園駅下車すぐ。園内無料(好文亭は190円)
<住所>
水戸市常磐町1-3-3

天気が良ければ千波湖沿いを駅まで歩いてみるのもお薦めですよ。水戸駅から歩いて20〜30分程度でしょうか。
偕楽園では季節によってツツジやハギの花が咲きますが、なんと言っても見頃は梅の花が咲く2〜3月で、この時期になると毎年多くの人が訪れます。
左の写真は梅の見頃となる3月のもので、右は11月に撮影したものです。さすがに11月は木々が寂しい感じではありますが、紅葉も美しいですし、この時期に咲く桜、二季咲桜も見所の1つです。
偕楽園に植えられた多くの梅の木は、元々は飢饉と軍用の非常食として植えられたそうですよ。ちなみに左奥に見えるのが好文亭。
関東三大梅林の1つでもある偕楽園の梅の品種は豊富で、南高、白難波、虎の尾、江南所無、月影、裂公梅、柳川枝垂、日月、翁、てっけん梅、黒田梅、白牡丹・・・と、お花好きにはたまりませんが、興味ない方は桜や紅葉ほどインパクトはなく、かなり退屈です。。
水戸の藩主であった徳川斉昭が心身の休養のために建てたといわれる好文亭。この好文亭は残念ながら戦災で焼失し、昭和33年に再建されたものです。

9:00〜16:30(季節変動あり)、190円です。
梅の花が咲く季節もよいですが、紅葉シーズンは意外にも観光客は少なく、のんびりと周辺を散策することが出来ますよ。写真は好文亭からの紅葉。
好文亭では徳川斉昭が家中の人々とともに詩歌や管弦の催しなどをしていたらしく、好文とは梅の意で「学問に親しめば梅が開き、学問を廃すれば梅の花が開かなかった。」という中国の故事にもとづいて名付けたらしい。
こちらは黄門さまとして知られる水戸藩2代藩主、徳川光圀と、偕楽園の創設者である9代藩主、徳川斉昭を祀った常磐神社。普段はひっそりとした神社ですが、梅まつり期間中は行列しています。。土産物屋さんがある東門近くにあります。
電車や車で訪れる際は東門から園内に入る方が殆どですが、正門となる表門は園の奥のほうにあります。園の奥側には美しい竹林や当時、茶会にも使用されたとされる湧水、吐玉泉(とぎょくせん)などミニスポットも豊富です。
偕楽園近くにある千波湖。偕楽園の景観は当初から千波湖一帯の景観をそのまま取り入れた借景造園法で造られているんですって。

●袋田の滝(ふくろだのたき)
華厳の滝、那智の滝とともに日本三大瀑布(ばくふ)として知られる袋田の滝。別名、四度の滝とも呼ばれ、西行法師が訪れた際に四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからないと絶賛したとも伝えられます。

<住所>
茨城県久慈郡大子町大字袋田字滝本
<アクセス>
JR水郡線の袋田駅からバス約10分、滝本バス停を下車し徒歩10分程度。バスの運行は1日数本程度なので注意です。

場所的には福島県に近い場所にあり、水戸駅からの電車も日に1本程度しかなく、さらに最寄駅の袋田駅からのバスの本数も少ないので、袋田の滝のみを観光目的とした旅の計画が必要です。無料駐車場もありますが時間帯によっては直ぐに満車となります。又、紅葉シーズンは恐ろしいほど込みますので御用心。
滝まで続く道には多くの土産物屋さんが建ち並んでいます。鮎の塩焼き、里芋の串焼きが名物となっているようですよ。
袋田の滝は右手方向にある吊り橋からも見学できますが、正面から見るには有料(300円)のトンネルを通らなければなりません。
こちらが観瀑台から見る袋田の滝。さらにエレベーターを使って上まで行くと新観瀑台があります。
お帰りは下に見える吊り橋を渡って帰ります。吊り橋を渡ると左手に階段がありハイキングコースがあったりします。
ちょこっとだけ上ってみようかな・・・と思って進むと、どんでもないことになります。言うなれば永遠に続く階段地獄です。
しかしながら、こんな御褒美もあります。写真は袋田の滝の上の方にある生瀬の滝で、この辺りで引き返すのがベストです。
汗だくになって頑張ってさらに上ると、わりかし景色のよい場所に出ます。あくまでも、わりかしです。。。

