異国情緒溢れる港町、神戸周辺には北野の異人館街や神戸タワーに南京町など観光名所が多くあります。そんななかでも兵庫の代表的な観光名所でもある姫路城は、現存天守の中でも一番の迫力があり、歴史に興味がなくとも見落とすことの出来ないスポットです。又、世界最長の吊り橋、明石海峡大橋を渡れば淡路島に、さらに徳島県側に向かえば大鳴門橋鳴門へと続き、鳴門の渦潮も一度は見ておきたいですね。
<アクセス>
兵庫県の中心となる繁華街、歓楽街は三宮(さんのみや)駅周辺になります。神戸空港からはポートライナーで三宮駅まで約20分、330円。新幹線では新神戸駅から市営地下鉄西神・山手線で市営三宮駅まで約10分、210円。市営三宮駅とJR三ノ宮駅は同位置にあります。尚、駅名はJRが三ノ宮駅、他は三宮駅です。
<お土産>
これといったものは特にありませんが、神戸プリンやモンロワールの生チョコ、他スイーツ全般。

西日本最大の都市でもある大阪まで電車で約30分と近くにありながら、三宮駅周辺もかなりの賑わいがあります。
元町駅近くには日本三大中華街の1つ、神戸南京町があります。さらに南へ行けば神戸タワーやメリケン波止場があり、地図では左下のモザイクガーデン(遊園地)やお洒落な店が集まるハーバーランドと呼ばれる場所があります。三宮駅から北側には異国情緒が漂う北野異人館があります。

どれも歩いていけない距離ではありませんが、移動には三宮駅前にあるレンタサイクル(1日500円程度)がお薦めですよ。但し、中華街周辺は週末には自転車が沢山駐輪してあって空きスペースを探すのが大変ですけど・・

●姫路城
現存する天守は全国に12ヶ所ありますが、なかでも姫路城は、天守をはじめ、門や櫓、塀など多くの建造物が当時の状態のまま残されており規模、迫力ともに日本を代表する世界遺産です。

<住所>
兵庫県姫路市本町68

<開城時間>
9:00〜17:00(入城16:00まで)、4月25日〜8月31日までは、9:00〜18:00(入城17:00まで)。休城日 12月29日〜12月30日。入城料 600円。
<アクセス>
神戸や三ノ宮からはJR山陽本線で約40分、950円。山陽電気鉄道の山陽姫路駅も隣接しますが、時間がかかるためJRを利用しましょう。JR姫路駅から徒歩約15分。又、JR姫路駅内にある立ち食いそば屋、まねき食品の「えきそば」は全国的にも有名。
その美しさから別名、白鷺城(はくろじょう)とも呼ばれる姫路城は、南北朝時代の武将であった赤松則村が砦を築き、子の赤松貞範が本格的な城を築いたのが始まりだとされます。その後は黒田氏代々の居城となり、豊臣秀吉に仕えていた黒田孝高が秀吉に姫路城を本拠地とすることを進言し近世城郭として大改修を行い、大阪城へ移るまでの間、この姫路城に居城します。城主はこの後も次々と代わりますが、関ヶ原の戦いの戦功によって池田輝政が入城すると再び大改修を行い今見る姫路城が完成しました。
明治6年の廃城令によって姫路城も23円50銭(現在の価値で10万円程度)といった破格値で落札されます。又、第二次世界大戦では姫路大空襲によって危機に陥りますが、奇跡的にも耐え延びました。
姫路城では、天守台をはじめ主要な櫓台(やぐら)や高い石垣は「扇の勾配」の積み方をしています。扇を開いたように湾曲させたこの石垣の積み方は、内側に圧力がかかり、崩れにく、さらには石を高く積み重ねることができます。そして何よりも敵が登りにくい効果があります。
天守まで続く道のりは遠く、くねくねと通路は曲がり、幅の狭い門もちょこちょこと設けられています。こうして敵の侵入を困難にさせる工夫が至るところで見られます。
そんな通路の壁には丸、三角、四角のオシャレ模様の穴が沢山開いているのが分かるかと思います。ここから矢や鉄砲の弾が侵入者に向かって飛んでくるのです。
そしてようやく天守まで辿り着きます。現存天守でここまで歩かされる城は姫路城だけです。それだけに当時の城の雰囲気を実感することが出来ます。
木製黒塗りの釘隠。他の城などでもよく見かける文字通りの釘を隠したものです。
最上階だけ金箔押しの釘かくしになっているのがお洒落ですね。
最上階からの眺めも最高です。現存天守ですので、ここまでエレベーターやエスカレーターなどはありません。又、階段も急勾配となっていますので、小さなお子様連れや高齢者などは特に足元に注意してゆっくり上ってください。
こちらは皿屋敷の怪談話でも知られるお菊が皿を投げ入れた井戸(お菊井)です。播州皿屋敷によれば1500年頃、城主小寺則職の執権青山鉄山が主家横領を企てているのを、忠臣衣笠元信の妾(いいなずけ)で、青山家に住み込んで いたお菊が探知し、元信に知らせて城主の難を救いました。しかし、鉄山は浦上村宗等の加勢によって則職を追放し、一時主家を横領しました。村宗等を招いた饗宴の際、お菊を恋慕していた町坪弾四郎は、家宝の十枚揃いの皿の一枚を隠し、お菊を責め殺し井戸に投げ込みました。その夜、毎夜この井戸から皿を「いちまぁ〜い、にまぁ〜い・・・」と、数えるお菊の声が聞こえたということです。
天守を見学した後に立ち寄ってもよいのですが、順路としてはこちらの西の丸が先みたいです。庭園の奥には写真の西の丸長局(百間廊下)があり、8畳ほどの部屋が連なっていて、徳川家康の孫である千姫(せんひめ)と、侍女(世話人)が住んでいた場所です。
千姫は、わずか7歳にして豊臣秀吉の子、秀頼と結婚するも1615年(千姫19歳)の大坂夏の陣で、皮肉にも祖父である家康に攻められ大阪城は落城し、秀頼は自害したといわれます。翌年には本多忠刻と再婚し、この場所で暮らしました。尚、写真は長局(長屋)の奥にある化粧櫓で、貝合わせ(かいあわせ)という遊びをしている千姫です。
違う角度からみる姫路城(天守)もまた、いい眺めです。

