東北三大祭りの1つである、秋田竿燈まつりで有名な秋田県。日本一深く、そして美しい田沢湖をはじめ、角館の武家屋敷や男鹿のなまはげ、冬の行事、かまくらなど見所も豊富です。グルメも日本三大うどんの1つ、稲庭うどんを筆頭に、きりたんぽ、ハタハタ、鰰寿司、はたはた丼、しょっつる鍋やしょっつる焼きそば、横手焼きそばなど郷土料理からB級グルメまで充実しています。
秋田空港からはバスで約40分、930円です。他、角館、田沢湖方面への乗合いタクシーもあります(要予約)

<お土産>
秋田銘菓の金萬、しとぎ豆がき、さなづらや、稲庭うどんに、きりたんぽ、しょっつるの鍋セットなど。他、米、酒・・・
左の写真は東西連絡自由通路、通称ぽぽろーど。写真の西口周辺が県下一の繁華街となります。右の写真は県民憩いの場、千秋公園(せんしゅうこうえん)。ここは、かつての久保田城跡(天守閣は元々ありません。)となり、堀も遺構として残っています。
県下一の歓楽街は駅から15分程歩いて旭川を渡った場所になります。ここが通称、川反(かわばた)と呼ばれる場所で、多くの飲食店が建ち並びます。写真の旭川はかつての久保田城の外堀。
さらに一本奥の赤レンガ館通りには、その名の通り、明治45年に完成した旧秋田銀行本店の赤レンガ郷土館があります。

●なまはげ館・男鹿真山伝承館
大晦日の夜に男鹿半島で広く行われる秋田県の代表的な民族行事「なまはげ」。これと類似したものは全国的に見られますが、なかでも男鹿半島では80近い集落がそれぞれ独自の形でその行事を継承しています。

<住所>
男鹿市北浦真山字水喰沢
<入館料>
8:30〜17:00 500円。(真山伝承館との共通入館料800円)、冬季は共通券1000円。

<アクセス>
秋田駅からはJR男鹿線で約50分、羽立駅まで670円。駅からはタクシーで約15分。男鹿線は1時間1本程度の運行です。
男鹿半島の観光にはマイカー・レンタカーが便利です。他、男鹿観光に便利な定期観光バス(要予約)や乗合タクシー(要予約)もあります。地図上の観光名所の他にもカンカネ洞や白糸の滝、八望台、ゴジラ岩、脇本城址など見所も豊富です。八望台とかは寒風山と景色変わらないし、ゴジラ岩もちょっと微妙な感じもするんですけど・・・ 男鹿温泉は日帰り入浴可能です。
大晦日の夜、恐ろしい鬼のような面をかぶり、出刃包丁や棒などを持ち、荒々しく両足を踏みしめながら、村中の家々にあがり、なまけものを戒め、豊作や大漁を約束していくなまはげ。なまはげは生剥、生身剥などと書き、ナマハギ、ナマミハギが訛ったものと言われているそうです。県内でもアマハゲ、ナゴメハギ、アマノハギなどの呼び名で類似する行事が行われているそうです。
館内では、なまはげの歴史や、なまはげの一夜のビデオを上映しています。館内はビデオ上映以外、見所かなり少ないです。と言うか殆どないです。真山伝承館はセットで見学されることをオススメします。
なまはげ伝説
昔、漢の武帝が白い鹿の引く飛車に乗り、五匹のこうもりを従えて男鹿にやってきた。こうもりは五匹の鬼に変わりよく働いたので、武帝は正月十五日の一日だけ休みを与えた。鬼たちは初めて村里へ出られるうれしさのあまり、畑を荒らし、家畜や娘たちをさらっていった。これに怒った村人は、武器を手に手に鬼退治に出かけたが、力の強い鬼たちに散々な目にあわされた。ますます乱暴になった鬼たちに困った村人は、鬼たちと"かけ"をすることにした。「毎年ひとりずつ娘をさし出すかわりに、五社堂まで一夜のうちに千段の石段を造ること。これができなければ二度と村へは来るな」と。鬼たちは日暮れを待って、石段を積み始めた。大きな石をかかえ、あれよあれよという間に石段を積み上げていく。あわてた村人は、ものまね上手を使って鬼たちが九九九段まで積み上げたところで「コケコッコー」と一番鶏の鳴きまねをさせた。鬼たちは飛び上がって驚き、怒り、そばにあった千年杉を引き抜き、まっさかさまに大地に突き刺し山へ帰っていった。それからというもの、鬼たちが再び村へ下りてくることはなかった。こうして、なまはげは、年に一度各家庭を巡り、悪事に訓戒を与え、厄災を祓い、豊作・豊漁・吉事をもたらす来訪神として「怠け者はいねが。泣く子はいねが」と練り歩き、この伝統を今も受け継いでいます。
大晦日の民族行事であることから、遠方に住む観光客にとってこの「なまはげ」行事を見ることは困難です。なまはげ館に隣接する男鹿真山伝承館では、伝統を受け継ぐ真山のナマハゲを体験することができます。
ドンドンドン!と大きく叩かれた戸から、なまはげが登場します。この時点で子供は泣き出します(笑)。この音や大きななまはげの声は厄払いの意味もあるそうです。
家の主人は、なまはげを笑顔で迎え、酒をすすめます。なまはげをもてなす料理は七五三の数にあった皿数で尾頭付きの魚や刺身、煮しめ、なます、ハタハタなど、その年の稔りの品々をお膳にならべます。
低く図太い声で、なまはげは怠けものがいないか、子供を捜します。子供にとっては恐らく今晩は眠れないであろう恐怖の時間です。序盤から私の後ろに隠れていた子供も、なまはげに見つかって激しく泣き叫んでいました。約30間隔で公演される、なまはげ行事の再現は拍手喝采で幕を閉じます。
徒歩で5分程度離れた場所にある、なまはげゆかりの地として鎮座する真山神社も時間があればどうぞ。