●竜神大吊橋(りゅうじんおおつりばし)
橋の長さは375mあり、歩行者専用の橋としては大分県にある九重"夢"大吊橋に次いで長い竜神大吊橋。橋上からは美しい山々を眺めることができ、特に紅葉シーズンは多くの人で賑わいます。

<住所>
茨城県常陸太田市天下野町

<営業時間>
8:30〜17:00 渡橋料金310円。
<アクセス>
JR水郡線の常陸太田駅下車しバスで40分程度、竜神大吊橋入口を下車し、そこから徒歩で約15分。バスの運行は1日数本程度なので注意です。車でお越しの方は袋田の滝からも比較的近く、寄り道にでもどうぞ。尚、大きな無料駐車場がありますが、袋田の滝と同じく紅葉シーズンは渋滞しますので注意です。
紅葉シーズンとは違って、訪問したのが2月と寒い時期だったこともあり、週末でも観光客は少なかったです・・・
ダム湖面からの高さは100mもあり、眼下には竜神川、竜神ダムを見下ろせます。それにしてもこの橋、渡った先には特に何もなく、交通としての役割は全くありません。まさに観光のためだけの橋なのです。
橋の中央付近には、こんな覗き窓があったりして、かなり怖いです。

●筑波山
関東平野にそびえ立つ筑波山は、古くから西の富士、東の筑波と並び称され多くの詩歌に歌われた名山です。又、山岳信仰の霊山としても栄え、男体、女体の二峰は麓にある筑波山神社の御神体となっています。

<住所>
茨城県つくば市筑波

<アクセス>
土浦駅からバスで筑波山口まで約50分。そこから再びバスで筑波山神社入口、又はつつじヶ丘まで10分程度。
都内からは、つくばエクスプレスで秋葉原駅から、つくば駅まで45分、1190円。そこから筑波山シャトルバス(約30分間隔)で男体山側から登る場合は筑波山神社入口(運賃720円)で、女体山側から登る場合はつつじヶ丘(運賃870円)で下車、40〜50分です。このアクセスの場合、つくばエクスプレスの往復切符と筑波山シャトルバス往復切符、ケーブルカー(580円:男体山側)、ロープウェイ(620円:女体山側)の乗り放題などが付いた筑波山きっぷ(秋葉原駅や浅草駅で購入可)がお得です。ちなみに筑波山きっぷの料金は秋葉原駅からだと4300円です。
筑波山は西側に位置する男体山と東側に位置する女体山からなり、コブの低いほうが男体山で、麓には筑波山神社があります。神社は山岳信仰の対象とされた筑波山を境内とし、男体山頂に筑波男大神(伊弉諾尊)を、女体山頂に筑波女大神(伊弉冉尊)を祀る本殿があります。
こちらは筑波山名物のガマの油売りの口上。ガマの油とは、江戸時代に傷薬として売られていた軟膏剤のことで、主成分は馬の脂肪。縁日や祭りでは香具師たちがこのガマの油を、口上と演技でガマガエルから抽出した油だと偽って売っていたそうです。先ずは刀で紙を切り刻んで鋭い切れ味を客に見せ、次に先端以外の切れない部分で腕を切るふりをします。腕にはちゃっかり赤線を引いて・・・ そこにこの軟膏を塗って傷を消すのです。いえ・・治すのです。要するに、このガマの油には止血作用があるように思わせ、さらには先にガマの油を腕に塗っていれば、刀で切ろうにも切れないと言うのだから当時の実演販売は面白いですね。
筑波山神社の左手にケーブルカー乗り場があります。ここから男体山の山頂へと向かいます。トップの写真が男体山なのですが、筑波男大神を祀った本殿のある山頂までは300m登らなくてはなりません。300mといっても結構足にきますので御用心。
男体山から女体山までは徒歩で移動します。比較的緩やかな坂なので、それ程辛くはありません。徒歩10〜20分くらいでしょうか。写真が女体山の山頂ですが、さらに岩をよじ登り奥まで行くと目の前に絶景が広がります。ただし、この場所には柵とか手すりとか何もないので、バランスを崩したら確実に死んでしまいます。軽く覗く程度にしておきましょうね。
女体山の山頂からこのままロープウェイに乗って帰っても十分ですが、歩いて下山すればガマ石、北斗岩、裏面大黒、出船入船、母の胎内くぐりなどの奇岩や怪石と出逢えます。写真はハイライトでもある弁慶七戻りで、あの有名な弁慶が七度も後退りしたという岩なんですよ。
弁慶七戻りまで行くには、大きな大きな岩のある登山道を下らなければなりません。これ本当に道?と思うほどの悪路です。
女体山からつつじヶ丘側へと下りると、近くに怪しいガマ洞窟の文字が・・・ これは一応、お化け屋敷なのですが、なんとも安っぽい作りで思わず笑ってしまいます。
まさにB級スポット的な場所なのですが、ここまで笑えるお化け屋敷というのも珍しいです。尚、入場料は少し高めの500円です。