●北野異人館街(きたのいじんかんがい)
1867年の神戸港開港によって多くの外国人が住んでいた北野町。その理由ゆえ空襲の難を免れ今尚も周辺には保存された多くの異人館が建ち並び、戦前のハイカラな神戸の姿を残します。

<住所>
兵庫県神戸市中央区北野町
<アクセス>
JR三ノ宮駅、阪急・阪神の三宮駅より徒歩20分程度です。海とは反対の北側(北野坂)を歩いてください。枝道には迷路のような細い道が複雑に通っているので迷子にならぬよう注意です。一番の最寄り駅は三宮駅から神戸市営地下鉄で隣駅の新神戸駅です。神戸駅からJR三ノ宮駅までは約3分120円の距離です。他、異人館までは坂道が続くため、観光名所をまわる循環バス、神戸シティーループバスも便利です(1回260円・1日乗車券660円:車内で購入可)。

車の場合、コインパーキングは数多くありますが、週末は空いている場所を探すのに苦労しますので注意です。
写真トップにある北野町広場を中心にレンガの美しい風見鶏の館や、シャーロックホームズの部屋で有名な英国館、こちらは夜には洒落たバーになります。オリジナルの香水がつくれるオランダ館、座ると願いが叶うといわれるサタンの椅子で有名な山手八番館などなど見所満載です。ただ殆どの建物に入館料が発生しますので注意です。
異人館⇒ヨーロッパ⇒オシャレ・・・という構図なのでしょう。長崎県にある異人館とは異なり、可愛い雑貨屋さんやクレープ屋なども多く、若い女性が多く目立つのが特徴です。あのスターバックス(神戸北野異人館店)ですら、ここ異人館街では洋館を利用したオシャレな建物となっています。
北野町広場の近くにある北野天満神社。オシャレな街中にあるので、こちらも基本、若い女性だらけの神社です。
北野異人館は一日ではまわりきれない程の洋館が建ち並んでいますので、予め行きたい場所をピックアップしてから訪問しましょう。

●神戸南京町(こうべなんきんまち)
元町駅近くにある中華街で、横浜、長崎、そしてここ神戸の南京町は日本三大中華街とも呼ばれ、数多くの飲食店や雑貨店などが建ち並びます。