●赤神神社五社堂
なまはげ伝説の起こりとも言われている五社堂。1710年に建立され、もとは7社あったとされます。その後に神仏習合により赤神神社となったそうで、この五社は重文にも指定されています。

<住所>
秋田県男鹿市船川港門前
<アクセス>
マイカー・レンタカー・定期観光バス・タクシー・乗合タクシーで。

登山道は本来ここからで、なまはげが一夜で築いたという伝説の999段の石段があります。もう少し山を上った先にも駐車場があります。
男鹿らしい風景も目の前には広がります。ちなみにこの写真、正確には目の前ではなく、どこだったか・・・

美味しそうな海産物も売られていました。
観光客らしき姿はポツポツ程度です。なまはげが築いたとされる999段の石段はタオル片手に上りましょう・・・
どこが1段の区切りなのかが不明なほどに、バラバラに積み上げられています。鬼には1000段きれいに積み上げたら・・・という条件にして欲しかったものです。
姿見の井戸です。井戸の中を覗いて、水鏡に自分の姿が写らなければ命が長くないそうです。以前、高野山でうっすらとしか写らなかった思い出があるので怖かったのですが、きれいに写って安心(笑)
鬼が石段を千段積み上げることができずに、怒りのあまり千年杉を引き抜き、まっさかさまに大地に突き刺したという、その杉があります。ほんとに千年杉なのかは疑問の太さ。。。

●寒風山(かんぷうざん)
男鹿半島を代表する観光地、寒風山。標高は355mと低いものの、芝で覆われた山々は見ているだけで心和みます。

<住所>
秋田県男鹿市脇本富永字寒風山

<アクセス>
マイカー・レンタカー・定期観光バス・タクシー・乗合タクシーで。他、JR男鹿線脇本駅からタクシーで約15分。
写真は第二火口で、トップの写真が第一火口です。阿蘇の山々にも景観が似ていますが、阿蘇ほど広くはありません。というかかなり規模は小さいです。どこかの看板に世界三景とか書いてありましたが、あれは一体・・・
しかしながら、360度の大パノラマは素晴らしいの一言。

●田沢湖
日本一深い湖、田沢湖は最大水深423.4mもあります。透明度も高く、青く美しい田沢湖は秋田県を代表する観光スポットでもあります。

<住所>
秋田県仙北市西木町西明寺潟尻

<アクセス>
秋田県と言えども、場所は秋田駅と盛岡駅(岩手県)の中間地点になります。秋田駅からJR田沢湖駅までは電車で約2時間、盛岡駅から田沢湖駅までは電車で約1時間となりますが、田沢湖線の本数が日に数本(田沢線の田沢湖行、盛岡側からは大曲行)となっています。角館からでも電車で約20分と、かなり近い場所にあるものの同じく電車の本数が少なく、田沢湖の観光にはマイカー・レンタカーがおすすめとなります。
ちなみに田沢湖駅からのアクセスは、有名なたつこ像がある所まで田沢湖一周線のバスで潟尻を下車です。
たつこ像のすぐ隣にある浮木(うきき)神社。魚の餌とか売っていて、水面に大きなウグイが沢山泳いでいました。
たつこ姫伝説
自分の美しさを保つため、辰子(たつこ)は観音様に毎夜願い続けます。ある日、観音様より泉の水を飲めば願いが叶うとのお告げありました。辰子が山奥にお告げのあった泉を見つけ飲むと、何故か飲めども飲めども喉が渇き、ついには泉の水を全て飲んでしまい、気が付けば自分の体が龍に化けてしまいました。辰子の母は娘が龍に変身し、湖の主となってしまったことを嘆き悲しみ、松明(たいまつ)の木の尻(木の端っこ)を投げ入れると、それが魚になって泳いでいったとされます。その魚は後に、国鱒(クニマス)と呼ばれ、
この魚はかつて田沢湖にしか生息していなかった固有種でもあり、語源は辰子の母が投げ入れた木の尻→木の尻鱒(きのしります)→国鱒(クニマス)だそうです。三湖伝説によれば、辰子と似たような感じで龍になり十和田湖の主となった八郎太郎。その後、南祖坊という者に追われ、八郎潟で暮らすが、やがて辰子に恋をし、八郎潟を捨て田沢湖で一緒に暮らしているという。