●鹿島神宮(かしまじんぐう)
全国に約600社ある鹿島神社の総本社である鹿島神宮は、雷神タケミカヅチを祀った神社です。タケミカヅチは日本神話ではイザナギが十拳剣でカグツチを切り殺した時に産まれた三神の一柱。平安時代の書物、延喜式神名帳によると当時、神宮の号を持つ社は伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮の3社のみであり、関東でも屈指の古社となっています。

<住所>
茨城県鹿嶋市宮中2306-1
<アクセス>
JR鹿島神宮駅から徒歩約15分。水戸駅から鹿島神宮駅まで約90分、東京駅からは鹿島神宮駅まで約2時間です。尚、東京駅の八重洲口から関東鉄道、JRバスが鹿島神宮まで運行しています。予約要らずで運賃、アクセス時間も電車とほぼ変わらず、なんと10〜20分間隔で運行していてお薦めです。この場合、鹿島神宮で下車し徒歩約5分です。マイカーの場合、食事処併設の駐車場か市営駐車場(200円)を利用して下さい。
奥に見えるのは神宮の入口となる二の鳥居です。両脇には土産物屋さんや蕎麦屋さんが建ち並びます。少し手前には老舗のナマズ料理店もあります。

ちなみに、一の鳥居は御祭神でもあるタケミカヅチが雷神や武神の他にも、古くから海上交通の神として信仰されていたこともあり、北浦湖畔にあるそうです。
1634年に水戸初代藩主の徳川頼房(よりふさ)が奉納したとされる朱塗りの楼門(ろうもん)。頼房は水戸黄門(黄門様)で御馴染みの徳川光圀(みつくに)の父親でもあります。
トップの写真の拝殿の奥にある本殿です。なんでも、出雲大社と同じく神座が横を向いているらしいです。神の住む高天原(たかあまはら)と死の世界である黄泉(よみ)の国の間にある葦原中国(あしはらのなかつくに)、日本(詳しくは宮崎県・島根県のページを参照)。天照大御神(あまてらすおおみかみ)の命を受け、その葦原中国を平定する際に天下ったタケミカヅチは日本の歴史において重要な役割を果たしました。日本最古の歴史書にそう書いてあるんですから本当なんでしょう。。。
写真の仮殿は、本殿の造替時に祭神を仮に祀る建物であり、本殿、石の間、拝殿、幣殿と同じく江戸幕府二代目将軍の徳川秀忠の造営とされ重要文化財にも指定されています。
境内はかなり広く、参拝&見学には全部見て歩けば最低でも90分は必要かと思われます。
とにかく広い境内。この広大な神域には約600種に上る植物が生育しているそうです。
鹿園(ろくえん)には約30頭の鹿がいます。ここにいる鹿は単なる鹿ではありません!神鹿なんですよ。又、鹿で有名な奈良県にある奈良公園に鹿が沢山いる理由は、春日大社の創建時に鹿島神であるタケミカヅチ(武甕槌命)が、神鹿に乗って分霊したことによります。