<住所>
兵庫県神戸市中央区元町通〜栄町通

<アクセス>
元町(もとまち)駅から徒歩5分程度。三宮駅からも徒歩10分程度です。
規模的には横浜中華街と比べてしまうとかなり見劣りしますが、食べ歩きする場合には断然、神戸南京町のほうが勝っています。
ちゃんとした店で御飯を頂くというよりも、南京町では写真にあるような店で軽食を楽しむスタイルが中心です。肉まん、豚まん、エビ団子や餃子、トンポーロー・・・どれも安い!
写真は、フカヒレラーメンに北京ダッククレープ包みです。フカヒレラーメンには正直ガッカリしましたが、たしか恐ろしく安かった気がします。
南京町には他にも中国の食材を豊富に取り扱う店、チャイナドレスやブルースリー関連のグッズなど、なんでも揃います。

●神戸ポートタワー
神戸港のシンボルともう言える神戸ポートタワー。鼓をイメージした鋼管パイプ構造のタワーは108mもの高さを誇り、最上階の展望台からは市街地は勿論、六甲山や淡路島まで見ることができます。

<住所>
兵庫県神戸市中央区波止場町5-5

<営業時間>
3〜11月 9:00〜20:30 12〜2月 9:00〜18:30
※年度により変動あり注意。入場料金 700円。
<アクセス>
元町駅から徒歩15分程度。

最上階である5階からの眺めだけではなく、4階の展望室も似たような見晴らしで眺めはいいです。3階には回転喫茶室があり、お茶しながら360℃パノラマを楽しむことが出来ます。
神戸ポートタワーのある神戸港の公園(メリケンパーク)は広くて、市民の憩いの場となっています。

●メリケン波止場
神戸ポートタワーと同じ公園内(メリケンパーク)にあるメリケン波止場(はとば)。ここには1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災で崩壊した波止場が、被災したままの状態で神戸港震災メモリアルパークとして保存されています。

<住所>
兵庫県神戸市中央区波止場町

<アクセス>
元町駅から徒歩15分程度。
平成7年(1995年)1月17日午前5時46分、明石海峡付近を震源地とする兵庫県南部地震が発生し、死傷者数40071人、被害棟数247486棟、被災世帯444900という被害を受けました。兵庫県外を含めた阪神・淡路大震災としては死者数では6434人、行方不明者3人、負傷者43792人、被災建物689776棟。被災した一部のメリケン波止場の保存は、神戸港震災メモリアルパークとして、震災時の写真などを展示し神戸港の被災状況やその復興の過程を中心に大震災の教訓と港の重要性を後世に伝えることを目的としつくられました。

●明石海峡大橋
パールブリッジの愛称を持つ世界最長の吊り橋、明石海峡大橋(あかしかいきょうおおはし)。全長は3911mもあり、この橋の完成によって神戸側と淡路島を結び四国へも手軽にアクセスすることが可能になりました。

<住所>
兵庫県神戸市・淡路市
<アクセス>
JR山陽本線の舞子駅、又は山陽電鉄の舞子公園駅下車し徒歩約5分の場所に、ガラス張りの床面のある回遊式遊歩道、舞子海上プロムナード(土日祝310円、平日250円)があります。隣接する橋の科学館もオススメです。写真は淡路島側にある道の駅あわじより。


●道の駅うずしお
鳴門海峡に発生する鳴門の渦潮、その大きさは直径最大20mにも及び日本一であるのみならず世界でも最大規模とうたわれています。鳴門の渦潮は、見学設備の整った徳島県側の遊歩道、展望台のある渦の道(有料)が有名ですが、淡路島側にある道の駅(無料)からもよく見えます。

<住所>
兵庫県南あわじ市福良丙947-22
<アクセス>
三ノ宮から福良まで1時間1本程度のバスで約90分2250円。福良からは無料シャトルバスで約20分。乗車バス停は三ノ宮以外ではJR舞子駅、又は山陽電鉄の舞子公園駅から歩いてすぐの高速道路上にある高速舞子バス停があります。高速バスの往復乗車券(三ノ宮 - 福良)と乗船券(うずしおクルーズ観潮船)のお得なセット券5400円もあるそうです。鳴門側ではなく淡路島側からの出港です。