売店で餌を買えば近くまで寄ることができるよ。
1605年に徳川家康公により本宮の社殿として奉納された旧本殿となる奥宮。1619年に江戸幕府二代目将軍、秀忠公によって現在の本宮社殿が奉建されるに当り現在地に引移して奥宮社殿となったそうです。
地震を起す大鯰を押さえているとされる要石(かなめいし)。古伝によれば香取・鹿島の二柱の大神は天照大神の大命をうけ芦原の中つ国を平定しますが、この地方は尚ただよえる国であり地震が頻発し、人々はいたく恐れていました。これは地中にいる大きな鯰(なまず)が住みつき、荒れ騒いでいると言われてました。大神たちは地中に深く石棒をさし込み、大鯰の頭尾を押さえ地震を鎮めたと伝わっています。水戸黄門仁徳録では、七日七夜掘っても掘っても掘り切れずと書かれているそうですが、香取神宮(千葉県)にも要石があり、どちらを掘ったかは不明。しかしまぁ、どちらの要石も現在の土木技術を使えば・・・
こちらは、安政の大地震の張本人であるナマズの親子になぐりかかるところを描いた鯰父子取押之図だそうです。
古くはこの池あたりが参道の起点であったとされる御手洗池(みたらしいけ)。この池で身を清めてから参拝していたんですって。さらにこの池には大人子供によらず、水位が乳を越えないという伝説があるとのこと。こちらも実際に入ってみれば嘘か本当か直ぐに判明しそうですが・・・ 湧水だけあって物凄く綺麗な池ですよ〜。

●笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)
京都の総本宮、伏見稲荷大社と佐賀の祐徳稲荷神社とともに日本三大稲荷に数えられる笠間稲荷神社(愛知の豊川稲荷神社の説あり)。須佐之男命(すさのおのみこと)と神大市比売神(かむおおいちひめのかみ)の間の御子、古事記での宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、日本書紀では倉稲魂尊(うがのみたまのみこと)を祀った神社で、穀物・農業の神様としても知られています。古くからお稲荷さんの名でも親しまれています。
<住所>
茨城県笠間市笠間1

<利用時間>
6時〜日没 境内自由。
<アクセス>
JR水戸線の笠間駅下車、徒歩約20分です。かさま観光周遊バスでは帰りの笠間稲荷神社前から笠間駅までは1時間1本あるものの。往きの神社までのバスは隣駅のJR常磐線、友部駅からしかありません。しかも11:50〜15::50まで運行なしのため注意です。

アクセスが悪いので徒歩又はタクシーがお薦めです。車の方は駐車場が300〜500円の有料となります。地図のPマークの市営大型駐車場は繁忙期以外は無料なようですが、徒歩10分程度歩きます。
参道には数は少ないものの土産屋さんが建ち並びます。稲荷神社と言えば、稲荷神の使いとされる狐の他にも寄進された朱色の鳥居が多数並んでいる光景を思い浮かべますが、笠間神社にはありませんでした。
昭和36年に建てられた楼門(萬世泰平門)の左右には、矢を背負い、剣を帯びた随身姿の神像が奉安されています。
右側が豊磐間戸神(とよいわまどのかみ)で右大臣、左の神は、稲荷の大神をお守りする門戸の神であるとともに、社殿や神域を守り、清浄にする神です。この随身の御姿は、文久年間に安岐の名工、鷲尾石鸞(わしをせきらん)によって作られました。
願いの込められたキツネさんがいっぱいいますね。稲荷神社では昔から供え物の中に狐の大好物といわれる油揚げがありました。これらの事から私達に馴染みのある油揚げを使った食べ物を、お稲荷さんと呼ぶようになったんですって。
写真トップにある昭和35年に建てられた拝殿の奥には重要文化財にも指定されている御本殿があります。屋根は入母屋造りの銅板ぶきで、総欅の権現造りと見事です。御本殿は、建立当時名工といわれた後藤縫之助の作の「三頭八方睨みの龍」や、弥勒寺音八と諸貫万五郎の作の「蘭亭曲水の図」など深い彫りの浮き彫りで埋められています。
御本殿の柱や周囲などには、至るところに多くの飾り彫が施され、この神社一番の見どころ?でもあります。

●春風萬里荘(しゅんぷうばんりそう)
春風萬里荘は伝来300年の茅葺き民家造りで江戸時代の大庄屋の建物を神奈川県北鎌倉より昭和40年に移築したものです。移築前は万能の異才である陶芸家の北大路魯山人(きたおおじろさんじん)が約30年間自邸として使用しておりました。

<住所>
茨城県笠間市下市毛1371-1

<開園時間>
9:00〜17:00(季節変動あり) 休館日 月曜日(祝日の場合翌日)、年末年始。600円(日動美術館との共通券は1400円)
<アクセス>
JR水戸線の笠間駅から「かさま観光周遊バス」で約5分、100円で春風萬里荘を下車。本数は1時間1本で注意です。隣駅のJR常磐線、友部駅からもバスは出ていますが昼間の本数がさらに少なく(11:50〜15:50までなし・・)注意。

車の方は笠間神社から5分程度の場所にあります。芸術の村(大きな公園です)方面から向かうと左折看板あり。細い路地なので見落とし注意です。笠間稲荷神社方面からは目印なし・・・
漫画「美味しんぼ」の海原雄山のモデルとしても有名な北大路魯山人。料理人としても有名であり会員制の食堂、美食倶楽部の設立や、漫画通りの傲慢な態度と毒舌は本物で、フランスに訪れた際、高級レストラン「トゥール・ダルジャン」では鴨の料理法にクレームをつけ、さらにはソースが合わないとして持参した「わさび醤油」で食べたそうな。
魯山人は美食家や陶芸家だけでなく料理人や書道家、画家としても才能に恵まれていました。玄関に掲げられた「春風萬里」の言葉は、春風がどこまでも、どこまでも吹き渡っていく様子を表したもので、魯山人が好んでいた漢詩だそうです。
日動美術館の分館として建物は初期洋画・日本画・書・陶磁器とともに北大路魯山人の当時居住していたままに再現、移築され北大路魯山人作品も展示されています。残念ながら撮影は内部から外に向けてのものだけ許可されていて作品等を含む建物内の撮影は禁止です。と言っても魯山人の作品展示も少なく、むしろ横に置いてある作品集のほうが感動します・・・
笠間市は江戸時代から続く笠間焼も有名で、同時に多くの芸術家を生み出した土地でもあり、芸術のまちとして観光をアピールをしています。そんなことから春風萬里荘もこの地に移築されたのでしょう。

●牛久大仏(うしくだいぶつ)
正式名称は牛久阿弥陀大仏と呼び、阿弥陀如来は方便法身の大尊形として顕現されたもので、高さは阿弥陀如来の十二の光明にちなんで120mもあります。誰であれ、実物を見れば取り合えず笑ってしまいます。

<住所>
茨城県牛久市久野町2083

<アクセス>
JR常磐線の牛久駅を下車。そこからバスで約20分。バスの本数は少なめです。大仏さんに近づくと大きな頭が見えてきて、先ずそこで一発目の笑いを誘います。
<営業時間>
10〜2月 9:30〜4:30
3〜9月 9:30〜17:00(土日祝は17:30まで)

<拝観料>
12〜3月 700円  4〜11月 800円
料金は庭園+りすとうさぎの小動物公園を含むセット料金です。大仏を庭園から眺めるだけなら12〜3月は400円、4〜11月は500円ですが、大仏胎内も見学(セット料金)されるほうが楽しさ倍増です。
こちらは日本一の大香炉(だいこうろ)だそうで、横幅は2m50cmの青銅製。
う〜ん、それにしてもデカイ!奈良の大仏が手のひらに乗ってしまうくらいビッグな大仏さんなんですよ。
地上85mの展望台までエレベーターで上ることが出来ます。大仏の中にエレベーターがあるっていうのが凄いでしょ。大仏さんの胎内は思っていたより広いので驚きます。
大仏胎内には特に何があるわけでもないのですが、仏教について多少学べたり、写経できる場所があったり、永代供養も受け付けていたりします。土曜日には法話も聴けるらしいですよ。