車では兵庫県の明石海峡大橋と兵庫県-徳島県とを結ぶ大鳴門橋どちらも有料の高速道路を利用しないと淡路島にはアクセスできません。料金もかなり高めに設定されていますので、なるべくETC装備し休日(高速休日割引)に走行するのがお得です。
道の駅うずしおの入口です。ここから先は徒歩です。右手に進んでも橋に出られます。
展望台からの眺めです。鳴門海峡は、孫崎(鳴門側)と門崎(淡路島側)に挟まれた、海峡幅1340mの狭い海峡で、激しい潮流のあることから鳴門(鳴る瀬戸)の名が生まれたと言われています。この鳴門海峡に発生する鳴門の渦潮、その大きさは直径最大20mにも及び日本一であるのみならず世界でも最大規模とうたわれています。ここで販売している、淡路島産玉ねぎを使用した、あわじ島バーガーはなかなか旨いです。
この日は潮が展望台からは見ると右から左に動いていたので、よく渦とか見えませんでした。そんな場合、橋の下にも展望台もあるんです。ゲートは朝早く(8〜9時頃)開きます。
こんな感じです。徳島県の渦の道と比べると無料である分、ちょっと寂しい施設ですが、渦潮を見る分には全く問題ありません。
月の引力によって発生する干潮と満潮。潮が引いている干潮から満潮へと向うとき、又はその逆に満潮から干潮へと潮位が変化する時、海は岸から沖合、もしくは沖合から岸へと潮の流れがおこります。この干満時に発生する潮の動きは、海峡の狭い鳴門海峡では、はっきりとその潮の動きを見ることが出来ます。
この日は中潮のいい時間に行ったのですが、小さな渦が2〜3個生まれては消える程度でした・・・ タイミングさえ合えば大潮の干潮⇒満潮、もしくは満潮⇒干潮へと潮位が変化する最大の潮流発生時に行くのがベストです。詳しくは公式サイトの潮見表(干満時刻ではなく最大流速時刻を表示)を参照のこと。

●伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)
日本神話によれば淡路島はイザナギ・イザナミの二神(二柱)が国産みを命じられ、その二神によって最初につくられたのが淡道之穂之狭別島・淡路洲、つまりは淡路島だとされています。その後、イザナギはこの地で余生を過ごし、これを創祀の起源とする最古の神社が伊弉諾神宮とされます。

<住所>
兵庫県淡路市多賀740
<アクセス>
JR舞子駅からすぐの場所にある高速バスのバス停、高速舞子から郡家(ぐんげ)まで約35分、1200円(1時間1本程度)。下車してから徒歩2km。又は本数の少ない路線バスで伊弉諾神宮前を下車、約4分150円です。同じく高速舞子から津名港まで約35分、1250円(20分1本程度)で、そこから路線バス(1時間1本程度)で伊弉諾神宮前を下車、約20分420円。詳しくは淡路交通の公式サイトを参照。
神宮と名乗るだけあって、なんとも立派な一の鳥居。伊弉諾神宮は名の通りイザナギを祀っていますが、現在はイザナミも一緒に祀っているそうです。イザナギ・イザナミって誰?という方は三重県(伊勢神宮)、宮崎県(天岩戸神社)あたりのページを参照して下さい。
立派な池もあったりします。放生の神池と呼ばれる池で、命乞に鯉を放ち、病が治るとその感謝として亀を放つ信仰習慣が今でもあるそうで、池の中央には亀の噴水もあります。
こちらは表神門。残念ながら建造物のほとんどが明治以降に建てられたものとなっています。
トップの写真は拝殿(参拝用の社殿)で、こちらの写真が本殿になります。この本殿は、イザナギの終焉の地(幽宮:かくりのみや)とされる場所に明治以降に建てられたものです。
当日は湯立神楽祭が行われ、邪気払いとして白装束の巫女さんが、ササの葉をを使って参拝者に湯を浴びせてました。
拝殿の右手にあるのが夫婦のように寄り添う2本のクス、夫婦大楠(めおとおおくす)。イザナギ・イザナミは夫婦であったことから、安産、子宝子授けや夫婦円満、良縁縁結の霊験あらたか(御利益がある)とされます。元は2本の楠が・・・と書いてありますが、これって枝分かれですよね・・・ 驚くことに樹齢は約900年だそうです。

●おのころ島神社(おのころじまじんじゃ)
日本神話によれば天の浮橋に立ったイザナギとイザナミは、授かった天の沼矛で、海を「こうろこうろ」とかき混ぜ、その矛の先から滴り落ちた塩が積もりオノゴロ島が生まれたとされます。オノゴロ島で国産みをして最初に出来たのがここ淡路島であり、自凝島(おのころじま)神社ではイザナギ・イザナミの二柱を祀ります。

<住所>
兵庫県南あわじ市榎列下幡多415
<アクセス>
JR舞子駅からすぐの場所にある高速バスのバス停、高速舞子から榎列(えなみ)まで約50分、1700円。そこから徒歩約15分。
日本三大鳥居の1つに数えられるとされる当社の大鳥居です。おのころ島神社では、伊弉諾命(イザナギ)・伊弉冉命(イザナミ)の他、白山信仰の神である白山比盗_(しらやまひめのかみ)と同一神と言われる菊理媛神(くくりひめのかみ)を合祀しています。日本神話において菊理媛神はケンカ別れをしたイザナギとイザナミを「ある言葉」によって仲直りさせたとされますが、はっきりしたことは謎です。おおまかな日本神話の内容については宮崎県のページを参照して下さい。
写真トップが正殿。正殿の奥には写真の八百萬神社もあります。要するに、ここには殆ど全ての神様がいるってことなんですね。他、何故か天の浮橋もここにあるそうです。記紀による伊弉諾命、伊弉冉命の神産みの話や菊理媛神の関係から縁結び、安産のご利益あるそうです。

●玄武洞(げんぶどう)
江戸時代に名づけられた玄武洞という名前から玄武岩という岩石の日本名が明治時代に命名されました。ここでは、今から160万年前の火山活動によりできた美しい柱状節理(規則正しい割れ目が柱状になったもの)を見ることができます。

<住所>
兵庫県豊岡市赤石
<アクセス>
JR山陰本線の城崎温泉駅からタクシーで約10分。土日祝日限定シャトルバスもあるらしいです。他、JR玄武洞駅より(玄武洞ミュージアムへ事前予約)渡し舟(300円)もあり。兵庫県といっても日本海側なので、三宮駅からでも3時間程度かかります。

尚、見学は無料です。
玄武洞と聞くと洞窟かと思ってしまいそうですが、穴って感じです。ここ玄武洞では全部で5つの特徴ある洞を見ることができます。
玄武洞周辺の岩石は灘石と呼ばれ、江戸時代から採石場として開発されてきました。写真は中央にあって一番大きな玄武洞。なんか、柱になった岩石が重なり合っていて見ていて不思議な感じがします。
続いて右手方面に少し歩くと(1分程度)、節理が美しいとされる青龍洞があります。
先程の玄武洞と比べても、あまりにも規則正しい割れ目なので、『江戸時代から採石場として開発・・・』と説明書きがあったせいか、これもてっきり人の手で採石した跡かと思ってしまいました。それにしても、どうみても自然にできたとは思えないほど見事な石柱です。
この規則正しい割れ目は熱い溶岩が固まり、冷えていく過程で岩石が収縮してできたもので、溶岩の表面から中心部に向って伸びていきます。

・・・そういわれても尚、信じ難い。
クネクネと歪んでいる岩石の断面模様には、自然の偉大さと力強さを感じます。
再び玄武洞に戻り(通り越し)、左方向にある白虎洞へ。こちらは先程の岩石と似たようなもんです。洞も小さく青龍洞を見た後では特に感動もなく。。。
と思ってたら壁の六角形の石には驚きました。小さいけれど間近に節理が見られるのが白虎洞の見所です。
最後は北・南朱雀洞です。こちらも青龍洞を見た後では特に感動もなく。写真は南朱雀洞(みなみすざくどう)。
こちらがすぐ隣にある北朱雀洞(きたすざくどう)。初めて行かれる方は、正面の玄武洞見学後、左手の白虎洞→北・南朱雀洞と進み、再び来た道を戻り青龍洞を最後に見たほうが、より感動も大きいかと思われます。